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スピッツ「夕陽が笑う、君も笑う」 怖がる 愛されたい 怖がる

先々週(2022年10月23日)のロック大陸漫遊記で、草野さんが「スーパーの駐車場から、夕焼けがきれいに見えて、秋の季節になってきたなあと感じたのでこの曲を」と言って、流していた曲がこの「夕陽が笑う、君も笑う」。

歌詞を見ても、「秋」のイメージは全く感じられないのですが、草野さんの中では、初秋のイメージの曲なのかもしれませんね。

ということで、この曲を何度か聴き直してみました。

まず曲名「夕陽が笑う、君も笑う」。
曲名の中に「読点」「、」が入っているのが珍しい。スピッツの曲には今のところ、この曲だけなのではないかと思います。
いや、あった!
「歩き出せ、クローバー」もそうだ。

この2曲かな?

「夕陽が笑う 君も笑う」ではなく、あえて「、」でつないだのは、どういう意味があるんだろう?考えても分からない。

ほか、「・」が入っているのは結構、ありますね。「テイタム・オニール」「さわって・変わって」「ローテク・ロマンティカ」「ハイファイ・ローファイ」など。

曲調は、疾走感あふれる感じ!悲壮感は全くない。確かに秋の季節のドライブにはぴったりかもしれない。

歌詞の解釈はめちゃくちゃ難しい・・・。
「君」と「語り手」がいると仮定して、この歌詞の内容では、2人の親密度がよく分からない。
付き合っているのか?
憧れて片思いしているだけなのか?
いくら考えてもさっぱり分からない。

歌詞の中で特徴的な場所が4カ所ある。
「ここにいる 抱き合いたい ここにいる」
「求める 胸が痛い 求める」
「怖がる 愛されたい 怖がる」
「さまよう 何もない さまよう」

「抱き合いたい」「胸が痛い」「愛されたい」「何もない」が別の言葉二つに挟まれている。
真ん中で挟まれている言葉が「本心」で、挟んでいるのが「表面的な感情」なのか?などと推察してみても、今一つしっくりこない。

サビは
「夕陽が笑う 君も笑うから明日を見る
甘いしずく 舌で受け止めてつないでいこう」
「夕陽が笑う 君も笑うから明日を見る
勝手に決めた リズムに合わせて歩いていこう」

まあ、君との関係性は分からないけど、「語り手」は「つないでいこう」「歩いていこう」と前を向いているから、全体として前向きな歌には十分聞こえる。

分からないことだらけだけど、聴いていて心地いいから、それで十分。

2022年11月5日 トラジロウ

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