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斉藤和義「男節」 それでいいのか?おまえの人生 たった一度きりの人生

この曲が大好きだ。
平成版「関白宣言」とでも言おうか。
2007年にリリースされたアルバム「I LOVE ME」の5曲目。

斉藤さんの作詞の方法、表現方法は「ストレート」。
「絵とストーリーがくっきり見える」

この「男節」もストレートそのものですね。

まあ、下世話な話を率直に表現しています。

「暮らし始めたあのころは
エプロン姿 まぶしくて そこがラブホさ 台所」

せっちゃんなら、やってそう。

「お前が出かけた そのすきに1人隠れてスルけれど 本当はお前としなきゃな もっとお前と話さなきゃ」

自慰行為ね。長年、夫婦をやってれば、分かるけど。わざわざ歌詞にするところがカッコいい。

サビは「I’m a man」を繰り返し、
「約束なんてできないぜ」「俺は男だ どこまでも」
ジェンダーのこの時代に、とんでもない挑発だけど、斉藤さんが歌うと何かほほえましい。

「俺の仕事は歌うたい
ギター抱えてどこへでも
アーティストなんて呼ばれてさ
ギャラが良ければどこへでも
君が泣くのも無理はない
ちやほやされて浮かれてさ
ネタになるなら泣かせても
歌にするのが仕事だぜ」

ここを替え歌でこう歌ってたなあ。
「俺の仕事はブンヤだぜ
ペンとカメラでどこへでも
ジャーナリストなんて呼ばれてさ
ネタがあるならどこへでも
君が泣くのも無理はない
ちやほやされて浮かれてさ
ネタになるなら泣かせても
記事を書くのが仕事だぜ」

まあ、ジャーナリストも自分勝手だからね。

斉藤和義さんは最後、熱烈なラブソングとして、歌い上げる。

「旅の終わりはいつの日か
おまえの胸で死にたいぜ」
「勝手ばかり言ってやる」
「俺はバカだぜ 覚悟しな」
「約束なんてできないぜ 旅を続ける どこまでも」

いやあ、何度も言いますが、カッコいい。

これをカッコいいと思うのは、男側だけでしょうか。この歌を聞かされた女性側は、「はあ」とため息をつくのが関の山・・・かしら?

まあ、こうやって強がっておきながら、妻の手のひらで踊っているのがちょうどいいんですよね。

夫婦って。

2022年7月20日 トラジロウ

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