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VRChatで悩みを話せる場所を作りたい

この記事では「悩みを聴いてほしい方」を募集しています。あなたの悩み、一緒に考えてみませんか。お気軽にご相談ください。

 こんにちは、とらおです。僕はこれまでVRChatの話、特にフレンド関係の悩みについて投稿しました。

 読んでくれた方から「共感できた」「気持ちが楽になった」という言葉もいただき、記事にしてよかったと思っています。

 それと同時に「同じような悩みを抱える人もいるんだ…」と感じました。

 このことを踏まえ、今回は「いま僕がVRChatでやりたいこと」についてお話したいと思います。



■ あなたの悩み、話せていますか?


 突然ですが、こんな言葉を聞いたことはありますか。

「話すことは、放すこと(離すこと)」

 僕は以前、カウンセラーの先生に教えてもらいました。

誰かに悩みを「話す」ことは、自分の重荷を手「放す」こと。
いま抱えている問題を、自分からいったん「離す」こと

 悩みがある状態は、ひとりで大きな荷物を背負っているようなものです。そのままにしたら、いつか重さに耐えきれなくなり倒れてしまうでしょう。

だから、荷物をいったん手放すように、誰かに悩みを話すことで心の負担を減らしましょう。そういう意味だそうです。

 確かに悩みを聴いてもらえると、気持ちは楽になりますよね。問題解決はしなくても、ひとりでモヤモヤしているより健全かなと思います。

 では実際に悩んでいるときに、あなたはどうしていますか。気軽に悩みを相談できる相手はいますか?

 悩みを聴いてほしいけど「迷惑かけたくない」「自分で何とかしなきゃ」「自分が我慢すれば、丸くおさまるから」

 そんな風に考え、ひとりで抱え込んでしまう人も少なくない気がします。

真面目にやってきた人ほど、自分で抱え込んでしまう?


1.どんなことがしたいのか?


 そんな「ひとりで悩んでいる人」向けにVRChatで「悩みを話せる場所」を作りたい。僕はいま、そんなことを考えています。

 悩みと言ってもひとそれぞれで。いろんな悩みがありますよね。ですからそれらを解決したり、直接的な支援ができるとは思いません。悩みを聴いて一緒になって考えてみるだけ。

 それでも、話してくれた人がスッキリしたとか、心が軽くなれたのなら。まずは充分かなって思うのです。

 それに自分の気持ちを言葉にすることで、感情や考えを整理できることもありますよね。一緒になって考えてみたら、一人では思いつかないことや、考えの偏りなんかに気づけるかもしれません。

 本当なら、身近な親しい人や、信頼できる人に話せるのが理想的ですね。でも、心配をかけたくない、そういう人がいない、事情があって話せない。そういう人だっているでしょう。

 僕が知らないだけで「お悩み相談」みたいなイベントや集会があるのかもしれません。ただ、形式にもよるでしょうが「ひとりの話をじっくり聴く」という感じではないかと思います。

 僕がいま作りたいのは、1対1で、ゆっくり話ができる場所なのです。

<2022/05/31追記>
 『メタバースキャリコン集会』というイベントがありました。国家資格のキャリアコンサルタントさんが悩みを聴いてくれます。キャリアと言っても「転職」に限らず、あらゆる悩みが対象みたいです。

<2022/06/12追記>
精神科医主催のイベントもあるようです。悩み相談、座談会、自助グループなどのイベントに、無料で参加できる。素晴らしい試みですね。



2.どうやって実現するのか?


 では具体的に、どうしたらいいでしょう。

① 場所を用意する

 まず、そういう場所が必要ですね。これについては、どこかのワールドをお借りするつもりです。

 例えば、明るい日差しのある自然に囲まれた部屋とか、暗めの落ち着いた感じの部屋。大きなソファーがあって、ゆっくり話せたらいいですね。

 将来的には専用のワールドをアップロードし、より「話しやすい空間」を提供したいと思っています。

<2022/04/11追記>
専用ワールドをアップロードしました。Wakaさん制作のワールドアセット「木洩れ日の家-Komorebi no ie-」です。とても居心地のいい空間です。


② 聴き役を用意する

 当然ながら「話を聴くのは誰か」も大事ですね。いまのところは僕だけ。カウンセラーの資格もありませんから、知識も経験も不十分。正直言って、満足してもらえるかわかりません。

 でも僕自身、VRChat含めた人間関係のトラブルをたくさん経験しました。だからこそ、一緒に考えられる悩みもあるはず。

 本当に悩んでいる人は「誰でもいいから聞いてほしい」はずでしょうし、自分の考えを「客観的に見てもらうこと」も必要だと思うのです。そういう役割なら、自分にもできるかなと考えています。

