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(ネタバレ有)Mr.Childrenのmiss youとアリーナツアーライブを振り返る(24.07.06 千葉)

どうもとららです。

普段は将棋の振り返りとかしてるアカウントなのですが、他の趣味のレポートとかする場所も追加で設ける気もなく、もう気にせずここで全く別なことします。

この記事は、Mr.Childrenのライブのライブレポートとなります。
公演日は2024.07.06 でしてもう3週間前になるんですが、書こう書こうといろいろと書きなぐっていたらこんな時期に。

24.07.06は千葉公演で、ツアー初日公演なのですが、ららアリーナ東京ベイのこけら落とし公演でもありました。

ちなみに、昨年のホールツアーも千葉公演で見に行ってまして、これも初日公演でした。ここ最近は豪運模様です。

ネタバレ有りなので謎の改行入れてからやります。

なお、3600文字超えらしいです。













もうそろそろ良いですかね。


アルバム「miss you 」とはなんだったのか。


まず、今回のアルバムを振り返りたいかなと。
全体的にダークな内容だったかなと思います。

I MISS YOU、fifty’s map、Are you sleeping well without me、
LOST、アート、Party is over、We have no time、ケモノミチ

ほんと暗い曲多い。最近世の中は暗いですからね。そうじゃないって?

こういう言った曲、桜井さんが書くと、すごく暗いんだけど、どこかしら「まあ現実ってこういうもんだよな」ってなぐさめられてる気がするんですよね。
まぁ、アート聴いたら「いや、そこまで狂ってないです私。」って冷静になりますが。

個人的にはI MISS YOU、fifty’s map、LOSTがお気に入りですね。
と言いながら、これを気に入ってしまう自分はだいぶ年を取ってしまった感が出てしまうのは気のせいですかね。

fifty’s mapの歌詞に、

求められるクオリティ 今日も必死で応えるだけ
「偶然」に助けられ なんとかやって来ただけのこと

fifty’s map

ってあるんですけども、この歌詞に「分かるぅううう」ってなるんですよ。
自分がお仕事的にそれなりに苦労してきた背景があるからなんですかね。
いやだねぇ….。
てかまだぼく50代どころか40代でもなないです…

LOSTなんかもっと打ちのめされてる感がすごい

仕事終わりに飲むビールと
年老いた2匹の犬が
ぼくの帰りを待っている
それだけでいい

LOST

これ、もうなんかそれ以上望みませんって感じで、何もかも希望を失った感じするんですよ。
それが日常生活のワンシーンで表現されてるのが絶妙な表現な気がします。
というか、ほんとに疲れ切った時ってこんな感じになりません?

miss you ってアルバムは、人の弱さというか、人の影の部分だけというか、
そういったところにフォーカスを当てて表現された妙作って感じがします。
それをあまりにも振り切り過ぎたのが「アート」かな。
アートについてはライブの感想で触れます。

演出とか

動くスクリーンとか、派手な演出とか見ると、金かかってるなぁ、という感想を持ちがちにはなるんですけども、今回のアリーナツアーは演出が非常に好きでした。

古い話にはなりますが、2011年のSENSEツアーで深海が披露されたときは、ステージに薄い幕が降ろされて、そこに深海っぽい感じの演出が出るような形になってた気がします。
そういうのを思い出させる演出が序盤多かったですね。

冒頭の「叫び 祈り」〜「I MISS YOU」あたりがそんな感じ。
いや、叫び祈りってまじかよってなりましたけど。
2007年の「HOME」のインスト曲ですよ。
そりゃ、どよめき出ますわ。
そこから、Wake me up! にでもなるかとおもったら流石に違いましたがw
(Wake me up 聞きたかったなぁ。)

久々にやった曲でぶっこんできたなぁってのは

・叫び 祈り
・REM
・アンダーシャツ
・Everything(It’s you)
・靴ひも
・血の管

あたりですかね。アンダーシャツ聞きたかったんですよね。ギター好きなんですわ。

特筆しておきたいのが、記憶の旅人。
背景でちゃんとランタンを飛ばす演出が入ってました。
映画「青春18 x2」を見た人なら分かる演出になってました。
こういうの珍しい気がしました。
映画に合う曲を一生懸命考えてたんだなと感じるところがライブ中にも感じられました。
映画を見ると、曲の感想がガラッと変わってきます。
「永遠」も映画に合う感じでしたが、ワンランク上のレベルで来ます。

あの作品について

「アート=神の見えざる手」

とりあえず、アートは色々とぶっ込んでくるものあり過ぎ問題だったんですよね。

しかも、アルバム入手前に行ったホールツアーが初見だった私としては歌詞も頭に入らずただ狂ってるとしか思えなかったんですが、CDで聴いたらピー音入ってるし、もうやりたい放題なんですよね。

あれ、ホールツアーの時ピー音ありましたっけ?

