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#創作

1月8日 AIがストーリーテラーになる日は?

 AI関係の面白い記事を見つけたので紹介。  詳しい話は、元記事を読んでもらうとして……気になったところはここ。  Steamで配布された『ポートピア連続殺人事件』は残念ながら「AIなし」だったのだけど、では「AIあり」はどんな感じだったのか……という一例で示された場面。AIあり版はヤスと日常会話もできるのだけど、深掘りしていくとなんとなく変な感じになる。ヤスが急に「うまい棒が高い」という話をし始めて、給料いくらか、と尋ねると「20万円」。ではどんな仕事をしているのか、と

2月6日 映画『スーパーマリオ』を見ながら、ゲームの映画化の歴史に想いを馳せる。

前回  この記事を書く前日、『映画感想 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を書いたのだけど、そこでの書き漏れ、というか作品の外枠の話をするので、別の章を設けることにした。  長くなりそうだったしね。  話は「なぜ今になってようやく『スーパーマリオブラザーズ』は映画になったのか」あるいは「映画にすることができたのか?」という話。 実写版スーパーマリオはなぜああなってしまったのか? 話は1993年、実写版『スーパーパリオ 魔界帝国の女神』の頃に遡る。  ここからはW

3月1日 抽象化された表現とはなにか? どうして子供はファミコンの表現を理解できていたのか?

 ふと、ずいぶん前になにかのゲーム系雑誌で見かけたとあるコラムのことを思い出した。  ゲーム映像がリアルになって何が良かったのか……というと、普段ゲームをやっていない人にも「何が起きているのか」見た目でわかるようになった……という。  例えば昔のRPG。マップを歩いていると、ドーンと画面が切り替わってモンスターが登場する。  これ、普段ゲームをやらない一般人にとって、何が起きているのかわからなかったんだって。  でも映像がリアルになっていったゲームは、マップを歩いていると遠く

10月13日 近況報告:あの漫画のその後と、現在制作中の作品について

 私は2022年3月から8月までかけて、452ページの漫画のネームを書き上げた。いまこの作品の売り込みをやっている。  10月13日時点で、マガジンと電撃に送付したが、どちらもかすりもせず。マガジン編集部は送付したがその後連絡が来ず。2週間が過ぎてこちらから連絡を入れるが、「採用する気はない」と。つまり「受付拒否」。最低な対応をされた。もう二度とあそこには原稿を送らない。  電撃もやはりかなり遅れて講評が返ってきたが、内容が誤字脱字だらけ。しかも、「あ、こいつ、そもそもスト

9月4日 近況報告・漫画ネームを完成させて以降の生活。

 『天子姉妹の祝福 第1章』の制作が完了してから私はずーっとブログを書いている。  もともと漫画ネームの制作が終わったら、ブログ上で書こうと思っていたあれやこれやを今のうちに書いておこう……と考えていた。それが終わったら次はアレだ、その次はアレだ……という計画は頭に描いていた。そのうちまた忙しくなるかも知れない。この空白期間中にいろいろやっておこう。  そのブログ執筆がいまだに終わらない。時間が空いちゃったものだから、もうえんえん書き続けてしまう。毎日1万字、2万字……いった

8月17日 魔女狩りの時代がどういったものか……というお話と、西洋が認めないエロ願望の話。

 今日は書き終えた『天子姉妹の祝福』《漫画ネーム》の再チェック。改めて見返すと、細かいミスがあちこちに……。一日かけて修正を入れる。  それにしても改めて初期の頃を見返すと、コマ構成も構図の作り方もぜんぜん違う。ネームに上手い下手もあるものか……とか思っていたけれど、やっていると上手くなるものなんだなぁ……。最初のほう直したいけど、そんな余裕ない。これ以上直すんだったら、予算出してもらわないと……。  こちらが『天子姉妹の祝福』序盤↓  こちらが同じ作品の終盤↓  今日は

4月9日 『天子姉妹の祝福』における屋敷と美少女と幽霊

前回  前回、長々と「屋敷幽霊」のお話したのだけど、本題はこっち。私は、その時見たドラマの話に絡めて、いま制作中の自分の作品の話をするつもりだった。『ザ・ホーンティング』の話も短くまとめるつもりだったのに、書いているとどんどん長くなっちゃって……。というわけで、章を改めて、こっちの話をします。  ここからは私がいま書いている漫画『天子姉妹の祝福』のお話。  まず『天子姉妹の祝福』とはなんぞや? の話から。いま私が描いている「ネーム漫画」のこと。今のところ、Faceboo

