VRChatがつまらないと感じるあなたへ
■ どうしてつまらないのだろう?
「VRChatはじめたけど、あんまり面白くないな…」
「以前は楽しかったけど、ログインしたくないな…」
そう感じてしまうこともありますね。そんなときは無理にログインせず、別のことをするのもひとつだと思います。でもせっかくなら楽しみたいし、あなたにも楽しんでほしい。
そこで今回は「どうしてつまらないのか」「どうすれば楽しくなるのか」について考えてみます。
1.コミュニケーション能力?
■「VRChatつまんない…」
そう感じる理由はひとそれぞれだと思います。遊び方がよくわからない、VR酔いがつらい。特有の文化に不快感を覚える人だっているでしょう。
ただVRChatはソーシャルVRプラットフォームですから、原因になるのはやっぱり「コミュニケーションの問題」ではないでしょうか。
人見知りでフレンドが作れない。フレンドはいても上手く付き合えない。苦手なフレンドがいる。なんかしんどいな…つまんないな。そんな風に。
たしかにVRChatは「コミュニケーション能力が必須」なんて言いますね。でも、本当にそうなのかな?って思うこともあります。もしそうだとしたら「コミュニケーション能力が高い人」ってどんな人でしょう。
■ コミュニケーション能力って?
コミュニケーションというのは「お互いの気持ちや考えを伝えあうこと」ですよね。その能力が高いのは「快適に、スムーズに、意思を伝えあえる」ことかと思います。
ここで重要なのはコミュニケーションは「相互的(双方向)」という点。
よくある勘違いは「たくさん話せる=コミュニケーション能力が高い」というもの。ときどきいませんか?大きな声でよくしゃべる人。それも自分の話ばかりするような。こういう人はコミュニケーションが上手でしょうか。
逆に「自分コミュ障なんで…」という人も。話しかけるのが苦手、会話がうまく続けられない。…でも、そういう人は必ずしも「コミュ障ではない」と僕は思うんです。
■ コミュ障ってどんな人?
「コミュ障」という言葉を調べてみると、次の二つのタイプが出てきます(注.ここでいうのは「ネットスラング」としての”コミュ障”です)
おそらく多くの方がイメージする「コミュ障」は①の消極的なタイプだと思います。でもこれって、ただの「おとなしい、控えめな人」のような……
あなたがもし自分は①のタイプだと思うのでしたら、何も心配する必要はありません。「自分は話すよりも、聞く方が得意なんだ」くらいに考えたら大丈夫です。
想像してください。みんなが「話したがり」なら誰が聞いてくれますか?相手の話に「耳を傾けられる」あなたは、きっと優しい人です。
それに対して②の積極的なタイプはどうでしょう。…困った人ですよね。本人は楽しいでしょうが、周りの人は苦労してるかも。
あなたがもし②のタイプだったら(自覚はないでしょうが)自分の言動を振り返ってほしい。なぜか人から避けられてしまった経験はありませんか?
コミュニケーション(会話)はよく「キャッチボール」に例えられます。自分の話ばかりする人は、「相手にボールを投げつける」だけ、あるいは「バットを振り回す」だけ。…そんな人には近づきたくないですよね。
まずは相手のボール(言葉)をキャッチしてそれを投げ返す。もちろん、相手が取りやすいように。それがコミュニケーションの基本だと思います。
そしてコミュニケーションが上手な人は、相手にボールを投げてもらう(会話を引き出す)のがうまいです。
…と、ここまで勝手にあなたを「コミュ障」扱いしました(ごめんなさい)
でもあなたではなく、フレンドに問題があるケースだってありますよね。そんなときはどうしましょう?
参考記事がありますので、よかったら読んでみてください。
2.つまらないってなんだろ?
