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「全員で経営する」は可能か

10年の節目

僕が社長になって、
まもなく10年になる。
本当に最初の4年は
いろんな人に迷惑をかけ
文字通りバカ社長だった。

だけどこの6年。
僕のおかげというより、
社員が成長してくれた。

みんなで必死に学んだ。
嫌なことも引き受けて
助け合ってくれた。

そのおかげで、
僕自身が引っ張っていかないと!
との思いから、
みんなで経営したら
良いのではないか?と
2年前から思い始めた。

結果が出る

任せてみると、
不思議なくらいに
結果が出る。

結果=数字
それだけじゃない。
社員の顔色も、
行動も、発言も。
結果が変わってくるのだ。

現場が勝手にまわり始める。
その言葉の通り、
勝手に。

自分の必要性とは?

そこで感じる。
「あれ?僕って必要?」
経営者として最も辛い
感情かもしれない。

何か必要だと思ってもらえることを
やらないと!
その思いで動くと、
空回りする。
うまくいかない。

だからこそ、
思考の変換が必要なのだ。

必要とされないことが幸せ

もはや、自分が必要とされてない。
この状況を、幸せだと思いこむ。

かなり苦しい作業だ。
だけど、この状況こそ、
望んできた未来。
だからこそ、
心の底から
その状況を喜べるように
叩き込む。

それでいいんだ!
それでいいんだ!!
それでいいんだ!!!

自分がいなくても
回る組織。
それほど強いものは
ないじゃないか。

野球部の思い出

そうだ、思い出した。
中学野球部時代。
監督の練習メニューに納得がいかず
「俺たちで考える!」
と啖呵を切ったことがあった。

監督は
「好きにしろ!」
と言ったから、
自分達で考えたメニューで
喜んで練習していた。

・・・が、その夕方やってきた監督。
「お前ら、何やってんだ?」
その一言で、元のメニューに戻る。
「好きにしろ」って言ったじゃん。

それからやる気がなくなった。
もう、どうでも良いと思った。
負けても良いと思った。

そうだ、この感覚と同じだ。

経営者の甘えと言われて。

全員で経営している。
現場を任せている。
意思決定は社員が勝手にしている。

その状況を話すと
多くの経営者は
「経営者として甘えている」
「それじゃ会社が潰れる」
という。

だけど。
経営者が全てを決める。
ルールで縛り付ける。
覇気を必要としない組織。
管理された仕事。
これで本当に成果が上がるのか?
野球部時代と同じようなことが
会社で起こっていないだろうか?

僕は
経営者としての
役割に責任を持ちながら、
あくまでも意思決定は社員に。
そして、全員で会社を
つくり上げる組織にしていきたい。

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