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ところで、第二言語(≒英語)のクラスは何人が最適なのかという問題があります。でも、これあんまり考慮されていない気がします。特に中高レベルですと、一クラス40人は普通です。だいたいどの教科でもこのサイズだと思います(これが正しいのかはまた別の問題ですが、もっと考えたほうがいいとは思います)。

しかしこれが「語学学習のあるべき姿」であるとは、とても思えません。私論をいえば、語学クラスは最大で24名でしょう。集中して行うようなクラス(e.g. 会話中心)なら12名です。

語学のレッスンは、ある種の緊張感がないと上達しません(いわゆる冷や汗を書く、というやつです)。作文の添削も40人より24人の方がしっかり見てもらえるのは間違いないでしょう。実際に会話の練習も多ければ多いほどいいので、人数が少ない方が有利なのは当然のことです。

なぜこれができないのか?答えは明確で、結局は予算がないからです。

上記の方法で英語授業を行えば、今まで40人に一人いればよかった英語の教師が、少なくとも2倍必要になります。学校運営にはもちろん、いろいろな部分で経費がかかりますけれど、やはり一番お金がかかるのは人件費です。

いろいろなところの語学教育で、iPadなどの情報機器を利用する試みはされていますが(もちろんそれ自体は否定しません)、それよりもクラスサイズを適正にする方が語学力は間違いなく伸びるはずです。それを知っていてやらないというのは、要するにお金の問題ーー教育にはお金を出そうとしないという恥ずべきメンタリティが私たちの社会の根底にあると考えざるを得ません。


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