話は続きます。
いやいやコミュニケーションは問題ないよ。単純につまらないだけなの。そういう人だっているでしょう。
どんなものにも「相性」はあります。「自分には合わない」と感じるのも自然なことだと思います。でも「VRChatつまんない…」という人のなかには「(本当は楽しみたいんだけど)つまんない…」という人もいるような。
ここでは「どうしてつまらないのか」「つまらないとはどういう感情か」について考えてみます。
■「つまらない」の本質
あるとき、こんなツイートを見かけました。
「これからログインする!」→「誰もいないじゃん!」「プラべじゃん!」「リクイン無視された…」→「VRChatつまんね…」
気持ちはわかります。ただ厳しい言い方をすると、この人は他人の存在で自分の心を満たそうとしているだけですよね。だから、自分の思いどおりにならなくて「つまらない」と感じてしまう。
確かにひとりは寂しい。けれど「今日はみんな都合が悪いみたいだから、ワールド巡りでもしようかな…」と、考えられる人だっていますよね。
この違いは自分で自分を満たせるかどうかだと、僕は思います。
「誰かの存在で、自分の心を満たすこと」
それは何も悪いことじゃありません。お互いにそういう気持ちがあって、一緒に居たいと思える関係なら。それは素敵なことですよね。
でも相手の気持ちや都合はお構いなしで、自分だけ満たされようとすればどうでしょう。そんな一方的な気持ちなら、相手を苦しめて、やさしい心を食いつぶすだけ。いつか拒絶されてしまうでしょう。
ちょっと極端な例かもしれません。ですが「つまらない」と感じたとき、考えてみてほしいのは「自分が『どうやって』心を満たそうとしているか」ということ。
もしかしたら独りよがりな、自己中心的なやり方をしていて、結果的に「自分でつまらなくしている」ところがあるかも。
そうではなく、あなた自身は健全なのに、そういうフレンドがいるため、あなたの方が楽しめなくなってしまう。なんてこともあるでしょう。
そんなときはどうか躊躇せずに「Unfriend」して欲しい。そう思います。あなたは誰かを満足させるための道具ではないのですから。
3.どうすれば楽しくなるの?
ではどうすればVRChatが楽しくなるでしょうか。それは言い換えるなら「どうやって自分を満たすか」ということになります。
VRChatを楽しんでいる人には、色んなタイプがいますが、大きく分けると
こんな感じかと思います。タイプ分けはしましたが、どれかひとつということはなく、ぜんぶ楽しんでいる人だっているでしょう。
VRChatは(故意に誰かを困らせない限り)何をして過ごしたっていいし、いろんなことができます。自分にあう楽しみ方ができる「自由度の高さ」がVRChatの魅力だと、僕は思います。
あなたはVRChatで、どんなことをしたいですか。どうすれば、自分の心を満たせるでしょう(……それはたぶん、あなたにしかわからないことです)
■ 僕の場合(写真たのしい)
参考までに僕の場合を紹介します。まずはこちらの写真をご覧ください。
かわいいですね。有坂みとさんのアバター「Ash」ちゃんです(かわいい)これはフォトコンに応募した写真で、なんと賞までいただきました。
プロの方からコメントもいただきました。
思い返すとこのときは、VRChatの人間関係でいろいろあって、まさに「VRChatつまんない(しんどい)…」と思っていた時期でした。
苦手なフレンドにはもう関わりたくない、でも共通の好きなフレンドとは離れたくない。そんな板挟みの感情。考えてみれば、僕もフレンドの存在で自分を満たそうとしていたんです。
そんな執着を手放して、ひとりの時間が増えてからは、写真を撮ることが「僕のVRChatの楽しみ方」になっていきました。
写真を撮り始めたきっかけは、ワールドの美しさやアバターのかわいさに感動したこと。それをもっと伝えたいと思い、写真を撮り続けています。
写真にこめた気持ちが届き、いいねをもらえたり、コメントをもらえるとすごくうれしいです。いい写真が撮れたのかな、なにか伝えられたかなって思えます。
いいねがもらえなくても「自分がそこで感じたものを写真にする」というプロセスが楽しい。僕は写真を撮ることで、自分の心を満たしています。
■ なにをして楽しむ?
あなたは何をしているときに「楽しい」と感じますか。
何が楽しいかは、ひとによって違います。それは誰かに押し付けられたり決めつけられるようなことじゃありません。だからあなたが好きなことを、自由に選んでみてください。
それともうひとつ。
つまりひとりでも楽しめるし、みんなでも楽しめるものだといいかなって思います。その方が、楽しさの幅だって広がりますから。
そのためにも、あなたと一緒に楽しく過ごせる人とフレンドでいましょう(あなたを苦しめるだけの人は、フレンドではありません)
いかがでしたか?
つまらない、と感じてしまうのは、あなた自身が満たされていないから。楽しむためには、自分が何を望み、どうやって満たされようとしているか。それを考えてみてください。
もしかしたら、つまらなくなるような楽しみ方を、自分で選んでいるかもしれません。あるいは、あなたをつまらなくさせる人が近くにいるか。
でも大丈夫。自分の楽しみ方は自分で選べます(もちろん、フレンドも)そしてVRChatは、それを可能にしてくれる場所です。
記事を読んでくれたあなたが、自分の楽しさを見つけられますように。
撮影ワールド:Nagisa No Machi/iyoroken さん
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?