【お悩み相談 #001】 指揮者のマネしたらええやん
TORABARDプロジェクトの企画でこれからSHOWROOMにて回答していく予定の、お仕事に関するお悩み相談を募集していたら、割とガチめなヤツがきたので、
これは音声動画コンテンツよりも自分のペースで読み進めることが出来るテキストの方が伝わりやすいかな?と思い、ガチでぶつかってきて下さる方にはガチでたまには真面目に回答しようと思います。
まず、TORABARDを全て読んでくださってありがとうございます。
かなりイメージ崩れるかもしれませんが、人様をマネジメントするという、自分になんらかの〝責任〟を伴う場合、
僕は感性やノリだけでやっていけるほどの天才ではないので、データや理論をモロに使ってます(笑)
まず人材の性格や無意識の思考、感情、行動パターン、才能を分析して、それをどう活かすかをデザインするために、ソニー、トヨタ、アップル、IBM、コカ・コーラ等、世界的企業が社員育成に活用する性格分析「エニアグラム診断」と「ストレングスファインダー」という診断ツールを使うようにしています↓
しかし、データや理論ベースになってしまうと、どうしても知識詰め込み式のマネジメントになってしまうので、人材が隷属的で依存体質になりがちです。
それにデータ分析や理論だけだと基本的には誰もが同じ正解へとたどり着きます。
そうなると人材のコモディティー化(同質化)が起り、差別化が困難になり、個性を尊重した質の高いパフォーマンスを提供できなくなってしまいます。
エモーショナル(感情値)ベースの場合、隷属しない自由な精神で自発的にパフォーマンスを高める事ができるというのが僕の考えなので、
指揮者のレナード・バーンスタインという人のマネジメントスタイルを少しパクって自分なりに他の心理学や理論、法則とかをあれこれ足してカスタマイズしてマネジメントシステムを構築しています。
アメリカ生まれの指揮者として初めて、世界に冠たるオーケストラ「ニューヨーク・フィルハーモニー」の音楽監督を務めたバーンスタインは、
オーバーアクションな指揮のスタイルがとても個性的で好き嫌いがハッキリ別れる指揮者なんですが、
彼の一見単なるパフォーマンス的に見える(実際パフォーマンスのみの時もあるみたいです…)動作に、意味や、指揮の秘密があり、
意味を生み出すにはプロセスと内容が必要だという概念をブチ壊して、レナード・バーンスタインはまず意味や意図(コンセプト)から入るんです。
プロセスから創るのではなく そのプロセスが行われる 意味や意図をまず教示して、はじめにその枠組みを創ってしまうんですね。
いわゆるコンセプト先行型ですね。
バーンスタインが塗り絵の枠組みだけを描く感じでしょうか。
そして枠組みを創った後の色塗りは全て奏者達に託しているんです。
なので奏者達は まったく自立的で 楽しく 自分の仕事に誇りを持ち クリエイティブになります。
つまり奏者自身で考えさせるということですね。
コチラ↓がバーンスタインの動画です
もはや指揮棒は振るまでもないというこのスタイル…
バーンスタインの顔の表情だけで楽団員は指揮者の心を推し量らなければなりません。
指揮者はやり方を指示しないので 団員はものすごいプレッシャーを感じます。
権威だけで みんなをパートナーにするということではなく、
時には賞賛するというボディランゲージを持ちいて説得力にする。
その過程があってこそ成り立つ信頼感や結束力で人を動かす。
僕は音楽は、1人で創って1人で楽しむモノではなく、演じ手と聴き手が「分かち合う」モノだと思ってます。
オーケストラというチームの中で、誰かと共に喜び、楽しみ、時には悲しみさえも共感出来る。
本当にチームワークって大事なんだなと痛感させられます。
僕が彼の言葉で好きなのが、「何かを愛しているなら それを与えること」という言葉です。
とても深い言葉ですが、1番シンプルな考えだと思ってます。
バーンスタインのように感情表現が秀逸だからこそ愛の与え方がエレガントで奏者の潜在能力を引き出す能力に長けているのだと思いますが、
理屈や技術論ではなく飾らない愛情表現こそが一番大事なのかなと感じました。
なんかうまく言葉になってるかわからないですが、こんな感じです(笑)
またなんかあったらいつでも相談待ってます。 頑張ってください。
皆さまからのお悩み相談を募集中です! 内容の密度は問いません!
コチラ↓からお気軽にどうぞ♪
SHOWROOMはコチラ↓
いただいたサポートはTORABARDのプレゼント企画に有効活用させていただきます! 目指せギブソンプレゼント!