眠る男

俺は自宅にいることがかなり好き。
特に夜の自宅がすごく好き。
ひたすらにのんびりできるし大好きなラジオや音楽を聴いているとかなりしあわせを感じるんだよね。
昔の俺は予定がないと落ちつかない人間で無理に予定を作っては寂しさを埋めていた。
いつからか気づけばひとりでいることに慣れひとりでいることを楽しむような人間になった。
それは成長したからとは断定できないけど自分なりに暮らしを楽しもうとする姿勢がいつからか馴染んできたね。
自分の部屋にいて一日の終わりに寝床に入るといろんな気持ちが交錯する。
会わなくなったあいつは楽しく暮らしてるだろな。
別れた当時の彼女は結婚したんだろな。
あの日辞めた会社のあの人はまだ頑張ってんだろな。
すべて答えは分からないが夢でならまた逢えるような。
最近は夢の記憶があんまりないけど夢でまたあいつと酒でも飲みたいよ。
しあわせに暮らすあいつは俺のことを思い出したりはせずとも別に構わない。
会わなくなったみんなのためにも俺はしあわせにならなきゃと思うけど根暗の俺はひとり自分の部屋にいるよ。
今夜の夢では誰に逢えるかな。
眠り姫って言葉は美しい。
さながら俺は眠る男か。
夢で逢いたい。
おやすみなさい。

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