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デジタルの力を全ての飲食店に 〜トレタO/X (パブリック版) が公開されました

トレタの代表の中村です。
本日は、久しぶりに大きなお知らせです。

トレタの店内モバイルオーダー「トレタO/X」の真打ちバージョンである「パブリック版」が2023年5月8日、ついに正式にリリースされました!

トレタに詳しい方の中にはすでにトレタO/Xについてご存知の方もいるかもしれませんが、今回のリリースは、トレタO/Xが次のステージに進む、大きな大きな一歩です。

ローーーーーーーーーンチ!

それは一言でいうと「1店舗からでも気軽に導入できるサービスに生まれ変わった」ということ。
これまでのトレタO/Xは、モバイルオーダーとしてのクオリティを徹底的に追求するため、限りなくワンオフに近い、フルオーダーメイドのような形で開発されていました。ですので、広く一般の飲食店に門戸が開かれていたわけではなく、ごく限られた、一定以上の規模のチェーン店のための特別なサービスという状態でした。

それがこの「パブリック版」でようやく変わります。
パブリック版は一店舗からでも気軽に導入が可能ですので、これまでの足掛け3年にわたって積み重ねてきたトレタO/Xならではの機能とノウハウを、すべての飲食店の皆さんに存分にご利用頂けるようになったと言えるでしょう。
これまでお待ちいただいた飲食店の皆さん、長らくお待たせしまして申し訳ありません。ようやくご用意できました!

ということで、改めてトレタO/Xのご紹介から!

トレタO/Xのコンセプト

店内のメニューやオーダー、お会計までをデジタル化する「店内モバイルオーダー」は、飲食店の現場DXの大本命です。そのもたらすインパクトは、他のさまざまな業務ツールを圧倒しています。実際、当社のモバイルオーダーを利用されている各店舗さまでは、人件費が10ポイント下がるとか、客単価が10%上がるとか、飲食店のPL構造そのものを根本から変えるほどの成果が出ています。着席型フルサービスの飲食店で、人件費が20%を切ってくるというのは、これまで全く想像すらできなかった世界なのではないでしょうか。
しかし一方で、それだけ現場を大きく変えるツールですので、導入においてはさまざまな懸念があるのも事実。

そしてその最たるものが、「おもてなしや対面接客による素晴らしい体験が失われる」という懸念でしょう。
従来のモバイルオーダーサービスの多くは業務効率化を主目的として開発されてきました。コスト高が問題になっている昨今、たしかに業務効率化は重要です。しかし、本当に効率化一辺倒でいいのか?効率化だけを追求したら、コスト削減のメリットよりも、おもてなしの魅力が失われるリスクの方が高いのでは?そう危惧する経営者の方が多いのが現実です。

そこで、「トレタO/X」は、スマホを利用したオーダーを通じて、対面オーダーとは全く異なる種類の「おもてなし」や「体験」を創造することを目指しました。徹底してUI/UXにこだわり、細部まで手を抜かず作り込み、お客様をワクワクさせるデザインや、お客様とお料理の素敵な出会いを生み出すさまざまな工夫が施されています。
サービス名の「O/X」とは「Order Experience」、つまり「注文体験」。トレタO/Xは、注文を体験にすることをコンセプトに開発された、おそらく世界でも唯一のモバイルオーダーなのです。

トレタO/Xのコンセプトに深く共感し、パートナーとして深く開発にご協力いただいた「塚田農場」さんが語るトレタO/Xの価値は、こちら↑のコンセプトムービーをご覧ください!

