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人自認 さみしいくらいがちょうどいい

自認

自分で認めること
ある状態が事実であると認めること

『日本国語大辞典』(第二版)6、922頁(小学館)

誰でもない
自分が自分を認める事実
ある状態を
自分で事実と認める事実

辞典には「他認」の項がない、という事実
 
多者が認める規範を基準に
誰かの見方を想像しながら
社会の認識と確定しては
自分の在り方を方向付ける生き苦しさと
「自認」に漂う開放感で
「誰かと自分」の世界を視ている

認識したくない、と否定するのは
あなたが見ているものではなくて
認識しない
あなたの意識

自分を自認した人が
状況を自認しない、と誰かを視ている

それでも
「他認」は辞典に立項されてはいない

百鬼は  妖怪は  精霊は
そして人も
 
同じ規格も
測る基準も
何処にもないまま
異なったまま
そうして寄り添い
そうして孤独だ

さみしいくらいがちょうどいい

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