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スピッツ「みそか」 浮いて 浮いて 浮きまくる

 時は5月。
 4月から新しい生活を始めた人はそろそろ疲れがたまっているのではないでしょうか?自分の周りでも、疲れや焦りなどからさまざまなひずみがあって、人間関係がギシギシと不可解な音を立てているケースがちらほら。新型コロナウイルスもあって、窮屈な社会になっているから、ストレスは大きいよね。
 そんなときこそ、この歌。
 「みそか」。
 この歌を元気のない人に聞いてもらいたい。元気出ますよ、この歌。

「越えて 越えて 越えていく 命が駆け出す」

 自分も、なんかイヤなことがあったときに、この曲を車の中で聞いて、憂鬱を吹き飛ばしてる。迫力ある前奏から「輝け 不思議なプライド胸に」とあおってくるのが、グッとくるよね。

 この曲の歌詞の中で、「君をさらっていこうかな たとえ許されないことでも」という部分だけが、ラブソングっぽい雰囲気を出しているけど、なんだか浮いているような気もする。うーん、どういうことなのか、分からないままです。分からない部分は気にしなくてもいい。

「浮いて 浮いて 浮きまくる 覚悟はできるか」

 これ以上ないほどの草野さんからの挑発。元気のない皆さん、この曲を活用しない手はない。イヤホンの中から聴こえる「どうだい?イケるのかい?」っていう挑戦的でありながら、それでいて優しい声が本当に心地いいんよねえ。

 でも、残念ながら、普段の生活の中で、そんな覚悟はなかなか持てないものですよね。それでも少しの勇気をもらえる、そんな曲。

 もしかしたら、草野さんが自分自身を鼓舞するために自問している言葉なのかも?
 などとやはり、いろいろと想像が膨らむ。
 「好きなあの子に告白しろよ」っていうラブソングにも取れるし、「好きなことをやり続けなよ」っていう応援歌にも聴こえる。草野さんが、スピッツ自身を励まし、浮きまくる覚悟を自ら生み出すための歌とも感じられる。

 あ、そうそう。それよりも何よりも、なんで、この歌の曲名が「みそか」なのか、さっぱり分からないね。みそかは「月の最後の日」などの意味があるらしい。大みそかが12月31日なのは、知ってるけど・・・。なんでなんだろう? アルバム「スーベニア」の最後を締めくくる曲って意味かなあ?

 スーベニアはお土産っていう意味らしい。お土産の最後を締めくくる「みそか」。元気というお土産をたくさんくれる最後の曲。

 5月の憂鬱を吹き飛ばし、世間の目を気にせずに、浮きまくっていきたいね。

2022年5月17日 トラジロウ

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