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Sleep Cop ~睡眠捜査官(8面)

諦めと継続が同時にスタートしました。
諦めは凄い速さで、
継続はいつまでも走り続けました。
どちらにもゴールはやって来ませんでした。

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第8章
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「奴の妹は兄の3倍の処理速度と1万馬力の腕力、チート道具もハイグレードの物しか所持していないはずだ。オイルも 0W-2 SM ターボ用だ。奴と違ってね。」

「そうだよ。詳しいね。じいちゃん。」

「兄妹共々オイル交換はしてやってたからな。こればっかりは自分で出来ないからって。目玉のワイパーゴムもしょっちゅう変えてやったよ。」

…色々思い出す。しかし今は何処にいるのだろうか?

「おじいちゃんそれは任せてよ。もう調べさせているから♪」

sewashには抜け目や隙が全くと言っていい程感じられない。きっと色々な物を目にし、また苦労もしてきたんだろう。

それから半時間もしないうちに奴の部下ーかつての宿敵ナイトメアが戻ってきた。

「…ビタさん。記憶が戻って良かったです。私は貴方と戦う事が心苦しかった。これからはもう同じ側ですね。」

味方になってみるとどうも肩の張らない気の良いナチュラリストに見えて来る。あの残忍な噂は本当なのかと思った。

そのナチュラリストは続けた。

「sewash様、ービタ様、ソーシャボットの妹で皆様がドラミと読んでいたソーシャルユニット“D-ram”を仲間に加える事は…不可能です。」

そしてナイトメアは立ったまま溜息を漏らし手にした情報をゆっくりと話し始めた。

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6年前…sewashに家から追い出されたbot兄妹は後の総統、陸軍省の北条英樹と接触した。彼は野心家で直ぐにそのMATSUSHIBAの作品である兄と意気投合をした。しかし妹の方は家から追い出される前に受けた拷問のダメージが酷く、手が付けられない状態だった。既に身体は鉄クズ同然になっていた。兄は怒りに震えた。何とか復讐の術は無いかと考え続ける。そしてこの”完璧“な太陽の沈まない国を作り上げる計画ーには自分よりも”完璧“な彼の妹の方が向いている事に気付いた。

そしてスクラップ寸前の妹から最高傑作のマザーボードを取り出し、日本国の全ての機密と全てのインフラを司る中心部…SANYO&MATSUSHIBA CONTROLL TOWERのメインユニットに接続した。

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「すると…つまり。」

「そう。この今居る世界のシステム全体が …


”ドラミ“ 


なのです。」


(続く)

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