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オリジナル小説

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小説書くのは好きだけど、苦手意識があります。 いつか人並みにかけたらいいなーぐらいな気持ちで 頑張りたい💪
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#小説

【小説】墓場まで持っていく 4 完結

【小説】墓場まで持っていく 4 完結

死にたくなったのはその頃からだ。
毎日、フラッシュバックする光景。LINEの着信音に震えが止まらない。お風呂に浸かっても、涙が止まない。
先生がしていることは犯罪だと知っていた。児童ポルノ法によって私は守られている。でも、何度も行政の専用の相談窓口を調べても思い出すのは、母と父の顔。こんな淫らなことをしたとバレたら母は私を殴るに違いない。ずっとずっと続く苦痛しか見えないトンネルを進む。

それから

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[小説]墓場まで持っていく 1

[小説]墓場まで持っていく 1

雨が降る、雨粒が光を反射する。キラキラと光る世界、どんよりとした湿気、それさえ人生に色を与えてくれる。

 なんとなく私はペンを握り、ギシギシと音を耳障りな音を我慢しながら椅子に座る。ペンを握るのはいつぶりだろう。日数を数えながら、筆を走らせる。久しぶり書いた文字は、別人の書いた文字のように見慣れない違和感があった。高校を中退してから、私は何も進歩していなかった。最後に書いた文字は、学校で受けた最

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