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オリジナル小説

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小説書くのは好きだけど、苦手意識があります。 いつか人並みにかけたらいいなーぐらいな気持ちで 頑張りたい💪
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#先生

【小説】墓場まで持っていく 2

【小説】墓場まで持っていく 2

⚠️続編です

高校2年、勉強しかしてなかった私には好きな人ができた。好きな人は私の苦手なことが当たり前のようにできて、笑い方がかわいい先生だった。

先生への恋は絶対に叶わない、若いからこそ、先生に惹かれてしまうんだ。そんなのは承知の上でこの恋は止まらなかった。

「先生、数2のこの部分全くわからないんで、教えてください。」

「あーこれ難しいよね。俺高校の時一番苦手だったんよね」

数学が特に

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[短編小説]先生と転機 (百合です。)

[短編小説]先生と転機 (百合です。)

 自由に自分の思いを言葉にしたい。知らぬ間に整備された言葉の制御装置。口から出てこない言葉が煩わしく感じた。カタッと靴を鳴らし黒い漆塗りの正履がきらりと反射した。
「おはよう、今日数学の提出日だよ。」
朝からいきなり長い髪を垂らした佐々木が抱きついて、私が嫌な顔をしても気づいていないみたいだ。席に座る、佐々木以外は席をたたづにまだ黙々と自分の机と向き合っていた。みんな揃って今日提出のはずの数学の問

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