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2018年春期アニメ感想 シュタインズゲート ゼロ

 あれ? クリスが死んでる!?
 第1話は状況がわからずかなり混乱気味。もしかして、あの時の再放送で描かれたのかな。「普通の再放送」だと思ってスルーしてしまったが……。
 結局、なぜクリスが死んだのかわからないまま、もやもやした状況で見ることに。

 鈴羽と橋田至との関係性もよくわからない。鈴羽が未来からやってきて、橋田と親子であることを自覚している……ということはどういうことだ? 橋田はクリスを知っているが、椎名まゆりはクリスと会っていない……?
 うーん、困った。状況がわからない。重要なエピソードを2本くらい見逃した感覚で見始めることに。

 鳳凰院凶真から岡部倫太郎へ。ああ、あの愉快な鳳凰院凶真はどこへ行ってしまったのだろう。鳳凰院凶真という虚構人物が消えてしまい、クリスが死んだダメージを生身で受け続けている岡部林太郎。鳳凰院凶真はクリスとともに死んでしまったようだ。
 第1期シリーズのハイテンションぶりはどこへ消えたのか、心に傷を負った男の物語が始まる。相変わらず宮野真守さんの演技はうまい。
 しばらくクリス死亡で落胆し続ける物語が続くのだが……長くないか? 似たような場面が延々続き、話が進まない。「重い雰囲気」の場面が続き、なかなか物語そのものが展開しない。「岡部倫太郎が落ち込んでますよー」という描写を長く引っ張るなら、あの時何が起きたか、の回想をもう少し挟んで欲しかった。

 シュタインズゲートってこんなだったかな……。あれからずいぶん時間が経っていろいろ忘れてしまっている。物語の雰囲気って前からこんな感じだっただろうか。いまいち話のノリが悪い、動きが少ない、展開が遅い。
 時々コミカルなノリ、以前のような明るさが戻ってくるが、そういったシーンがことごとく浮いてしまっているように見える。空気読まず挿入されたシーンのように感じられて惜しい。
 絵の感じもこうだったかな。もうちょっとがっちり描かれていたような気がするが……。比屋定真帆の研究室のシーン、机とダンボールがあからさまなコピペで描かれていて、「おいおいちょっと待て」となった。キャラ作画もなんとなく崩れがちで……。『シュタインズゲート』って前シリーズからこんな感じだったかな。あまりにも憶えてなさ過ぎて、モヤモヤしてしまう。

 第8話では突然に世界線の移動。クリスが生きている世界観へ突入してしまう。……きっとその理由は後々わかってくるんだろう。
 岡部林太郎が決意を改めるシーン、雨上がりの空に輝く夕日を見て決意を固めるが……いや「気分」で話を進められても。シナリオ制作としては下策。『シュタインズゲート』の第1期シリーズはもっとしっかりシナリオを作っていたような記憶があったんだが……。

 第2期『シュタインズゲート』は今のところどうもピンと来ないというか、乗り切れられないというか……。話が感傷的過ぎて、なかなか動いてくれない。
 いや、でも後半戦に入って面白くなるタイプの作品かも知れない。後編で印象が変わるかも知れないし、前半のもたつきはそういう作戦かも知れない。もうしばらく見続けることにする。

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