見出し画像

オンラインフィットネスはジムと比べてどんな効果(メリット・デメリット)があるか?今後流行るのかどうか

ジムに通えないご時世の中、仕事に限らず様々なサービスのオンライン化が進んでいます。フィットネス業界においても、自宅でサービスを受けられるオンライン形式のサービスが人気です。

>>オンラインフィットネス比較(torapple.com)

↑こちらの記事の補足的な内容を書いてみます。

ジムに通うことができない今であれば、たしかにオンラインフィットネスを利用する価値があります。しかし今後もその人気は続くのでしょうか。

そして、実際にフィットネスジムやスタジオレッスンに通うのと比較してオンラインフィットネスは「フィットネスサービスとしての要件」を満たすものなのでしょうか。

現時点での結論としては次のように考えてます。

・動画配信系・講座型のオンラインフィットネス
→アリ
・レッスン参加型・ライブ配信型のオンラインフィットネス
→アリ
・オンラインパーソナルトレーニング指導
→パーソナルジムとはできることが違う(劣る)ので微妙
→ただし今後IoTの進化によって状況が変わる可能性あり

##動画配信系オンラインフィットネスはあり

講座やレッスンの動画を見られるものです。

イメージとしては「英語の勉強教材」や「資格取得のための講座」を購入するのと一緒です。入手した情報を元に自分で取り組むものなので、必要な人にとっては有益です。

デメリットは双方向コミュニケーションがないこと。トレーナーに質問したり、個別の指導が受けられません。メールやチャットでの相談を受け付けているものもありそうですが、あくまでも簡易的なものです。

メリットは同じ講座を受講している人同士のコミュニケーションが形成されされる。トレーナーと直接やり取りしない分、同じサービスの利用者同士でTwitterなどで交流したりイベントが開かれてます。

SNSを絡めることで、ただ一人で動画を見て黙々とやる状況を回避できます。

動画配信系のオンラインフィットネスは現時点でも人気が急上昇中ですが、1年後2年後を見ても需要は続きそうな気がします。

これまであったダイエットグッズと違って、サービス内容がどんどんアップデートされるのも強いですね。ビデオやDVDを買って終わりではありません。

##レッスン参加型、ライブ配信型は時間制限がある

リアルタイムでの配信に参加できるので、ライブ感があります。というかライブです。動画配信と比べて、「今まさにレッスンに参加している」感が得られるのは強いですよね。

オンラインではあるが実際のレッスンに参加できるのが最大のメリット。

特徴としては「時間的な制限がある」こと。これがメリットでもありデメリットにもなる。

あらかじめ設定されたスケジュールの中から参加できるレッスンを選ぶので、せっかくのオンラインなのに自分のタイミングだけでは取り組めません。

例えば、忙しくて早朝や夜間しか時間が取れないような人にとっては使いづらいでしょう。

逆に、スケジュールが決まっているからこそサボらずやれるのはメリットになりえる。

「自分で好きなタイミングでできる」のは「いくらでもサボれる」の裏返しです。ダイエットグッズあるあるの「買ったけど使わない」ってやつ。

レッスン参加型であればサボり防止になります。「今日は何時のレッスンに参加する」と決めることで生活にもメリハリが生まれるでしょう。

一度レッスンに参加したら、オンラインと言えど目の前でトレーナーが指導してくれているわけだから、きっとレッスン終了までやりきれる。

サボりがちな人はレッスン参加型を選ぶといいかも。

##オンラインパーソナル指導はパーソナルジムとは違う

パーソナルトレーニングはオンライン化が進むかどうか微妙だと思ってます。対面だからできることと、オンラインでもできることが違うからですね。

■オンラインだと得られる情報量が減る

パーソナルトレーニングは「個別の目的や現状に合わせて、最適解を導き出せること」が価値の一つだと思ってます。

例えば、一般的に「10kg10回3set」のところを、「重量を増やして8回3セットにしましょう」とか。「10kgやる筋力はあるけど、フォームが固まってないので、5kgで一回フォーム練習しましょう」とか。

現状と目的のギャップを埋めるために何をすべきかの最適解を導き出すのがパーソナル。

でで、オンラインだと「現状」を知るための情報がどうしても減ってしまう。

10kgを挙げられるといっても「キレイなフォームで10kg」なのか「フォームがへんなのに10kg」なのか「反動を使ってギリ10kg」なのかで、その人のポテンシャルの判断は異なります。