トレタO/Xのこだわり

ではここからは、トレタO/Xがモバイルオーダーとしてどんな事にこだわっているかを、「パブリック版」の原型となった塚田農場さまでの実際の画面を引用しながらご紹介していきましょう。

1) 食欲を刺激するデザイン

画像は正義

「トレタO/X」のメニュー画面は、従来のモバイルオーダーとは全く異なるレイアウトを採用し、料理画像が溢れかえるようなデザインで、視覚的に魅力的な体験を提供しています。これにより、事務的で冷たい印象を与えるボタンやテキストばかりの画面とは違い、感情、そして食欲に訴えかける表現が可能となりました。
モバイルオーダーの「料理一覧画面」を例に挙げると、既存のモバイルオーダーサービスでは、スマホ画面に占める画像の面積は、全体の30%くらいが平均です。つまり画面の7割くらいはテキストやボタンで占められていて、肝心の料理写真は3割くらいしか表示されていません。

画面全体に占める画像の面積の違い

しかしトレタO/Xでは、実に画面の7割が画像です。これがメニューを開いたときの印象を大きく変えます。画像が多ければ多いほど、お客さまがメニューを見たときの「ワクワク感」は高まるのですね。
メニューの主役はあくまでも料理であり、その魅力を一番雄弁に伝えるのは写真です。トレタO/Xは、その基本に忠実にデザインを設計しました。

2) 世界標準のUI設計

お手本の皆さん

我々がUIのベンチマークにしたのはNETFLIXやSpotify、Apple Musicなどの世界的なコンテンツサービス。これらのサービスは膨大なコンテンツを提供しながら、その中から好みの作品やおすすめの作品を見つけられる機能性と、ユーザーがワクワクするような画面デザインとを両立させています。

これはまさに飲食店のメニューにも応用が効くUI/UXだと言えるでしょう。飲食店も、多種多様な商品の中から、お客さまが自身の好みの料理を見つけやすくすると同時に、お店のおすすめメニューをアピールしなければなりません。ワクワクしてもらえるような演出も大事です。
そこで僕らは前述のグローバルスタンダードなサービスを参考にしながら、飲食店のデジタルメニューのあるべき姿を追求しました。

加えて、これらのサービスをリファレンスとしてUI開発することは、ユーザーの「学習」という面でもメリットがあります。これらのサービスは世代を問わず広く普及しているおかげで、トレタO/Xに初めて触れるお客さまでも、迷わずにすぐに使うことができるのです。

3) 柔軟にカスタマイズ可能なメニューデザイン

多種多様な業態やブランドにフィットできるカスタマイズ機能

メニューはお店の顔です。飲食店の皆さんは食材や調理、食器、インテリアなど、隅々までお店づくりにこだわっているのですから、メニューにもこだわりたいのは当たり前でしょう。

しかし従来のモバイルオーダーは、そのこだわりに対応できないものが大半でした。お店のロゴを表示できるのが精一杯で、デザインのカスタマイズなどは望むべくもありません。高級店からカジュアル店まで、和食からイタリアンやカフェまで、どのお店も共通のデザインで利用するのが当然でした。
なぜなら、これまでのモバイルオーダーは「業務効率化」のために作られたものであって、「表現のためのツール」とは位置づけられていないからです。

しかし僕らが尊敬する飲食店の人たちが、それで満足するはずがありません。少なくとも、飲食店を経営していた僕自身が、そういうモバイルオーダーを使いたいと思えませんでした。
だから、僕らはデザインにこだわる人に選んでもらえるモバイルオーダーを目指して開発してきました。トレタO/Xは、こうして業界で唯一の「自由にカスタマイズできるモバイルオーダー」になりました。誰でも簡単に、お店の世界観に沿って自由自在にデザインをカスタマイズできます。
たとえば画面の色はもちろん、料理写真のサイズは縦横比や大きさ違いで8種類、しかも写真の角丸までカスタマイズ可能です。
「いらっしゃいませ!」という気持ちを伝えるウェルカム画面も自由にカスタマイズできますし、そこに表示するメッセージも毎日かんたんに更新可能。
それ以外にも、さまざまなカスタマイズ機能を活用することで、作れるメニューデザインのバリエーションは、リリース当初でも数百パターン。今後バリエーションを増やしていくことで最終的には数万を超え、世界で一つだけの個性豊かなメニューの制作が可能となります。

