細めの雪にはなれなくて 1 第二部

 かおりは東京にいた。現在は19歳。高校卒業後は大学へと進学せず就職の道を選んだ。とある人材会社の営業職として働いている。この会社は求人票にも大学卒が必須ではなく、試しに受けてみると一度の面接でいとも簡単に入れてしまった。初めての東京での一人暮らしに不安はあったが、それでも東北の田舎しか知らなかったかおりにとっては、東京というだけで無条件に惹かれるものがあった。

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664字
ほぼ毎日更新していくつもりです。

細めの雪にはなれなくて、の後編です。ここからが実質本編です。 後編は20,000~30,000字になる予定です。 随時更新していきますので…

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