あとは、身長体重の数値と写真・動画だけの情報だと、その人の体型とか筋肉のバランスとか測りきれない。やはり直接目の前で見た方が色々わかります。

姿勢とかの立ち姿や、無意識に左右に傾いてるとか。この辺の筋肉がすくなくて、ここの筋トレすれば全体としてプロポーション良くなりそうだよなーとかわかりやすい。

格闘技やってる人であれば、見た目でなんとなく「こいつボクサーだな」とか「柔道だな」とかわかるアレ。

この「現状を正しく把握する」のがオンラインだと劣ってしまいます。

もちろん触るのもそう。実際に体に触ると「あーはいはいそんな感じの筋肉ね」ってわかる。けどオンラインだと触れない。医者で言えば触診なしの診療。

動作を指導するにしても定点カメラで指導は難しいでしょう。その都度、見たい角度が違います。

例えば仮に、美容師さんの遠隔ロボットができたとしてもカメラが定点撮影だったら絶対にまともにカットできません。自分の視点を自由に変えられない状況での指導はかなり難しいと思う。

いやもうちょっと進化して目の前に3Dホログラムとか表示させられるなら違ってくるかもしれませんが。そんな未来が来ると良いですね。

あ、トレーナーさん側だけでなく、指導を受ける側も「得られる情報が減る」のは同じです。実際に目の前でやってもらえたらわかるけど、画面越しだと伝わらないという状況は普通にあると思います。

■トレーニング器具が使えないのは痛い

やっぱり器具が使えないよりは使えた方が絶対に効率良いわけです。

器具がなくてもフィットネスは可能ですが、あくまでも条件を制限された中でできることを提案してもらうだけになる。

「自宅で器具なしでできる運動」も全然悪くはないのですが、それだったらパーソナルつける意味なくない?って思ってしまう。

トレーナー側からすると、多少単価が下がってもオンラインで指導するだけで仕事になる分にはいい。けど、依頼する側として考えたら、トレーニング器具が使えない状況でパーソナルを利用する価値があるかは微妙。

器具が使えない問題の解決策として、「オンラインで指導を受けた内容を、自分でジムに行って実践する」という考えもあります。(今コロナでジムも行けないけど)

それでも、自分でジム行ってウェイトトレーニングできるんだったらやっぱりパーソナルいらなくない?となる。

直接フォーム指導や補助してもらえるからパーソナルを利用する価値るわけで。やはりオンラインでのパーソナルは限界があるというか、制限が大きいです。

■トレーニングプラン作成・栄養指導はオンラインで問題ない

パーソナルトレーニングでも、トレーニングプランの作成や食事/栄養指導の部分であればオンラインでも問題なくできます。というかオンラインパーソナルトレーニングのメインはここになるんじゃなにでしょうか。

ビデオ通話でしっかりヒアリングをして、個人に合わせたプランニングやアドバイスを送る。ここに価値を感じる人ももちろんいますので、そういった方は利用してみてもいいかと思います。

つまり、オンラインパーソナルは実店舗のパーソナルジムの一部機能(オンラインでできる部分)を切り取ったサービスになるでしょう。

で、この「オンラインパーソナルができること」の需要がどれだけあるかは、まだわかりません。アメリカだとフィットネス人口もトレーナー人口も多いし、土地が広くて物理的にジムが遠いのである程度需要あるっぽいです。

##オンラインフィットネス用のスマートミラー

今後オンラインフィットネスの常識を変えてきそうなガジェットがスマートミラー。

モニター付きの鏡です。既に化粧鏡とか車のバックミラーとかの商品がありますが、フィットネス用の姿見も登場してます。

動画見てもらった方が早いので埋め込んでおきます。

https://www.mirror.co/

これ自宅にあったらめちゃオシャレですよね。

引きこもり&運動不足は体に悪いので自分に合ったサービスを見つけてフィットネスしましょー


ブログとnoteで記事を分けています。 Blog:割としっかり目の解説やまとめなど こちら→http://bit.ly/2IThwlV note:考えやオピニオンやさらっとしたやつ