 最初はせめて資格を取ってからはじめようか…と足踏みしていましたが、心強い後押しをいただいて「まずやってみよう(悩みを聴いてみよう)」と思い直しました。

 「走りながら」じゃないですが、必要な知識は、お話を聴いていく中で、学んでいきたいと思っています。

③ 運営方法を考える

 それから運営方法も。基本的には次のとおりです。

  1. ”Twitter”や”Discord”で「話を聞いてほしい人」を募集する

  2. 話したい内容や、希望する日時などを送ってもらう

  3. 話を聴く前にフレンド申請、終わったらUnfriendする※

※フレンドになるのは「プライベートワールド」で、安心して話してもらうため。終了後にUnfriendするのは、フレンド作りが目的ではないからです。

それ以外の検討事項としては
・悩みを限定したほうがいいか(VRChat関連だけにする?)
・1回あたりの時間を決めた方がいいか

こんなことを考えています。

落ち着いて話せる場所って、どんなところ?


3.どんな課題があるだろう?


 しかし、課題もたくさんあります。

・話しに来てくれる人がいるか?

 そもそも「悩みを聞いてほしい」需要があるか。それに聴き役が僕という時点で「誰?」って感じでしょう。とりあえずは今まで投稿したnote記事を読んでもらい、どんな人間なのか知ってもらうことしかできません。

 それと気がかりなのは、noteの内容について「否定的な意見」を持つ方もいるはずということ。というのは、noteもTwitterも「スキ」や「いいね」といった『肯定的な意見』しか見えないですから。

 そうは言っても、悩んでいるときは余裕もないし、視野も狭くなります。そういう人にとって、ひとつの選択肢になれたらと思っています。

・VRコミュニケーションの制約?

 VRならではの課題もあります。 VRChat 内で話すわけですから、伝わるのはお互いの声だけ(無言勢だったら文字だけ)。ジェスチャーやアバターの表情で感情表現はできますが、どこまで気持ちを反映できるかは不明です。そういう「情報量の少なさ」が、コミュニケーションの壁になるかも。

 ただ、それは同時に利点にも。なぜなら最低限の情報をオープンにすればいいわけですから。VRコミュニケーションは、本人の見た目や年齢、性別は関係ありません。お互いの都合さえよければ、場所や時間帯も気にしないで
話ができます。

 さらにはアバターをいくつか用意して、相手の希望に合わせて変えるのも「VRならでは」で面白いですね。人型のアバターだけでなく、ぬいぐるみのアバターだったら、意外と話しやすいかもしれません。

・別のトラブルにならないか?

 一番心配しているのはこれです。聴いた内容、個人情報を内緒にするのは当然ですが、別のトラブルになってしまう可能性もあるかもしれない点。

 お金をもらうわけではないですが、相手も自分も不幸にならないように、慎重に対応したいと考えています。

不安もあります…


■ 結局、何のためにやりたいの?


 こんな「何の得にもならないこと」をどうしてやりたいの?

 そう思ったひともいるかもしれません。仕事でもないのに他人のために、自分の時間を削るわけですから。精神的な負担だってあるでしょう。

 「何のためにやりたいの?」を突き詰めてみると、結局は「自分のため」だと思います。負担があったとしても、誰かの役に立ちたい、感謝されたいという自己満足です。

 それから「自分と同じ思いをしてほしくない」という気持ちもあります。僕が悩んでいたときは、ほとんど誰にも相談できなかったから。

 こういう気持ちって、自然な感情だと思うのです。VRChatで初心者案内をしてくれる人たちも、きっと同じですよね。

 「初心者のお手伝いをしたい」「自分も案内してもらったから(あるいは自分は案内してもらえなかったから)」。そう考えてやっている人が多いと思います。

 僕はVRChatが好きですが、ここならではの悩みもあります。解決とまではいかなくても、負担を軽くするお手伝いをしたい。

 それにメタバース時代における「ユーザー同士で助け合う試みのひとつ」としても、試してみる価値があると考えています(ちょっと大げさかな?)



いちばん勇敢な言葉は?

”いちばん ゆうかんな ことば は?”ぼくが たずねると、うま は こたえた。
”たすけて”

(チャーリー・マッケンジー、川村元気(訳)「ぼく モグラ キツネ 馬」より)


 これはつい最近、教えてもらった言葉です。誰かに助けを求めるのって、すごく勇気がいりますよね。

 なかなか「助けて」って言えない、あなたの心を助けてあげてほしい。

 でもそれは簡単なことじゃないから。そのお手伝いがしたい。そのための場所を作りたい。そんな風に考えています。

 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

 この記事を読んでみて「悩みを聴いてほしい」「一緒に考えてほしい」と思ってくれた方がいたら、お気軽にご連絡ください(いまのところTwitterのDMで受け付けています)

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