見出し画像

選んだことが正解だと思いたい。③

夏休み明け、学校が始まってしばらくして、またイライラが始まった。

以前は学童に通所していたので、その時はお迎えだった。夏休み明けも専業主婦になって楽しみの一つとして、お迎えにいっていたのだが、学校からなかなか出てこなかったりで時間がよめないことも多く、本人たちの希望もあり、一人帰りをさせることにした。

しかし・・・
学校からの帰宅にかなりの時間がかかることが原因でイライラした。
息子は友達と遊びたいから早く帰ってきて、すぐ遊びに出かける。
娘は帰ってくる途中で友達の家の前で遊ぶ。時間を忘れ遊んでいるからなかなか帰ってこない。
ここで学校のルールを説明した。
寄り道をせず、一度家に帰ってくること。
加えて、宿題を終わらせてから遊びにいくこと。

「うん、わかった。」と娘
でも、帰ってくるのに時間がかかることは変わらない。
「だって、宿題やると遊ぶ時間がなくなる。」と。
もう溜息しかでない。
子どもが理解できるように説明することは私にとって至難の業で、保育園や学校の先生には尊敬の念しかない。

母も母なりにいろいろ考えた。
帰宅に時間がかかることでなぜイライラするのか。
それはきっと、不安なんだと思う。
子どもが帰宅途中で、事件に巻き込まれていないか。事故にあってるんじゃないか。起こるか起こらないかわからないことは不安を増大させる。頭で考えれば考える程、負のループに陥る。
その不安を子どもたちに伝えることにした。
通学路で帰ってこないと、何かあったときに初動が遅れること。
通学路は大通りだったので、何かあればドライブレコーダーで発見される可能性が高くなること。誰かが見てくれている可能性があること。
通学路で帰宅するのメリット、通学路いがいで帰宅することのデメリットを子どもにわかりやすいように説明した。
何度も何度も説明した。
やっと寄り道せずに帰ってこれるようになったのは、4か月たった頃だった。

親の心、子知らず
親にならなければ本当の意味で理解できない言葉。

「2023.1.31」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?