まあこんな狂った曲、ライブで聴きてぇってなるんですけども、ええ、来ました。というか演出的にはこれが1番力入ってた。

アート〜雨の日のパレード〜血の管
このあたりはホント良い演出でした。

もっとも、アートで凄かったのは桜井さんの表現力。
あんなにイっちゃってる男を表現できるの、まじかよってなりました。
舞台見てるような感じですね。舞台観たことないけど。

ホールツアーでもそんな感じで歌ってたんですが、CDオリジナルに近い表現だったんですよね。

アリーナではさらに崩してきまして、さらに舞台よりの演出に。
AAGツアーのMonsterとかでも似たような感想持ちましたが、さらに磨きをかけてきた感じですね。
こんな表現してくるんだなぁとちょっと度肝抜かれました。

ネタでピー音入れたやろwww って単になるだけではないねこれ。

ツアーTについて

ツアーTに miss you, and you っていうTシャツがありました。
「これは常套句Tでは?」というXのpostとかも見かけたりしたんですが、ホールツアーで常套句を披露したのはそういうことかと、自分の想像のしなかったところに関連が結びついて、人の想像力の凄さに感動したりしました。

一方、今回のツアーでは常套句が採用されず。
常套句には「君に会いたい(中略)君はどう?」という歌詞があるけど、miss youと君に会いたいと解釈するのはやり過ぎだったのかなと思ったりもしたり。
まあ、「全ては捉え方次第(Center of universeより)」だし、良い考察の一つだと思ってます。

常套句、好きなんですけど仲間いますか?

クライマックス

未完、終わりなき旅と繋げてきたのは個人的には新しい開拓でした。

未完。ラスサビ前にMCタイム。

「心の翼が広げられなくなった時、またここに、この場所に戻って来てください。待ってます」

というMC。(詳細覚えてなくてXでそれっぽいやつコピペしてきた)
そして始まるラスサビ。

いっそ飛べない鳥の羽根なんかもがれてしまえばいい
そうほざいてたって試練は手を緩めくれちゃくれない

未完

と繋がっていく。

飛べない鳥とは自分。
何かを辞めたくなるときがあったりする。
自暴自棄になり自分の羽根を要らないって、希望を投げ捨ててしまいたくもなる。
そうこう言っても時間は流れていくわけで。
色んな大変なことを乗り越えながら世の中を生きていかなくちゃみたいなことを思ったわけです。

未完のラストの歌詞はこれ

未来へ続く扉
変わらず僕はノックし続ける
し続ける

未完

そして次にかかる曲は

「終わりなき旅」

はっきり言ってずるい。

いいことばかりではないさ
でも次の扉をノックしたい

終わりなき旅

こんなつながり方思ってもなかった。
未完ツアーでも終わりなき旅に泣かされたんですけどねぇ。
ALIVE→進化論→終わりなき旅→幻聴
もなかなか好みだったんですけどねぇ。

よくよく考えたら、
未完から終わりなき旅という流れ、歌詞読んでたら誰もが1度は考えた流れだと思うんだよなぁ。
まだこんな隠し玉あったんだっけ。
未完という曲がでてからもう10年になるんですがね。。。

Mr.Childrenの奥深さはまだ底をいってないですねこれ。

終わりに

いつだってこの人たちはこうなんですよね。
何かに向かっていく誰かの後押しをする言葉を残していく。
モチベーションの源泉を思い出させてくれる。

思えば、今回のアルバムはとんでもなく地に足に着いたような曲が多かった。
fifty’s mapもそうだし、LOSTも、We have no timeも。
俺たちの現実ってこうだよな?って曲がずらって並んでた。
だからこそ、未完と終わりなき旅で次に繋げるメッセージを後付けでライブのメッセージとしてきたのだと思った。

今回のアルバムからライブに至るまで、とんでもなく完成度の高い作品になってました。良いモノを見せてもらいました。

2023年から始まったアルバム「miss you」に関わる旅はここまでですかね。
まずはツアー完走をお祈りするとともに、
さらなるMr.Childrenに出会えることに期待して終わります。