僕のお父さんの意外な一面
今日の話。
僕が腹が減ったからリビングに行って、晩御飯を食べようとした頃
交流戦を見に来たお父さんに、話しかけられた。
「おいトラ、元気か?」
久方ぶりにお父さんに話しかけられた。
「うん、元気だよ。」って、条件反射で言ってしまった。
ほんとはそうじゃないのに。
僕は、数秒経過してから訂正し始めた。
「いや、そんなに元気じゃないんだ。体の面で言えば元気かもだけど、心はそうじゃないんだ。今は、グチャグチャでね。だから、元気じゃないんだ。」
そっかって言ってお父さんは、お湯割りを作り出した。
僕は、とても驚いた。びっくりした。
だって、子育てはお母さんの管轄で、そこまでお父さんはあまり干渉してこなかったけど、久しぶりに話した。
久しぶりに「お父さん」らしいところをみた。
意外に僕のことを考えてくれてるんだって思って、少し感動した。
そして、お父さんは親戚と、お父さんが働いている会社に入ったら?って提案してきた。正直、嫌だった。だって、そこに行ってしまえば僕とお父さんと、親戚との関係性は再構築されて、今までとはまた別の人になる。
僕はそれを恐れたし、今の僕が到底働けるとも思ってないから
断った。断ったけど、僕の胸にはしこりが残った。
僕は何か、まずいことをしたんじゃないのかって思う。
お父さんの好意を踏みにじるようになったんじゃないのか。
時間が経てばたつほど、そんな考えが過る。
少し、家族と近づけたかな。
今までは疎遠だったから。
ほんの少しだけ、家族愛とやらを感じた今日でした。
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