また、機能面でも高度な柔軟性を実現していますので、居酒屋などのフルサービス業態に限らず、ラーメンなどの専門業態やフードコート、スタジアム、あるいは高級業態などの多種多様なニーズにも対応していく予定です。

4) 人気料理と出会える「おすすめ機能」

おすすめページでお料理と出会う

トレタO/Xのメニューとしての特長の一つが「おすすめページ」の存在です。
一般的に、飲食店のメニューブックは、商品を種類ごとに分類・整理するのが基本的な構成です。例えばまずお料理とドリンクに大きく分け、その上でお料理だったら前菜・サラダ・お魚・お肉・麺類などに細かく分類して商品を並べていますよね。このように分類する目的は、お客さまが自分の好みのお料理を見つけやすくするためです。

しかし一方で、メニューブックの機能としてはそれだけでは足りません。お店の「おすすめ」や「人気商品」をお客さまにわかりやすく伝えるのもメニューの大切な仕事であり、お店の「売り」を注文してもらえるかどうかは、お客さまの満足度に直結するのです。
だからお店は、プッシュしたい料理を大きくレイアウトしたり、一枚ペラのメニューを印刷してメニューブックに差し込んだり、お店に黒板を掲示しておすすめ料理をアピールしたりしています。

そこでトレタO/Xは、それもデジタル上で実現しました。
まず、お料理とドリンクの先頭に「おすすめ」のページを設けました。そこにはお店がアピールしたいお料理やドリンクをセレクトして表示できるようになっています。(おすすめに表示している料理は、分類型メニューにも表示されます)

さらに、単におすすめ商品を並べるだけでなく、「コレクション」としてまとめて表示することができるようにしました。コレクションとは、あるテーマに沿ってお料理をピックアップしてオススメする機能。Spotifyなどで見られる「プレイリスト」のような機能だと思っていただければいいでしょう。これによって「お肉好きな店長のおすすめ」「山陰の日本酒にこだわる当店自慢の冷やおろし」「5月の旬なお料理」など、さまざまな切り口で商品をおすすめできるようになります。
実際、トレタO/Xを導入されている店舗さまでは、全体の注文のうち約40%がこの「おすすめ」のページからオーダーされています。

「ご注文ありがとうございます!」と共に表示されるおすすめ商品

これらに加えて、お客さまが商品をオーダーを完了したときに表示される「注文完了画面」で、人気商品をおすすめする機能もご用意し、「もう一品」の追加注文の獲得を可能としています。塚田農場さまではこの注文完了画面でのおすすめ機能を活用したところ、デザート(塚だまプリン)の売上が伸びたという実績もあります。

5) リッチでワクワクする料理説明

こんなに雄弁に商品を語ることのできるモバイルオーダー、ありました?

日本の飲食店が世界でも最もハイレベルだと言われる理由は、その「こだわり」にあります。特にこの20年におけるこだわりの深化と進化は、世界でも類を見ないものだと言えるでしょう。もはや、街の定食屋さんでも「こだわり」を訴える時代。こだわりを伝えられないお店は生き残れない世界になっていると言っても過言ではありません。

では、そのこだわりをどう伝えるか

メニューブックは、まさにそのために存在してきました。だから多くの飲食店がメニューブックにこだわり、そのお店ならではの表現でお店のこだわりを伝えてきました。
しかし既存のモバイルオーダーで「こだわりを伝える」ことを訴えているサービスは皆無です。だから僕らはそこを徹底的に強化しました。
トレタO/Xの料理説明は、単に「説明文をたくさん表示できます」というレベルではありません。(だって、ただ長い文章を表示されただけでは、お客さまは絶対に面倒がって読んでくれませんからね)
トレタO/Xでは、さまざまな切り口から、写真や動画も活用しながらこだわりを伝えることが可能です。たとえば「お料理の説明」「スタッフのおすすめコメント」「ペアリングの提案」「お料理のこだわりポイント」など。

お料理の価値を詳しく説明することは、お客さまヘの大切なおもてなしでもあります。丁寧に伝えようとする姿勢は必ずお客さまに伝わり「このお店はお料理を大切にしている」「このお店はお客さまに誠実に対応しようとしている」と感じてもらうことができるのです。(説明文の制作などは僕らがお手伝いしますのでご安心を!)

