マガジンのカバー画像

虎の巻

60
フィクション寄り
運営しているクリエイター

#詩

【詩】清流

それはいつの汗みずく あれはあの日の汗みずく どんぶらこ どんぶらこと 流れるまいとふん…

虎馬鹿子
2年前
58

水ぎわ

流されるのも沈むのも、意志でもあるけど縁でもあるかと。 結婚へは流されました。 するわけ…

虎馬鹿子
3年前
55

【掌編】令和三年白躑躅

 恋に落ちてはいそいそと、本を求めた。その人を好きなのか本を読みたいのか分からなかった、…

虎馬鹿子
3年前
62

ホワイトデー

output つれなき人に操を守りて果敢なく甘き口雪ぐ input 樋口一葉『雪の日』 青空文庫 https…

虎馬鹿子
3年前
34

師走のうさぎ

フルムーンと知っているから仰がない アスファルト 白いしみにうさぎを見た 頑張れ 頑張る…

虎馬鹿子
4年前
57

そんなバナナ頭のメドゥーサに

夢見る視点が空からわたしの目に移ったとき子どもでなくなったと思ったと話す方から聞く方へと…

虎馬鹿子
4年前
50

気持ちだけ

というが気持ちだけでも楽になれたらどんなにいいか。鳥やけものはただ痛いだけただ苦しいだけなのに人はそこに何故と思うがゆえに人だけに罪がありそして何故を求めなくなることで解放されると聞いたがどうにも得心がいかなかった。ぼくが身体の一部を失ったのはきみに出会うためだったとわたしを抱きしめ泣いた恋人とは互いの身体の余分と不足の埋め合わせもほとんどままならなずにお別れしたがまだその理由を答えを物語を信じて彼が生きているのか知らなくとも生まれてきてよかったと思い出すこともないほどにわた

【一行詩】噛む

氷 噛 み 歯 二 本 だ め に し て 氷 噛 み 切  っ た と 味 で 知 る 痛 み で は な く

虎馬鹿子
4年前
50

【一行詩】未明

ク | ラ | を 止 め 窓 を 開 け た 夜 の 雨 の 音 を 聞 き な が ら あ な た を 思 い …

虎馬鹿子
4年前
65

【詩】pool

Ⅰ プールに行きたいの~(´∀`*)ウフフ と話したら、のんき過ぎると心配された だっておな…

虎馬鹿子
4年前
72

記録

今朝もタイムラインが窓を流れる。 自分だっていつまでこれに乗っかっているか分からないとい…

虎馬鹿子
4年前
58

あらしの夜に

今日、きみは外で食事をしてきたんだね 生臭い血の匂いでわかる うわずる声でわかる 目の奥に…

虎馬鹿子
5年前
3