10月31日 田舎者は気軽に出版社に持ち込みなんかできない

 マガジンのネーム原作賞に応募したけれども、結果発表は来年の3月……長いなぁ。あと5ヶ月……半年ちかくあるじゃーねーか。もうちっと早くならないものだろうか。ダメだったら、すぐに次のコンクールに出したいのだけど。  検索して一番に出てきたところに応募したけれども、まさか結果が半年先だと思わなんだ。(応募してから、「えらい先だった」ということに気付いた)  都会っ子は漫画家になりたいと思ったら、出版社に原稿を持ち込んで、ダメだったら次、さらに次の出版社へ……と巡り歩くことができ

エンタメとはピンチと脱出

前置き  みなさん、こんにちわ。とらつぐみです。  私はブログで度々「エンターテインメントの本質は脱出だ」と、「前にブログで書いたけれども……」という前置きをして話をするのだけど、さて、その「前にブログで……」というのはどれだけ前のことだろうか?  確認してみると、なんと2013年8月23日記事だった。8年前! こりゃ……ほとんどの人は私がそんな話を書いていたことを知らないわ。「へえ、そんなこと書いてたんだ……」と探してもまず見つからないくらい古い。かくいう、私も自分で探す時

追記 エンタメで考える場合。

一つ手前  脚本制作作法として、やってはいけないことの一つとして、 「間抜けなキャラクターは描くな」  というものがある。  間抜けなキャラクターによる行動は、見ている側を苛つかせるし、物語を停滞させる悪因にもなる。  今回の話に紐付けて考えると、視聴者・読者は「客観的視点」で物語を見ているから……ということが理由として挙げられる。  視聴者・読者必ずしも登場人物達と同じ目線で見ているわけではない。客観的な視点で物語を読んでいるから、読者は常に登場人物達が直面する問題

7月10日 ここまでの執筆物の反省会と、今後について

 現在使用している新しいPCで書いてきた作品の反省会を始めます。  まず、これまでに書いてきた作品と反省点を。  美術鑑定士を主人公にしたミステリー小説。執筆したのは2008年。色んなサイトで公開されていた小説だったけど、この機会に本にしてAmazonKindleにて公開。長らく無料だった作品だったから、価格は250円とかなり抑え気味にした。 (250円という価格は、Kindleでロイヤリティ70%もらえるギリギリの価格。これ以下だといきなり35%に落ちる)  内容は色ん

7月12日 抽象度について

 Facebookのお絵かき系コミュニティに出すつもりで作成した画像だったけど、よくよく考えたらこんな引用だらけの画像はNGなので、自分のところにのみ掲載。  すると、見てもらえる人が限られてしまうんだけど……それは仕方ない、か。  『抽象度』とは創作のリアリティラインをどこに置くか……という考え方のこと。  シリアス系の絵であれば抽象度を下げて、コミカル系の絵であれば抽象度を上げていく。  それはシナリオの作りも同じで、表現したいものに合わせて、抽象度をコントロールして書

2021年7月までに執筆した本の紹介

天子姉妹の祝祭 【あらすじ】  間もなく雨だ。唐手いぶきは、友人である天子サキの家を目指す。天子サキの家は大きなお屋敷だし、お泊まりの予定だから、雨に降られても平気のはず……。  しかしお屋敷に到着すると、天子サキは「出かけましょう」と提案するのだった。屋敷の近くに、「雨屋敷」と呼ばれる別邸がある。そこで一晩過ごそう、というのだった。 【備考】  原稿用紙206枚。8万2199文字。本にするとだいたい100ページちょっと、というところ。「薄い本」なので、お値段も280円と

5月30日 絵描きに戻ったけれども、日々しんどい……

5月22日の話  絵を描きました。現在執筆中の本の表紙イラストになります。  絵を描くのは2年ぶりです。前回イラストの日付を確認すると、2019年の5月19日。きっかり2年ぶりでした。(今回の絵を描き始めた日付が2021年5月19日)  2年前、確かに絵描き引退宣言したはずなのに、なんでまた絵を描いているのか? ……という話ですわね。  このあたりの詳しい話は後日しようかと思うけど、端的に言うと、誰も描いてくれないからですよね。絵描き依頼したくても、そのお金がない。それで「し