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上司の責任

上司の部下への責任は沢山あります。その責任を果たせている方は、立派な上司とか、あのような上司になりたいなど、部下からの評価ともなります。その評価は、かなりの確率で正しいものだと思います。また、部下からの評判を昇格の判断基準の一つにしている企業もあります。

と言いつつ、私が部下を育てるのは、自分の評価や評判を良くするのが目的ではありません。私は自分が正しいと信じること「己の正義に従え」の考えを持って取り組んでいます。


上司の責任とはたった一つ、

「部下を守る」

ことです。それをどのように実践するのかについてお話してみたいと思います。

なお、部下を守れることが、部下を育てる事になります。「守る、育てる」です。

部下だけではありませんが、褒めて育てるお話はこちらをご覧下さい。

❶ 部下のミスを自分の責任と言えるか?

部下の仕事のミスに対し、自分に報告が無い状況で問題が発生した時でも、お客様や他の部署に「自分の責任です」と言って謝罪出来るかどうかです。
部下には、当然その後の指導や教育は必要ですが、謝罪する時に「これは部下がやったことです」なんて事は口が裂けても言わない事です。トップであればあるほど、自部署の結果のすべての責任は自分にある、という事になります。
また、部下との信頼関係を築く上でも非常に大切です。

❷ 他部署との調整や文句を言えるか?

部下に代わって、他部署に強い要求や時には文句を言える関係を構築できているか、という事です。部下は他部署には力関係などで強く言えない事が多々あります。時には文句を言って欲しいと思っている事もあります。
その時に上司として、前面に立つ事が出来るかどうかです

❸部下と自分との役割やお互いの責任を明確にする

役職によって責任が違うことを理解させ適正な責任範囲での業務設定が出来ているか。部下によってはそれを理解しておらず、無理をしてしまうこともありますし、逆もあります。
責任をしっかり理解させる事は、組織運営で必要な事であり、且つ、部下の負担を減らす事にもつながります

❹ 部下に仕事を任せられるか

自分なら30分で出来る仕事を部下は1時間以上かかるという時でも、我慢してでも部下に仕事を任せられるか。部下を育てる、またその結果において何があっても自分が責任を持つことが出来る、そういう考えで任せることが重要です。

❺ 部下の仕事は大体出来ていれば良い

例えば資料を作らせる場合、このレベル(大体)であれば問題無い、と判断し、仮に何か問題があっても責任を取ると腹を括れることです。

出来るところまではその内容でやらせます。上司(自分)がさらに良い資料を作れたとしても、大きく修正したり、ダメ出しをするのではなく、出来る限り部下の考え(良さ)を活かし、さらに「こうしたらもっと良くなる」という指導をする事で部下の成長を促す事になります。

❻ 部下を出世させるのは上司の仕事

今の若い人の中には、出世欲が無い人も多いと聞きますが、部下の仕事のアウトプットについて正当な評価をする事はとても重要です。それを何で示すのかというのは、部下の考えを踏まえ昇格など一番良い方向に進めてあげる事です。

❼ 褒める時は具体的に

褒めて育てるのは正しい」と言う事を前述していますが、部下を褒める時は、どこが良かったか具体的な内容でコメントすることが重要です。この部分の考えは良かったとか、あの発言が良かったなどですが、良い事を褒める時は、多少盛ることはあっても嘘はつかないことです。言ってもいない事を褒められても嬉しくはありません。

私はこうやって、部下を「守る、育てる」を実践しています。

なお、部下との接し方については、こちらもご覧ください。相談を受ける事、しっかり聞く事の大切さの小話になります。部下の話をしっかり聴く事は、自分が思っているよりも非常に重要です。

ちょっとゆるくない小話でした。

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