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#日常

4月25日 勝者不在のVR界隈に希望はあるのか?

 まず1本目の記事を紹介。Apple vision proが売れてない……という話。  初年度出荷台数を70万~80万台を見込んでいたが、どうやら40万~45万台まで減らした……という話。  もともとソニー製マイクロOLEDが年間90万台しか生産できず、それを左右1つずつ必要だから年間45万台までしか作れない……という話ではなかったかな。ということは40万台も出荷する、というのは妥当な数字じゃないかな。本気で80万台も売るつもりだったのか……。  ついでにソニーPSVRもあま

4月18日 脳内イメージには「解像度」がある。人によってこの解像度の鮮明さには差がある……という話。

 また新しい言葉が出てくるなぁ……「アファンタジア」ですって。  記事にはまあいろいろ書いてますけれど……。  ちょっと内容に異議がある。異議というか、「アファンタジア」なんて新しい言葉は必要ないかな。  私がかねてから考えていることは、人間の思考力には限界がある……ということ。  前にもお話ししたよね、これ。  人間の脳には「脳内RAM」あるいは「脳内メモリ」というものがあって、もしも人間がコンピューターであると仮定した場合、1分間の視覚情報、音声情報をデータ保存しよ

4月16日 クリエイターに直接お金を振り込む仕組みがあったらいいんじゃない?

「買ったゲームに追加でお金払えるチップシステムはどうか」と、Blizzardの元社長が提案し議論白熱。いいゲームへのお礼を開発者に贈る提案の実現可否 - AUTOMATON (automaton-media.com)  ……と、いう議論がアメリカであったそうな。  詳しい話は元記事を読んでね。  これね……pixivのBOOTHにすでにある仕組みなのよ。購入後、作品が気に入ったらさらにお金を出せる……という仕組みがあって、私のところにも数年前、とある漫画の購入者がさらに1

4月4日 ディズニーが暗黒期を迎えている理由は? それは「有能なプロデューサー」がいないから

「過剰コンプラ」で消えゆくディズニーアニメの魔法 過去の栄光を取り戻せるか?  最近のディズニーアニメって、「時代の空気」を読んだつもりが、「観客の空気」を読めてない感じになってるよね……。  今回の記事では、「過剰なコンプライアンス意識の結果、作品がつまらなくなった」という趣旨だが、しかし大事な要件が忘れられている。それはディズニー創設以来つきまとう、とある“宿命”にまつわるお話しだ。それは才能あるプロデューサーがいなくなると暗黒期を迎える……という宿命だ。  ディズ

3月19日 未来の社会では、人間は自尊心を維持できるか?

 私は去年末から今年初めまでの2ヶ月間、創作の活動資金が枯渇してしまったために、工場で働いていた。この工場は世界的にもよく知られていた企業なので、かなりお給料がよく、短期間のバイトだが、そこそこお金を稼げることができた。本当はもっと資金が必要で、もともとのプランではあと何ヶ月か工場バイトを務める予定だったのだが……わずか2ヶ月で気持ちが折れてしまった。  というのも、仕事内容があまりにも単調作業すぎるから。務めている7時間、えんえん単純作業。私はこうした単純作業の繰り返しに耐

2月25日 ベーシックインカムを導入しても怠け者は生まれない。

 ……ですって。  記事には、実はベーシックインカムは最近急に出てきた議論ではなく、これまでに何度も議論され、しかも実験もされていた……という。  ……知らなかった。  1969年のアメリカで、あるいはコロナ禍のアメリカで、2017年にフィンランドで、2016年にケニアで……意外といろんなところでベーシックインカムの実験ってやっていたんだなぁ。  「ベーシックインカムなんぞ導入すると、人々は怠けて働くなる」という批判はよく聞くが、どの地域での実験でも、労働の意欲に変化が起きる

2月14日 人間の脳はドアをくぐった瞬間にリセットされる――『ドアウェイ効果』

 あーあるある😅  「そうだ、あれやっておこう」って思って部屋に入った瞬間、記憶が飛ぶ。あれって【ドアウェイ効果】って名前があったんだ。  ここから私の個人的な経験の話をするんだけど、どうやら人間は「意識」が切り替わった瞬間、脳内にインプットしていた内容をリセットする……という習性があるんじゃないか、という説を考えている。  例えば、ものすごく集中して物事を考えていたけど、その集中が一瞬途切れたら「はて? なにについて考えてたっけ?」ってなる。そういう「意識の切り替え」を環

