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#netflix

11月1日 なぜアニメはブラックになるのか? それは儲からないから

 アニメの労働環境に関する興味深い記事が出てきたの紹介。  10月28日の講演だから、このブログ記事が載る頃にはまるまる1ヶ月が過ぎていることになる。  詳しい内容は、リンク元を読んでいただくとして……。  徳島県で開催されている大規模アニメイベント・マチ★アソビのなかで開催された舛本和也さんの講演会リポート。TRIGGERの現取締役の桝本和也の著書は、以前私のブログでも紹介した。こちらではアニメーション制作のなかの「制作進行」について解説されている。興味のある方はぜひ著

12月18日 1万2800年前にあったかも知れない古代文明のロマン グラハム・ハンコックの『太古からの啓示』

 Netflixでちょっと面白いドキュメンタリーを見付けたので紹介。  『太古からの啓示』。2022年Netflixにて公開されたドキュメンタリーだ。世界中に点在する古代遺跡を改めて調査した結果、アカデミックな考古学が提唱するよりもはるかに古い文明が存在していた――という持論を展開。それらの文明は素晴らしいテクノロジーを持っていたが、しかしある一時、同時多発的に崩壊した。その時、何が起きたのか……それを解き明かすことを目的とする。  このドキュメンタリーのホスト役を務めるのが

8月4日 80年代への愛と逆襲のドラマ 『ストレンジャーシングス』

 Netflixオリジナルドラマ『ストレンジャーシングス』を第1シーズンから第4シーズンまでまとめて視聴! 一ヶ月くらい時間をかけて、ゆっくり見ていたから、最初のほうはもうあまり憶えてないのだけど……。  第1シーズンのお話は1983年。舞台はインディアナ州の田舎。マイクを中心とする、ダスティン、ルーカス、ウィルという4人の少年達が主人公。ある夜、ウィルが家に戻らず、そのまま行方不明になってしまう。それと入れ替わるように、街にイレブンと名乗る謎の少女が出没するようになり……

5月28日 アメリカの人形劇文化が凄かった……『ダーククリスタル・エイジ・オブ・レジスタンス』感想

 Netflixドラマ『ダーククリスタル エイジ・オブ・レジスタンス』を見た。2019年に公開されたドラマシリーズ。公開された当時から気になっていたけれど、やっと視聴だ。普段なら「ドラマ感想」として書くところだけど、忙しくて余裕がないので(1万字くらい書かなくちゃいけなくなっちゃう)、気楽な「雑談」カテゴリーのほうで感想を書きます。 !ネタバレあり!  さて、内容は……。  すげー!  人形が生きているように動いている!  これ、どうやって作っているんだ?  第2話まで見た

12月22日 海外ドラマを観ながら、文化の差を考えてみた

 Netflixドラマの『ウィッチャー シーズン2』を見終えた。  あー、シリラ王女役の子が大きくなってる。あの年代の子は成長が早いから仕方ないか。  でもあの子って年いくつなんだろう?  シリラ役のフレイヤ・アーランは……2001年生まれで、現在20歳だった! 『ウィッチャー』第1期の頃は18歳!  えー! 絶対13~14歳くらいだと思ったのに……。あの顔と体格はどう見てもそれくらいの年齢だぞ。えー、本当に18歳以上? 今回の『ウィッチャー』を見てても、ドラマの前半と後半、

2月12日 Netflixが日本のアニメーター育成に支援するそうです

日本経済新聞:Netflix、日本でアニメーターの育成支援 米動画配信大手のネットフリックスは12日、日本でアニメーター育成支援を始めると発表した。提携を結んでいるアニメ制作会社、ウィットスタジオ(東京都武蔵野市)が4月に開くアニメーター育成塾のカリキュラムを監修し、受講生の生活費と授業料を負担する。 IGN:Netflix支援のもとWIT STUDIOがアニメーターの育成プログラムを開講 60万円相当の受講料と月15万円の生活費を支援  内容一緒ですが、こちらはお金を

12月21日 ちょっとだけ映画感想文

 個人的に忙しすぎて長い感想文が書けないので、観た映画の軽めの感想を書いていきます。 1917 命をかけた伝令  Amazon Prime Videoにて視聴。  要するに監督サム・メンデスのお爺ちゃんが実際に体験したできごとを映画にしたもの。  ウィリアム・スコフィールドとトム・ブレイクは突如将軍に呼び出され、ある伝令をデヴォンシャー連隊に送ることを命じられる。それは敵陣地のまっただ中を突っ切って行く、という超絶的に危険な任務だった……。  全編ワンショットで撮影された映