6) 動画に最適化されたメニュー

動画はシズルあるよね!

トレタO/Xが先鞭をつけ、モバイルオーダー界隈で注目を集めているのが「動画対応」です。

トレタO/Xは「注文を体験にする」ことをコンセプトにしていますので、そもそも動画を使わない理由がありません。商品企画の最初の最初から動画対応を前提にシステムを設計しているため、非常にスムーズかつ快適に動画を表示することが可能です。
そもそも、動画は見せ方や設計が肝心です。縦長がいいのか、横長、正方形なのか。それはどのくらいの大きさで、どのくらいの尺で、どのくらいのファイルサイズで、それをメニューのどのエリアに何枚くらい並べると効果的なのか。このへんの設計を雑にしてしまうとメニュー表示がやたらと重くなったりして、使い勝手が損なわれてしまいます。僕らはこれまでの3年でそれを学び、ノウハウを蓄積してきました。

実際、動画を活用するとその商品の売れ行きは驚くほど伸びるんですよね。塚田農場さんでは、気合を入れて重量級のお料理を動画で並べたところ、それらお料理の注文が軒並み爆増し、厨房のオペレーションが回らなくなるという事態になりました(汗)
僕らはそんな経験も積んでいますので、メニューにおける動画活用には一日の長があると思います!

7) 個別注文/個別決済という新しい体験

同じグループでも、一人ひとり個別に注文し個別に会計するという新しい体験

当社がダイヤモンドダイニングさまと開発したDX業態「焼鳥IPPON」をご存知でしょうか。このお店の最大の特長は、お客様一人ひとりの好みに寄り添う、徹底した料理カスタマイズです。
一人ひとりが自分のスマホから自分の食べたいもの/飲みたいものを、自分の好きな味付けやトッピングでカスタマイズして注文できる。そしてお会計では、自分で注文した分を自分で支払うことができる機能があるので、そもそもワリカンという概念がそもそも存在しないという業態になりました。

これが、開発した僕らの期待を上回る面白さと気持ちよさだったのです。そこで、今回の新しいバージョンでは、その機能も利用できるようにしました。設定画面から機能をオンにすると、どのお店でも利用可能になります。

この機能のポイントは、オーダーがテーブルではなく個々人に紐づくため、ニックネーム登録などの機能もご用意していること。結果として、お客様一人ひとりに寄り添った、かつてないメニュー開発や接客なども可能になります。世界を見渡してもほとんど実現されていない全く新しい機能ですので、飲食店の皆さんにはぜひ面白い利用方法を発明していただけたらと思います!

8) POSやハンディも使いやすく再設計

左: 管理画面/右: ハンディ

ここまでご説明してきたような、トレタO/Xならではの機能や体験を実現するため、僕らはPOSやハンディも専用のシステムを開発しました。
トレタO/Xを導入しようとすると、メニューという観点ではこれまでとは比較にならないほどの情報やデータを管理しなければならない反面、お店のオペレーションや業務という観点では、大幅に合理化され自動化される業務も出てきます。増える業務もあれば、減る業務・無くなる業務もあるのですから、モバイルオーダーを前提に業務ツールも再設計が必要なのです。
そこで、これらを効率よく簡単に、そして便利に管理するため、専用のPOSやハンディ、メニューの管理画面をご用意しました。

この手のシステムの「あるある」として、管理画面がやたらと使いづらいという問題があるのですが、しかしメニューをデジタル化することの価値は「毎日アップデートし改善できる」点にあります。お店の方が誰でも簡単にメニューを更新でき、どんどんメニューを進化させていくことができるよう、トレタO/XではPOSやハンディ、そして管理画面も一切手を抜かず、できるだけシンプルで誰でも使えるような使い勝手を実現しています!!


