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「心の家なき子」は自分のエネルギーになっている

最近、『逆境に生きる子たち――トラウマと回復の心理学』という本を読んだ。

著者の方のTED Talkに感銘を受けてこの本を手に取った。家庭や子どもの頃のトラウマや逆境に対して、どんな感情を抱え、どう過ごし、どう乗り越えてきたかが色んな事例が書かれている。

この本を読みながら、思い浮かべたのはSHOWROOMの社長 前田裕二さんと自分の姿だった。

私がモヤモヤを感じているところが言葉になっていた。そうそう、それ!と思うものばかり。この「どこにも居場所がない」という感覚とかまさに。

「居場所がない」や「帰る場所がない」という感覚が、「孤児」というワードで述べられていた。両親がいないという物理的な「孤児」もだけれど、心理的な感覚としての「孤児」。両親はいるし、父親なら2人もいるけど、あー、自分ってこれだ、と腑に落ちた。24歳、自分が「孤児」だったことに気づいた瞬間だった。

「孤児」よりもっとポジティブな言葉ならいいなぁと思い、思いついたのが「心の家なき子」というワード。私が「心の家なき子」で、不幸だとか親を恨んでいるとかではなくて、あー自分が抱えていた不安や違和感って、こういうものだったね!と、この本で文章として客観視していくのがとってもいい時間だった。電車のなかで、何度泣きそうになったことか。

「心の家なき子」が、私のエネルギーになっているところもある。私は(というか誰も)家族は選べなかったけれど、もうこれからは自分で家族を選ぶ。

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