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難解というより「曖昧さ」という言葉が観ながら浮かんだ一言でした

少し前のことですが、新宿のシネマカリテにて『ザ・ミソジニー』という映画を見てきました。
友人の役者、河野さんが出演していたのもあり観に行ったのですが不思議な作品でした。

SNSではこの作品を評するときに「難解」という用語が飛び交っていたけど、僕的には難解というより「曖昧さ」という言葉が観ながら浮かんだ一言でした。

キャラクターと映画内の稽古シーンで演じる役との境目、実際の役と降霊との境目が明確になく展開するので見る側は「今、どの役を演じているのか?」が追いかけにくい構成になっている。

僕も途中から今はどのキャラを演じているのか見失ってしまったけど、そういう事を意識せずに観ててもどことなく恐怖を携えた作品になってて面白かったです。
個人的には最後が良かった。どことなく大映の映画っぽくて。

主演の河野さんは今回でプロデュース2作目という事でより自分が関わりたい作品を作っているなという印象がありました。自分が出たい作品にお金を集めて作るという流れが増えると立ち位置の変わる役者さんが出てきて監督目線ではない作品が出て来そうでそれはそれで面白そうだなと思いました。

予算に留意して作っている印象もあって「こういうやり方、僕にも出来ないかなぁ」とその辺もとても勉強になりました。映画を撮りたいと考えているクリエーターにもオススメ出来るかなと思います。

シネマカリテでは終わってしまったけど、12月17日から横浜シネマリンにて公開が決定しているそうなのでご興味ありましたら観に行ってみてください。

https://misogyny-movie.com/#staff


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