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日本での離婚はドイツでは認められない

日本では裁判所に行かないで離婚できる。
もうさっさとお別れしたいから、または、お互いに納得しあってるから、時間もお金もかかる離婚裁判をわざわざしないで離婚をする人たちは少なくないだろうと私は推測する。
一方、ドイツ(ヨーロッパの多くの国)では、離婚には必ず裁判が必要だ。

さて、日本で日本人同士で結婚していて離婚して、その後ヨーロッパで最愛の人に出逢う事ができて、この人と結婚しよう!となった時、「あなたの日本での離婚は認められないので、あなたは結婚することは出来ません」と、裁判所からお知らせが来てしまう。
(この場合は、もう何十年前に日本のやりかたで”正式に”別れた人と、日本か、新パートナーの出身国で、離婚裁判をしてください。そうすれば結婚できます。)

日本の「公式なやり方」が世界に通用はしない場合は沢山あって(それは、日本に限らず、どこの国でも同じ事)、「ウチの政府が国としてこれを認めているんだから、他所の国でもそれは通用するべき」という自己中心な考え方は、世界視点では結局通用しない。

つまり、自分たちのルール、自分たちの文化、自分たちの常識というのは、世界のほんの小さな一部の、しかも、その時代にしか起こっていない。

日本国内だけ見ても法律は変更される。
まぁ、どういう顔が可愛いとかいう観念も、割と速いテンポで変わって行くのだから、政(まつりごと)とか国の法律とかも、観念でしかないんだなと受け止めておいた方が、悲しんだり怒ったりせず、いちいち物事に動じないで済む。

ちょっと話が逸れるが、
日本の人たちが、よく、海外旅行や海外住まいのレポートに、「日本とはこれが違う!」と受け入れ難い事としてネガティブに描写している事がわりとあるが、それは、自己文化を同じ文化の人たちと同調させて濃密にしてしまっている。それはまさしく、文化的な孤立を深めるので、すごく危険だと思う。
(勿論、これもまた、「SNSでクリックが欲しい」という現在”だけ”のブームによるもので、投稿側は、内容も本心とは関係なく、キャッチ―なことを書いているだけでしょうけれども)

とりあえず、日本人同士の離婚をするときも、その後外国人と結婚する可能性が人生に起きなくもないという事を考慮して、裁判離婚をすることをお勧めする。
まあ、離婚なんて人生の一大事の時に、「将来外国人と再婚するかも?!だから絶対裁判しよう!」なんて未来を思い巡らせる人はなかなか居ないでしょうけれども(苦笑)

とにかく、日本国は、この外国との法律の差を知ってか知らずか、独自のルールでやっているので、自分自身が世界に位置しようと思うなら、日本の外交が世界とバランスをとれていると信じていては痛い目に遭います。(日本はこの件について何も手伝ってはくれませんと言う意味です。)

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