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「離乳食や子ども用スプーンに違和感を感じる」と彼女は言った。

それは、workaway(ワーカウェイ)で滞在した、ホストのヒッピーなママの言葉だった。

workawayは、農業や家の手伝いをする代わりに、宿代と食事が出る登録制サービスだ。

休学したとき、オーストリアに2週間ほど滞在していた。デンマークに6ヶ月いて、山が恋しくなって、オーストリアの山の近くのホストを選んだ。サウンドオブミュージックの舞台の近くだった。

私は、オーガニックでヒッピーなシングルマザーと、5歳くらいの男の子、1〜2歳くらいの女の子のおうちにお世話になった。食事や掃除、子守りを手伝っていた。

女の子は、大人用のスプーンやフォークで小さく切った同じ食事を食べる。子ども用のカトラリーは一切なかった。

「子ども用のスプーンやフォークが、私にはおかしく見えるの。」

ほぉ、と思った。

「離乳食もそう。この子たちは、離乳食は食べずに(もしくは、すりりんごとか自然のもの)育ったのよ。」

彼女は”子ども用の特別なもの”に、違和感を持っているようだった。

色々あって、今のところ人生で3番目に辛かった期間なんだけど、学んだことはたくさんある。

・人との距離は変わる
・言葉が通じなくても、子守りはできる(私の拙い英語がわかるわけもない。「座って」ってドイツ語をお母さんの見よう見真似で覚えた。笑)
・外界と繋がっていないと不安になる
・自然は癒し

いいホストだったかはクエスチョンマークだけど、ああゆう暮らしもあるんだ、と知った。

ママと喧嘩して、泣きながら歯みがきに付き合った。(かわいい。。。)

「色々」で3時間語れそう。WWOOF(ウーフ)ってのもあるよ。

またやってみたいな〜。

山が見たすぎて選んだから、Rosie姉さん付いてきてくれてありがとう!デンマークで元気にしてますか〜?(もちろん彼女は日本語わかりません。)

(ちなみにここまで行くのに、人生初のヒッチハイクをして10kmくらいだったのにめっちゃ酔った。)

ふと街で子どもを見たら、この話を思い出したのです。

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