2月5日 コナミがアニメスタジオを作るそうです。その話を聞いて思ったこと。

 えー…コナミが独自にアニメーション会社を作りました……という話です。  私がアニメーターだった頃の話、コナミは業界の全アニメーターの「リスト」を作っていた……という話を聞いたことがある。私の先輩はそのリストを直接見て、自分の名前もあった……と話していた。  ……私の名前もあったのだろうか?  この話も十数年前の話になるから、今もリストがあるのかどうかわからない。とにかくも、コナミは実は意外とアニメ業界を見ていた、ということがわかるエピソードだ。  今回の話は、「表」の面

1月20日 予言:Apple vision proは初年度45万台しか売れない

 あのApple発の空間コンピューター『vision pro』の発売日がいつの間にか2月2日に決まっていた。米国のみで発売するから、日本ではあまりニュースにならなかったのかな? (あ、ということはこれがブログに掲載される頃にはすでに販売が始まっているのか。その以前に書いているとはいえ、未来の話について書いていると変な感じになる)  さて予言。  vision proは初年度45万台しか売れない  …………。  いや、これは予言でも何でもなく、ソニー製マイクロOLEDが年間

11月29日 AI革命以後社会を考える⑦【終】 まとめ・政治は社会が変わってからやっと追いついてくる

 はい、最後のまとめです。  途中で書いたように、AI革命の時代が来て、社会構造が変わったとしても、政府は基本的に何もしてくれない。政府が旗振り役になって、率先して動く……なんて期待はしてはいけない。政府は基本的に「何もしたくない」人達が集まる場所なので、そういう人達がなにかしてくれると期待してはいけません。  もしも日本政府がなにかする……というときは「新しい社会体制を作るので消費増税します」とか言うに決まっている。政府に対し私は心を込めて「何もするな」という言葉を贈りた

11月29日 AI革命以後社会を考える⑥ AI時代にこそ問われる「教養」と「遊び」

 AI時代、もっとも問われるのは「遊び」についてである。いかにして遊ぶか、遊びに価値を見いだせるか……が問われる。  ……と、いう話は私の著書『生き残るために遊べ!』のなかで書いたのだけど、しかし件の本はAmazonの気まぐれによって絶版になってしまったので、今回はあの本に書いた内容の省略版を書くことにしよう。 (Kindleに裏名義でエロ本を出版していたのだけど、その一つがレッドカードになって、アカウントごとお取り潰しになった……というのが経緯)  まず「遊び」というもの

11月28日 AI革命以後社会を考える⑤ 核家族が終わる時

 いわゆる「就職氷河期」がやってきた頃、仕事を獲得できなかった若者が、その親から罵倒され、そのまま家を追い出される……というような話がぽつぽつとあった。就職氷河期の親……というのは団塊世代か、それよりちょっと後くらいの世代で、「大人になったら家を出て行くのが当たり前」「結婚して、自分の家庭を作るのが当たり前」「それができない奴は甘え」という考えだった。  しかし団塊世代とその後はまるっきり社会状況が違う。団塊世代やバブル世代は、どこにいっても採用されるのが当たり前、就職の苦労

11月28日 AI革命以後社会を考える④ 成功者にぶら下がる社会 【ぶら下がり生存法】

 ではここから具体的に、AI革命の時代に入ってきた、そういう時代に入ったとき、どうするか……という話を掘り下げていこう。  ここまでに書いてきたように、まず政府は何もしてくれない。AI社会がやってきても、政府はそれに対応した施策なんか絶対にやってくれない。まして政府が旗振り役になって、時代の先頭に立つ……あり得ない、あり得ない。世の中も、AI社会がやってきて、大量の失業者を出したところで、それに対応した何かなんてやってくれるわけがない。人間の意識はそう簡単に変われないので、こ

11月26日 AI革命以後社会を考える③ 変革はすぐにやってくるわけではない

 と、ここまで「AI革命以後の時代がやってくるぞ! 大変だー!」という調子で書いてきたけれども、しかしそういう時代がすぐにやってくるわけではない。もっと緩やかに、じわじわと社会観が変わっていくだろう……と予想している。  イギリスにはかつて、「ガス灯を点ける仕事」というものがあった。電気街灯が発明され、それが世界的にも当たり前になった時代になっても、イギリスにはまだガス灯に明かりを点ける仕事が残っていた。ガス灯に明かりを点ける仕事は1920年頃まで残っていて、その後、ようや