2020年夏期アニメ感想 まとめ

 今期視聴したアニメ・ドラマ。 日本沈没2020 呪怨:呪いの家  タイトルは「夏期アニメまとめ」だけど、今回は特別にドラマも取り上げます。なぜなら1本しか見ていないから。1本だけだと寂しいので、今回に限り、ドラマも含めますよ。  まず『日本沈没2020』。  おいおい、湯浅監督どうしちゃったの? と問いたくなるくらい出来の悪いアニメ。作画・作劇ともに崩壊しているし、物語を見ても「日本沈没」ではなく「日本沈没?」。樋口真嗣『日本沈没』は「日本沈没せず」だったのに対して湯

ドラマ感想 呪怨 呪われた家

!!重大なネタバレに関する記述があります!!  Netflix版『呪怨:呪いの家』の話をする前に、私の個人的な『呪怨』の話をしよう。  2000年に発表された初代『呪怨』であるビデオ版はそれはそれは素晴らしいものだった。オムニバス形式になっており、それぞれの人物がとある家へ行き、あるいはあの家に行った人に接触したことにより呪いを被る、というお話である。それぞれが独立したオムニバス形式となっているが、最後には呪いの本体である佐伯伽椰子が登場してクライマックスを迎える……という

2020年夏期アニメ感想 日本沈没2020

酷評回です。 後半展開に関するネタバレもあります。 ご注意を。  Netflix×湯浅政明監督最新作は小松左京原作の名作『日本沈没』。舞台を現代に移し、プロフェッショナルの視点からではなく、ごく普通の人々から日本が沈没していく様がどのように見えるのか、どんな体験をするのか、その過程とサバイバルを描いた作品だ。  物語の始まりは武藤一家の日常から始まる。主人公である武藤歩はオリンピック日本代表候補としての研鑽を積み重ねていた。このあたり、コロナウイルスが蔓延する以前の、オリン

8月4日 いつまでもあると思うなNetflix映画

 そのうち見よう。  とマイリストに放り込んでいた作品がいつの間にか消えていた。  ……えっとなくなったのは何だろう。  『クレヨンしんちゃん』映画の全部と、『メッセージ』『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ作品全部。  どれも見たかった映画だな……。早いうちに見ておけば良かった。  他は何だろう……知らん間に消えてなくなると何が消えているかわからんな。  Netflixのマイリスト画面は順番がランダム、毎回変わってしまうから、よりわからなくなってしまう。せ

8月10日 ディズニー、ストリーミングサービスを検討中

→ディズニー、2019年に独自ストリーミングサービスを開始――Netflixからは引き揚げ  そうか、やっぱりディズニーも独自のストリーミングサービスを持つのか。  ここ最近、ディズニーはマーベル、スターウォーズ、20世紀フォックスとでっかい買い物が続いたけど、そんなにコンテンツをたくさん持ってどうするつもりだろう……と思っていた。マーベルなんか買っても、ディズニーランドに「X-MENワールド」は作りにくいだろう……とか思ってたけど。「恵まれし子らの学園」のセットを作るの

7月15日 実は「アニメ業界の問題を改善して欲しい」とは思われていないのではないか?

「好きなものを仕事にしているのだから、その業界の悪しき因習を全て受け入れろ」  ……と、いう考え方は嫌い。  好きな仕事だからこそ、問題点を指摘し、改善したい……というのは普通の発想だと思うのだが。どういうわけだかこの発想は大多数の人にとって「NO!」のようだ。  よくアニメ業界のブラック体質問題の話になると「そういう業界を自分で選んだんだから自己責任だ」という意見が出てくる。ニュースサイトのコメントを見ると、こういう考え方の人が多数派のようだ。  あたかも問題があっても声

Netflix映画 ラブリーボーン

 ピーター・ジャクソン監督が『ラブリーボーン』の映画化権を取得したのは2004年。『ロード・オブ・ザ・リング』大ヒットの後のことだった。  普通、『ロード・オブ・ザ・リング』のような大ヒット作が出ると、監督のもとには企画が次々と舞い込むものだ。なにしろ『ロード・オブ・ザ・リング』は制作費340億円という途方もない予算だったのに関わらず、第1作目で予算分を回収。あとの2作はボーナスステージだった。  しかし2005年、ニューラインシネマに『ロード・オブ・ザ・リング』の興業収入不