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【翻訳部アンケート】語学とわたし

こんにちは。プロジェクトマネージャーの小沢です。今回は「翻訳部で働いている人たちはどんな言語を勉強し、興味を持っているんだろう」という個人的な興味から、翻訳部のメンバー(翻訳者、レビューア、プロジェクトマネージャー)にアンケートを取ってみました。

質問の内容は以下の3つです。

・過去にどんな言語を学んだことがありますか(かじったレベルも含め)?
・その言語に興味を持ったきっかけは?どうやって勉強しましたか?
・新しく言語を学ぶとしたら何語を学びたいですか?またその理由を教えて下さい。

軽い気持ちで聞いてみたところ、本当に多種多様な言語が出てきて驚きました。他の翻訳会社さんや翻訳者さんも同じなのでしょうか。それともうちの会社が特別なのか…

では、さっそく一つ目の質問への回答から見ていきましょう。

過去にどんな言語を学んだことがありますか(かじったレベルも含め)?

まずは英語。これはみなさん学校での義務教育なので当然ですね。次いで多かったのがフランス語。次に中国語とドイツ語。あとは、被らなかった言語たちで、ロシア語、ポルトガル語、ラテン語、イタリア語、スペイン語、韓国語、ペルシア語があがりました。

4~5言語を学んだことがある人もちらほらいました。次にその言語に興味を持ったきっかけについて掘り下げてみましょう。

その言語に興味を持ったきっかけは?どうやって勉強しましたか?

英語については「かっこいいから」、「トム・クルーズみたいな彼氏が欲しかったから」という(比較的ライトな?)理由をあげる人がいる一方、「小学校4年生からの必修科目だったからやむを得ず」という意外な回答もありました。また、「学生時代には興味はなかったけれども、社会人になってから英語を話せるようになりたいと思い、英会話中心に勉強をするようになった」という回答がある一方で、会話よりも読解のほうにハマり、「外国の話題を理解できるのがうれしい、楽しい」という気持ちで現在に至るという、いかにも翻訳者らしい答えもありました。こちらの回答者は、英語の記事を読んだり、英検やTOEIC、ほんやく検定などの試験を利用して勉強したそうです。

その他の言語では、大学の必修科目としてドイツ語とラテン語を勉強していた人がいました。いったいどんな学科だったのだろう、と妄想が膨らみますね。第二外国語として勉強した言語であがっていたのは、ドイツ語、スペイン語、フランス語と結構バラバラでした。記名式アンケートだったので、集計した私には誰がどの言語を選択したのかわかるのですが、なんとなく、それぞれの個性に合った言語が選ばれているように感じました(笑)。

中国語を勉強したことのある人の中には、台湾と香港の帰国子女が1名。小学校でフランス語が必修科目だったという人もいましたが、育った環境の影響でその言語に触れるケースもありますね。

いっぽうで、比較的レアと思われるポルトガル語ロシア語の学習者は、趣味がきっかけだったとのこと。前者は、ブラジル音楽が好きというところから入り、グループレッスンで文法や簡単な作文を学んだ後、現在はマンツーマン(オンライン)のクラスで好きなアーティストのアルバムのライナーノーツを読んだりしているそう。後者は、趣味のバレエからの興味で、日本の方からロシア語の文法や会話をしばらく習ったとのことです。

ペルシア語を学んでいるメンバーは、関連会社が出版したイランの絵本『ボクサー』の出版を機に、イランの言葉や文化を理解するために学習を始めたそうです。コロナ禍のため授業はすべてオンラインだったとか。仕事がきっかけで、新しい言語を学ぶというパターンもあるのですね。

※ 絵本『ボクサー』について書いたnoteの記事はこちら

では、最後の質問にうつりましょう。

新しく言語を学ぶとしたら何語を学びたいですか?またその理由を教えて下さい。

この質問に対しても、千差万別の回答が集まりました。ただ、大きく分けると、「文化的な興味から」と「言語的な興味から」の2グループがあるようです。

第1グループ(文化的な興味から)の声を列挙すると、たとえばこんな感じです。

・スペインに興味があるからスペイン語。
・興味ある本の原典を読みたいから、日本語(特に古語)。ドイツ語も学習したい。
・イタリアやタイの歴史的な街並みや料理が好きだからイタリア語とタイ語。
・韓国ドラマや映画が好きだから韓国語も

ちなみに私は、絵本『ボクサー』をきっかけにイランに関する本を読み始め、旅人に快くベッドと食べ物を提供するというイランの人たちの一面を知り、ペルシア語を学んでいつかイランを訪れてみたい!と思っています。

第2グループ(言語的な興味から)では、こんな声がありました。

・人工的な国際共通語であるエスペラントに興味がある。
・過去に挫折した中国語に再挑戦したい。
・フィンランド語や韓国語などの日本語以外の膠着語(こうちゃくご)に興味がある。

言語を仕事にしているせいか、文化的な興味だけでなく、言語的な興味を持っている人が複数いるのが面白いなと思いました。私はそもそも「膠着語」という言葉を知りませんでしたが、同じことを思った方のためにこちらを紹介しておきます。

まとめ

あくまでトップスタジオの例ですが、翻訳部にいる人たちはさまざまな言語に触れてきた(いた)り、興味を持っている人が多いという印象を受けました。そして、色々なことに好奇心が旺盛だなぁ、と思いました。母国語以外の言語や文化を学ぶことは、翻訳をする、そしてさまざまな国籍の人と仕事をするうえで少なからずいい影響を与えているのではないかと思います。

私の個人的な興味でやってみたアンケートでしたが、みなさんも楽しんで読んでいただけましたでしょうか。今後もときどきアンケートネタが登場すると思いますので、どうぞおつきあい下さいませ。

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