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ミュージカル作品紹介vol.5/CHICAGO

気付いたら10日間もあった夏休みが明けた。

あんなに「何をしよう」と悩んでいた夏休み前だったが、多くの友人、恩師、家族に会えた。予定に無かったが従姉妹や叔父にまで会うことになった。祖父のお墓参りにも行くことが出来た。

その夏休み中に観に行った作品、『CHICAGO』を今回は紹介します!

映画版は2003年アカデミー賞作品賞、同年ゴールデングローブ賞作品賞を受賞。

ストーリーは味をしめたので公式サイトを引用します。

1920年代のジャズ全盛時代、イリノイ州シカゴ。不倫を重ねていた夫と妹を殺した元ナイトクラブ・ダンサー、ヴェルマ・ケリーが収監されている監獄に、新顔がやってくる。彼女の名はロキシー・ハート。冴えない夫エイモスに飽き飽きしている女優志願の人妻ロキシーは、自分を捨てようとした愛人フレッド・ケイスリーを殺害したのだ。悪徳敏腕弁護士ビリー・フリンの力でメディアの注目を一身に集め、スターとなっていたヴェルマに負けじと、ロキシーもビリーを雇ってマスコミを利用し、正当防衛の“悲劇のヒロイン”として一躍メディアの寵児になっていく。スポットライトを求めるロキシーの快進撃はどこまで続くのか?彼女と反目するヴェルマのリベンジは?二人の女と一人の男の名声を賭けた争いが今、幕を開ける──。
(『CHICAGO』公式サイトより
https://theatre-orb.com/s/lineup/19_chicago/)

ちなみに私は一昨年の来日米倉涼子版、昨年ニューヨーク、今回の来日米倉涼子版というように舞台を観るのは3回目である。

おすすめポイントは以下の通り!

①耳から離れない曲の数々

最初のナンバー「All That Jazz」はミュージカルを知らなくても聴いたことがあるのではないだろうか?このナンバーを監獄のスター、ヴェルマがセクシーにかつ高らかに歌い上げる。歌詞の意味としては「何でもありだぜ!派手に騒ごう!」という感じで性的な意味も結構含まれる。この気持ち良さたるや!

Cell Block Tango」も独特な音感が良い。6人の女性の囚人たちが「アイツが悪いのよ、あんたもそこにいたなら私と同じことをやってるわ!」という内容。風船ガムを弾けさせる音が嫌だったというのを理由に殺す人もいれば、夫と妹の不倫現場を見てしまって気が付いたら殺していたという人もいる。内容はまぁまぁハードなんだけど、それでも聴いててどんどん気持ちが高まっていってしまうような曲。

Nowadays」は一番好き。中でも好きな歌詞をお伝えさせてください、、!

You can like the life you're living
You can live the life you like
You can even marry Harry
But mess around with Ike
And that's
Good, isn't it?
Grand, isn't it?
Great, isn't it?
Swell, isn't it?
Fun, isn't it?
But nothing stays

In fifty years or so
It's gonna change, you know
But, oh, it's heaven
Nowadays

最高。皮肉だけれどこの二人みたいに生きていくのも幸せだよなぁと。是非聴いてみてください!

②ボブ・フォッシーの振付

この名前を聴いてピンときた人は2ヶ月前くらいからおれたちの更衣室を読んでくれている方ですね。

そう、以前紹介したピピンと同じ振付師さんによるダンスなのです。独特の「フォッシー・スタイル」を心ゆくまで楽しめてしまうのもこの作品の魅力。派手さは無いけれど見てて全然飽きない。

何よりこの世界観にフォッシースタイルが合うこと合うこと!普通のジャズダンスじゃ表現し切れないCHICAGOの魅力。是非堪能してほしい。

③作品の皮肉

詳細はWikipediaを、って感じなんだけど、当時のシカゴを最高に皮肉っているこの作品。

正直者が馬鹿を見て、ロキシーやヴェルマ、ビリーなど悪どい人間が力を持つ社会。その背景を知ってから見ると、ちょっとだけ見方が変わるかもしれません。Wikipedia貼っときます。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/シカゴ_(ミュージカル)

以上!

3回観ても飽きないし、日本人で米倉涼子以外ロキシー役出来る女優さんはいない!正直ブロードウェイで見たロキシーはもう何もかも完璧で驚いたけど、米倉涼子さんもロキシーを演じ切っているので、今後もし再演があれば是非観てみてください!

ということで夏休み明け初日、何とかお仕事を終えました。あと3日経てばまた休み!頑張るぞ!

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