以上のように「トレタO/X」は、既存のモバイルオーダーサービスとは一線を画す、おもてなしや体験にこだわる飲食店の皆さんのための唯一のサービスとして仕上がりました。

お客様にとってのオーダーとは、面倒な作業ではなく、楽しい体験でなければなりません。また、飲食店側にとっても、業務効率化やコスト削減がゴールなのではなく、おもてなしやこだわりなど、そのお店ならではの魅力をさらに伝えられるものでなければなりません。
僕らはその原点を徹底的に突き詰めたモバイルオーダーを目指したのです。

トレタO/Xには、トレタらしさが凝縮されています

ひと手間をかけて作り込む

そもそも、飲食店の付加価値は「非効率」にあるという厳然たる事実があります。たとえば「あとひと手間」をお料理に加えるだけで、味が見違えるほど変わることがあります。あるいは接客でも「あとひと手間」がお客さまの感動を生むこともあるでしょう。この「あとひと手間」という非効率こそが飲食店の魅力だと考えると、飲食店の効率化は、安易にやってしまうと付加価値の破壊に直結しかねません。そしてそれこそが、飲食店のDXの難しさの本質です。

店内モバイルオーダーに二の足を踏む多くの経営者は、恐らくそれを本能的に察しています。だから、僕らは付加価値向上と効率化を高次元で両立するやり方を発明せねばなりません。
効率化を実現しながら、いかに非効率の良さを残していくか。この矛盾とも言える問いへの答えを見つけねばなりません。

トレタO/Xは、それに真正面から挑んだ唯一のモバイルオーダーです。
効率化という観点から考えれば、実に無駄に見える込み入ったカスタマイズ機能。
スケールという発想とは真逆をいく、凝った映像表現。
これらを大切にしているのはまさに、非効率の持つ付加価値とデジタルの効率化との両立を実現するためなのです。

僕らは、予約台帳を作るときにも、業務用ITツールとしては非常識なほどにUI/UX (使い勝手や体験) にこだわってきました。その過程で学んだことは「優れたUI/UXを実現するには、単に表面的な画面デザインだけでなく、バックエンドのデータベースの構造やAPIなども含めた全体の設計が不可欠」という事実です。
表面的な意匠だけでなく、バックエンドから丁寧にデザインして理想のUI/UXを実現しようとする開発スタンス。これこそが創業以来培ってきたトレタらしさであり、メンバーひとりひとりに根付いたトレタのDNAです。
そのトレタらしさがモバイルオーダーでも余すところなく発揮されているのがまさにトレタO/Xだと言えるでしょう。

細部にまでこだわって作り込むのは、システムも料理も同じですね

細部に至るまで徹底して「こだわり」を突き詰めているのは、日本の飲食店ならではの価値です。その飲食店が使うなら、モバイルオーダーもそれと同じか、それ以上のレベルでこだわって開発せねばなりません。

細部に至るまで手を抜かずに「あとひと手間」をかけること。そんなこだわりの価値と可能性を深く知り抜いている飲食店の皆さん。トレタO/Xもそんな皆さんと同じ価値観で作られたモバイルオーダーです。
こだわりを大切にする皆さんに、是非トレタO/Xの価値をお届けしたいと思っています!

トレタO/Xの技術的な特長

ここで、エンジニアの方向けにも、簡単にトレタO/Xの技術的な特長をご説明しておきます。
トレタO/Xは、そもそも「メニューとは表現である」というコンセプトからスタートしたことから、「世界一柔軟なモバイルオーダーシステムにする」ことを目指して設計されています。

