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AKB48「恋するフォーチュンクッキー」 世界は愛であふれているよ

この場で、半世紀を既に生きた私のようなものが、この曲を紹介する必要があるのか、はなはだ疑問ですが・・・。

この曲、わたし、結構好きなんですよ。

2013年8月21日のリリース。もう9年前なんですね。
東日本大震災から2年半になろうとしているころ。震災は、かけがえのない大切な人の存在をよくも悪くも考えさせてくれた。もちろん、震災は、そんな簡単に済ませていい話でないことは当然なのですが、厭世観みたいなものにとらわれていた日本に投下する歌としては、ぴったりのタイミングだったと思います。

歌詞に、それほど深みがあるわけではないのですが、底抜けに明るくて、前向きさを強調した天真爛漫さというか、親しみやすさがあふれているのが、この曲の魅力ですね。

ちょうど、指原さんがセンターを務めていた時期の歌であったことも親しみやすさを倍増させる効果があったのではないかと推察します。少々失礼ながら、歌詞ともぴったり合っている・・・。
まゆゆがセンターでは、成立しない曲。

この歌の展開で、最も「ウマイ!」と思ったのは、ミュージックビデオ(MV)です。

Youtubeにある、あのMVは非常に優秀です。2022年10月現在で2億2千万回の再生数を稼いでいます。
ウィキペディアによると、映像ディレクターの関根光才さんが手がけたということです。撮影は福岡で行われました。振り付けはあのパパイヤ鈴木さん。

幼稚園児、高校生、吹奏楽部員、工事現場のお兄さん、買い物袋を提げたおばちゃんの切れある踊り、タクシー運転手の華麗な身のこなし、プロレスラーの小橋建太さん、どこかの企業の会社員、恥ずかしそうに踊る剣道部員、市場のおっちゃん、夜の街のお姉さん、子育て中のお母さん、トラック運転手・・・。

あらゆる人が登場し、時に恥ずかしそうに振り付けを学ぶ人、誰よりも堂々と踊り切る人。そのギャップが見る人の心を解きほぐします。

発売当時、会社の忘年会か何かの二次会でカラオケに行ったときに、何人かが歌っていて、そこで初めてこの曲を知った・・・。

AKBグループとは、かなり遠いところで生きてきたわけですが、この曲のMVだけは、たまに見ちゃう。

ときどき見る、このMVは、令和になった今でも、50歳のおじさんを少しだけ笑顔にしてくれます。書いてて、ちょっと恥ずかしい。

2022年10月22日 トラジロウ

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