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震災とラーメンと親子のお話

 K’sシネマにて『釜石ラーメン物語』を観てきました。

劇場でパンフを買ったらサインを貰った😊


 3年前に家を出て行った娘が戻ってきてラーメン屋を営む父と妹との交流を描いた作品。

 TOOWA2作品に関わってた方が何人か本作にキャスト&スタッフで参加してて釜石ラーメンをお土産で貰っていたので映画もラーメンの話だと思ってたのですが(ラーメンを作るくだりは映画でも紹介されてるけど)、描かれてたのは震災によって起こった親子や姉妹の葛藤でした。

 主演2人のべらんめえ口調の台詞回しがしっくりきてたのが印象的でした。女性が荒い言葉を使って演技をするとそれが浮いている感じになってしまうのをTVドラマでよく見かけますがそれがなかった。姉妹が橋を挟んで口論をするシーンが個人的に好きなシーンでした。

 作り手として気がついた事だけど、釜石という場所を表現する為かインサートが意外と多めで1カットも長めでした。以前、ある映画監督さんから場所を説明する為のインサートと作品全体を表現する為のインサートは違うという事をアドバイス頂いた事がありました。作品全体を表現するインサートは長尺でも劇場では観れるということで再度編集し直したのですが、釜石の風景の使い方にそんな感じを受けました。
音楽もシンセを基調としたメロディなのも印象的でした。

 震災をテーマに作品を制作するとどうしても暗くなりがちですが、本作ではコメディ調のシーンもあり前向きになれるような作りになってて何でもかんでも暗く作れば良いってもんじゃないなと、そんな気持ちになりました。

 映画『釜石ラーメン物語』、今は地方を回っているようです。

ご興味ありましたら是非ウェブサイトで情報をチェックして劇場で見てみてください。


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