1つ目の特長は、全店共通のメニューマスターが存在しないこと。
トレタO/Xでは、「お店の個性はメニュー構造に現れる」という前提に立ち、法人ごと、ブランドごと、店舗ごとに、自由に独自のメニュー構造を設定できるようにしています。
これはおそらく、一般的なモバイルオーダーでは考えられない発想でしょう。モバイルオーダーの根幹であるメニューのデータの構造がバラバラになってしまうと、開発の難易度は飛躍的に上がってしまいます。少しでも安価に、少しでも短期間にサービスを開発しようと思ったら、メニューのデータ構造は共通化するしかありません。ですから、僕らのようなアプローチで開発しているモバイルオーダーは他にはないはずです。
しかし敢えてその設計にしたおかげで、トレタO/Xはこれまでご説明してきたような、圧倒的な表現の自由度やサービスの拡張性を実現し、お店の個性を余すところなく表現できる仕組みになっているのです。

もう一つの特長は「ドメイン駆動開発」という手法。
一般的に、新しいサービスを立ち上げようとするなら、システムはシンプルな方が開発速度が上がります。よって、全ての機能を一つのシステムに一元化することが普通なのですが、トレタO/Xはそのアプローチを採用していません。機能ごと、業務ごと(これをドメインといいます)に、最初からシステムを分割して開発しています。
例えば認証、決済、オーダー、フロントのメニュー画面などは、全て別個のシステムとして構築されているのです。
これもまたシステムとしての柔軟性を高め、さまざまな業態のニーズに応えるための設計です。

また、各ドメインごとに開発チームも分割されていて、それぞれのチームには思い切った権限移譲をしていることも特長です。これによって、各チームは大きな裁量のもと、自由に最高のシステム開発にチャレンジできるという環境が実現できています。

パブリック版は、1店舗から利用可能

個人店でも簡単にご利用いただけるサービスになりました

しかしこのような理想を徹底的に追求したことの副作用として、トレタO/Xは、これまで、広く様々な店舗のお店にご利用いただくことはできませんでした。クラウドサービスと言いながら、その実は受託開発に近いフルカスタマイズの開発ですので無理もありません。これまでごく一部のブランドさまだけに限定して展開してきたのも、隅々まできめ細かく作り込むにはその方法しかなかったのです。(そのアプローチで開発したバージョンを、僕らは「専用版」と呼んでいます)

しかしパブリック版では、18ヶ月 (長い…) にわたり、デザイナーとエンジニアが地道な努力と工夫を積み重ねることで、ようやく1店舗からでもご利用頂けるサービスへと進化させることができました!
これまでの「専用版」でデザイナーやエンジニアが手作業で作り込んでいた箇所を一つ一つパターン化し、誰でも簡単にメニューをカスタマイズできるようにすることで、広く多くの店舗さまに気軽に使っていただけるモバイルオーダーに生まれ変わったのです!

これによって、価格も大幅に下げることができました。専用版は、初期費用は300万円以上、月額は100万円以上という敷居の高いサービスでしたが、パブリック版では初期費用30万円 (法人さまあたり)、月額5万円 (店舗あたり)という、当社比で1/10、1/20の価格水準でご提供できることになりました。
なお、中小企業・ 小規模事業者さまには最大で月額利用料の2/3が補助対象となる「IT導入補助金」の申請サポートプランも準備していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!!

丁寧な活用支援で「世界で一つ」のメニューづくりをお手伝い

とはいえ、月額5万円はモバイルオーダーとしてはそれなりに高額サービスの部類であることは間違いありません。それでも僕らが敢えてその価格に設定しているのは理由があります。
それは、前述のようなトレタO/Xでしか提供できない価値があることに加え、モバイルオーダーによるDXを成功させる上では、「活用」が一番重要と考えているからです。

パートナーとして、がっちり握手!

