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012『西日本を歩く7~福岡・山口・島根・鳥取~』

文:守屋佑一

2010年9月18日。

朝の8時頃、ダーツがブルに当たる音で目か覚める。漫喫のブースから顔を出してみると、TYがダーツに興じている。僕もすぐさま合流した。
前日から泊まっている漫喫はまさかの神漫喫で、なんとダーツがいくらでも無料で出来た。大学4年のころ、仲間と夜中に麻雀とダーツばかりやっていた。

Sは一向に起きてこない。元来Sはよく寝る。旅の途中でも、午前中はだいたい車のなかですやすやだった。その代わり夜は元気だ。僕はまったくの逆で朝は元気で夜は眠くなる。
ダーツをやったり、漫画を読んだり。そうこうしてるうちに、昼の11時を過ぎた。Tは布教の成果もあり、このときすでにクッキングパパにはまっていた。

さすがにそろそろ出ようということで、Sを起こして出発した。この日の朝食は、もういい時間ということもあり、牛丼じゃなくてコンビニだ。みんなで野菜の味がしない野菜ジュースを飲んだ。僕はヨーグルトも食べた。3人とも少しお腹が弱いのでこういうところに気を使った。

僕らを乗せたオデッセイは九州にさよならし、山口県に突入する。次に九州にくることはあるのだろうか。実際には、僕はその後2013年3月、2015年4月に九州を訪れている。

カーナビに入れたのは島根県の石見銀山。
山口でご飯をゆっくりと食べたり、朝の出遅れもあり、閉館ぎりぎりにつき、一瞬だけみて(本当になんのために来たのかわからないくらい一瞬だった)急いで施設を見て、つぎの目的地出雲大社へ。

(石見銀山周りは山ばかりののどかな風景。ドライブにぴったり)

僕はここをとても楽しみにしていたから、二人に無理をいって石見銀山を見る時間を少なくしてもらった。

出雲大社。

10月には日本の神様がみんな集まるところ。スーパーロボット大戦のようなオールスターズ。
こんな場所にドキドキしないわけがない。そしてここで、僕はあるものを購入しようと決めていた。
腕につけるパワーストーンだ。
神様たちが集まる場所で買うパワーストーンにはきっと絶大な効果があるに違いない。

出雲大社で僕はめちゃくちゃはしゃいだ。TYとSは若干引いてた。

八百万の神、最高。

予定通りパワーストーンも購入。旅に出るときはいつも身に付けていて、普段は車につけてたのだが、実は先月に紐か切れてしまった。パワーストーンの効力は5年だったのかもしれない。また行かなくては。

そんなこんなで出雲大社が閉まるギリギリまで遊び、駅前で出雲そばを食べた。島根は九州より都会だった気がしなくもない。このとき、まだ19時半くらい。漫画喫茶に行くには早すぎる。

調べると翌日の目的地鳥取砂丘まで160キロ程度。余裕で行ける。この旅は距離感覚がぶっ壊れていたこともあり、本気でそう思った。そして僕らは鳥取に向かった。

深夜近くに鳥取につき、この日も漫画喫茶に泊まった。

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