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記事をすべて見る すべて見るUIの論文を読む "Gender-Inclusive Design: Sense of Belonging and Bias in Web Interfaces"
2018年のCHIで発表された論文。ファーストオーサーはスタンフォード大学のHuman-Conputer Intraction Groupに在籍する博士課程の学生。 研究の目的この研究の前にも、性差によってWebに対する評価が変わることを示す研究がいくつかあるようで、それによると「男性は左右対称のWebレイアウトを好む」とか「女性は男性よりもカラフルであったり視覚的な複雑さが高いインターフェースを好む」といった差異があるらしい(先行研究はちゃんと読んでいないので「好む pr
UIの論文を読む "Predicting User Error for Ambient Systems by Integrating Model-based UI Development and Cognitive Modeling" ① 用語理解
ベルリン工科大の「Quality and Usability Lab」と「DAI-Labor(Distributed Artificial Intelligence Laboratory)」による共同研究(ファーストオーサーは前者の研究室)。ユビキタスコンピューティングカンファレンスUbiCompで2016年に発表された論文。 論文タイトルを直訳すると「身の回りのシステムにおける、モデルベースUI開発と認知モデリングの組み合わせによるユーザーエラーの予測」といった感じ。「身
UIの論文を読む "Computational Layout Perception using Gestalt Laws"
2016年のCHIで発表されたっぽい研究。著者はヘルシンキ、アアルト大学のUser Interfaces Research GroupというLabの博士課程の学生らしい。 https://userinterfaces.aalto.fi/ この論文が書かれた動機としては、「UI設計において基本的な品質を自動的に担保することができれば、UI設計者は本質的な設計作業に集中することができるのではないか(意訳)」というものである。ここでいう「基本的な品質」には様々な要素がある。例えば
UIの論文を読む "Method of User Interface Design Based on Semantic Approach"
UI設計ってこれといって確立されている方法論が存在しなくて、結局は「いっぱいUIパターンの引き出しを持っておいて、ユーザーの想定行動シナリオに沿ってそれを並べる」みたいなやり方になってしまっていて、別に悪くはないんだけどなんか「これが最適解なのか〜?」というお気持ちになっていた。そんなところに "Method of User Interface Design" と題した論文、しかもわりと新しいやつが目に入り、さらに "Semantic Approach" とか気になることを言