モバイルオーダーによってメニューがデジタル化することのメリットの一つは、毎日でも機動的にメニューを改善できるようになること。
つまり、メニューの継続的な改善こそが成功の肝なのです。
データに基づいて日々メニューを改善し続けていくと、そこにはどんどんノウハウが蓄積し、他社・他店にはそう簡単に真似できない、そのお店独自の「売れるメニュー」ができあがります。しかし逆に、改善がいい加減になってしまうと、モバイルオーダーのメニューはどんどん劣化していってしまいます。実際僕らは、モバイルオーダーを導入されている店舗を視察して「残念なメニュー」になっている事例を数多く目にしてきました。

だから僕らは、トレタO/Xを導入された店舗さまにはできるだけ丁寧なサポートを提供したいのです。
定期的にオンラインでミーティングを開き、当社のカスタマーサクセスのメンバーと店舗の方が、売上はもちろん、お客さまがメニューをどう見ているかなどのデータを分析し、メニューの改善について話し合う。必要であれば、メニュー名や説明文、写真や動画制作などの改善はもちろん、メニューアイテムの入れ替えや価格の見直しなどについても議論する。
5万円/月という価格は、そのようなきめ細かい伴走、支援を実現するためでもあるのです。

お店の人たちとハイタッチできるサービスになりたいですよね

安価に設定し、たくさんのお店に使っていただくのは簡単です。しかしそれでは、モバイルオーダーの真価を発揮し、店舗の経営を大きく変えることは不可能です。
僕らは、トレタO/Xの価値を認めていただける店舗さまとしっかり向き合い、頂いた金額に見合った、そしてそれ以上にはるかに大きな成果を目指していきたいと思っています。

最後に

ご紹介が随分長くなってしまいましたが、トレタO/X (パブリック版)のコンセプト、そしてその具体的な特長についてご理解いただけたでしょうか。

4つの要素すべてに手を抜かない!!

本来、モバイルオーダーには大きく4つの要素が不可欠で、「機能」「使いやすさ」「表現力」「運用/改善」が求められます。
特にモバイルオーダーには「お客さま自身が使う」という大きな特徴があり、使いやすさと表現力は軽視できません。実際、モバイルオーダーや券売機を前にしてまごつくお客さまをいろいろな店舗で目にしますが、本来、お客さまにとって使いやすいシステムを選ぶことは、飲食店としてとても大切なおもてなしの一部なのではないでしょうか。

しかし残念ながら、飲食店向けに提供されているITサービスのほとんどは「機能」を最優先に開発されており、どんどん新しい機能が追加される一方で、使い勝手や表現力の改善は遅々として進まないのが現状と言えるでしょう。
そんな中にあって、トレタO/Xは従来のサービスとは全く異なる価値観で開発されています。トレタO/Xの根源的な価値は、機能はもちろんのこと、使い勝手や表現力など、それ以外の大切な要素についても一切手を抜かず、徹底して突き詰めようとしている点にあると、僕らは考えています。

そんなわけで、僕らの掲げる理想や価値観に共感して頂ける店舗の皆さんには、是非トレタO/Xの魅力に触れてみていただきたいと思います。
僕らのサービスは機能ではなく体験を大切にしていますので、やはりどんな理屈を並べるよりも「触っていただく」ことが一番。こだわりを大切に飲食店経営に向き合っている方なら、30秒触ってみるだけで、僕らのサービスの良さを理解してくれるはず!!
先行してご導入いただいている「YONAYONA BEER WORKS」や「塚田農場」、「焼鳥IPPON」さまでしたら全店でご体験いただけますし、これらのお店が近くにない方には、いつでもデモ環境をご案内します!オンラインでもリアルでもフットワーク軽く対応しますので、お気軽にお問い合わせください!

店内モバイルオーダーはまだまだ新しい領域です。これからも各社のサービスが切磋琢磨して、どんどん進化・発展していくことでしょう。その中で「トレタO/X」が独自の輝きを放ち、日本の「おもてなし」文化をさらに発展させることに貢献していくことができるように。モバイルオーダーの「大看板」になるべく、これからも全力で取り組んでいきます!!!

そして、最後の最後に、このサービスを見て面白そうだと思った方は、僕らの仲間になりませんか!予想もしなかったような未来を一緒に作りましょう!
絶賛採用中ですので、こちら↓までお気軽にお問い合わせください!

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