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スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」は本当に沈んだのか?


スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」
その艦は本当に沈んだのか?


資料
↓↓↓↓↓↓↓↓

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye6013360.htm

「モスクワ沈没はあり得るのか?」

4月15日のTBSニュースにて
スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」の
沈没が報道された。

具体的な報道内容は
「ウクライナののオデッサから南に110キロから
 120キロ地点の黒海で沈没したと、
 『アメリカ国防総省の高官が伝えています』」

と伝えている。

つまり、情報源はアメリカ国防省という事…

ロシアの国防省は
「火災が発生し、弾薬が爆発した。
 曳航中に沈没したのである」

と発表しており、
正確にどこで沈んだかは発表していない。

ミサイル巡洋艦モスクワが被弾した際とされる画像


オデッサの州知事は

『ウクライナのミサイル攻撃で、
「軍艦『モスクワ』に深刻な打撃を与えた」
そして、そのミサイルというのは
「ウクライナ製の巡航ミサイル、
 ネプチューンである」』

と発表した…

巡航ミサイル「ネプチューン」は
ウクライナの新兵器であり、
ハープーン対艦ミサイルに似た性能をもつ。
(ハープーン対艦ミサイルやKh-35対艦ミサイルなどのコピーの可能性もある)
そしてギリギリで配備が間に合ってらしい。

ネプチューン巡航ミサイル

しかし、ここで矛盾点が生まれる。

仮にネプチューンの性能が
ハープーン対艦ミサイルブロックⅡと
同程度のカタログスペックならば
射程は120km前後…

アメリカ国防総省の発表が正しければ

ウクライナのオデッサから
南に110キロから120キロ地点の黒海で沈没…

ネプチューンの発射場所はオデッサ…

ロシア国防省の発表で
「曳航中に沈没」
と発表されている…

あの巨艦を曳航するとなると
最高速力はせいぜい5〜7kn(ノット)

そこまで被弾した場所から離れられないはす…

となると被弾した場所は
近くてオデッサから南に100km

遠くてオデッサから南南東の方行に110km…

先程
ネプチューンの射程のカタログスペックが
ハープーン対艦ミサイルブロックⅡと
同程度と言いましたが、

ハープーン対艦ミサイルブロックⅡの射程は
何kmか覚えていますか?

…そう120km

しかしこれはカタログスペックであり、
実際の射程は
ネプチューンが低空を飛行する為
カタログスペックより短くなる。

低空を飛行することや、
亜音速で長時間飛行する事を考慮すると、

有効射程は約100km

更に短いとも考えられます。

又、射程ギリギリでの射撃となる為
命中精度も低くなる…

モスクワは図体がでかいので
当たるかもしれませんが、

巡洋艦なので、防御力もそれなりにある為
致命傷になる可能性は低いと考えられる…

又、ハープーン対艦ミサイルブロックⅡの
弾頭重量が
221kg(通常弾頭)(炸薬量不明)であり、
ネプチューンもこれと同等と思われる。

ギリギリの配備で最初から
徹甲弾を生産するとは考えにくいため、
恐らく発射されたとされるネプチューンは通常弾

側舷装甲の貫通は可能ではありますが、
そこから撃沈させる事は理論上難しい事である。

さらにモスクワには
イージスシステムに匹敵する
対空迎撃システムが搭載されており、
物量で押してこないのであれば
対艦ミサイル等の迎撃は容易である。

さらに、
ウクライナ軍が正式に

「ネプチューン対艦ミサイルを『2発』
発射した」

と言っているので
物量で押してはいない事は明らか…

しかもモスクワは、
黒海艦隊「旗艦」である為
単独で動くなどまずあり得ない。

随伴艦もレーダー等を搭載しているので
ネプチューン対艦ミサイルを捕捉し、
迎撃する事は非常に容易な事だ。

しかし、
ウクライナの言い分だと、
「ネプチューン対艦ミサイルが命中し、
モスクワを撃沈した」

という言い分…

仮にネプチューン対艦ミサイルが2発両方
当たったとしても、

機関部に損害が発生し、
自走能力が失われる可能性があるが、
沈没はしない…

対艦ミサイル発射筒に着弾したとしても、
対艦ミサイルはそう簡単に誘爆しない…

つまりこれらの事を考えると、

モスクワ沈没は「考えにくい」
と言うか結論にいたる。

「ウクライナの反論」

ウクライナ軍によると、
2発のミサイルは60~65海里沖合にいた
巡洋艦モスクワへ、オデッサまたはその近くから発射されたらしい。

また、
「この攻撃がバイラクタル TB2無人攻撃機による支援を受け、モスクワの防御網が乱された」

とも発表されている…

トルコ空軍のバイラクタル TB2

「ウクライナのプロパガンダ」

ウクライナ軍の発表は矛盾点が多い、 
まず、「モスクワは60~65海里沖合にいた」
という点…

60〜65海里と言うことは
111.12km〜120.38kmという事…

しかし、ネプチューン巡航ミサイルの
実用射程距離は約100km…

射程外なのだ。

さらに
「この攻撃がバイラクタル TB2無人攻撃機による支援を受け、モスクワの防御網が乱された」

とあるが、

無人攻撃機ごときで
モスクワおよび黒海艦隊の防空網を乱すことは
出来るのか…?

私は出来ないと思う。
例えば3000機で一斉に波状攻撃を行えば
乱すことは出来るが、

当時は20機弱程しか
バイラクタル TB2無人攻撃機を
所有していなかった…

ウクライナ空軍に導入されたバイラクタルTB2無人攻撃機

つまり、
モスクワおよび黒海艦隊の防空網を乱すことは
出来ないのだ。

これらの事からウクライナ軍の情報の
信憑性は低く、
安易に信じる事はできない。


「写真から見るモスクワ沈没」

まずこちらの写真を見てもらいたい、

これは沈みゆくモスクワと報道されている画像だ…
そしてもう一つ

モスクワが沈没し爆発した瞬間として
報道されている画像…

……何だこの爆発?

巷では核弾頭搭載説などがありますが、

核弾頭搭載は無く、
ウクライナ軍の証言によると
これは、
「モスクワが搭載しているミサイルの誘爆」
と証言している…

しかし、
ミサイルが誘爆する要因はあるだろうか?

ミサイルが誘爆しそうになれば、
ミサイルを放棄するだろう…

さらに、
ミサイルランチャーに
ネプチューン巡航ミサイルが
直撃したとすると、

艦首部分と艦橋が跡形もなく
吹き飛ぶだろう…

しかし、
この写真を見て頂きたい…

先程の写真だが、
少し加工して赤丸をいれている。
この赤丸が被弾箇所とされる…

そして沈む前の写真に
被弾箇所を当てはめたものがこちら…

赤丸の部分が被弾箇所と推測される

そう…
ミサイルランチャーにほぼ直撃しているのだ…

しかし、
艦首部分や艦橋の原型は残っている…

つまり、
モスクワが爆発している画像は
コラ画像の可能性が高い。

さらに、
沈みゆくモスクワとされる画像は
左舷側に傾斜している。
しかし、
左舷側にネプチューン巡航ミサイルが
直撃した形跡は無い…
何故左舷側に傾斜しているんだ…?

私が思うにこれもコラ画像の可能性が高い。

「黒海艦隊はどうなるのか?」

仮にモスクワが沈没したとしても

ロシアからしたら大した損害にはならないと
考えられる。

まず、
新しい旗艦となると考えられる艦が

キーロフ級ミサイル巡洋艦4番艦
(1144号計画型重原子力ミサイル巡洋艦)
「ピョートル・ヴェリーキイ 」

もしくは、
アドミラル・ゴルシコフ級フリゲート
(22350型フリゲート)

が黒海艦隊旗艦となるでしょう。

今の海軍は昔とは違う、

昔は戦艦や空母などの大型艦が、
艦隊旗艦となっていたが、

いまや、
大きさや威厳ではなく性能で旗艦を決める時代、

他艦への強力な通信能力が(外洋航行能力は必須)
あれば旗艦はどんな艦でも務められる。

つまり、モスクワが仮に沈没しても
ロシア海軍からしたら
大した損害にはならないのだ。

黒海艦隊の防空能力が著しく下がる
とも言われているが、

他にも防空能力を持つ艦は大量に居るから、
全く持って問題はない。

長文にお付き合い頂きありがとうございます!
( ^ω^ )ゞ


以下使用した画像
https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Russian_cruiser_Moskva.jpg#mw-jump-to-license

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