とくらじゅん

夫とむすめとむすこと暮らしています。/イラストレーター

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マガジン

  • 流されて生きる

    発達でクィアなイラストレーターの日記

  • なな、はち、きゅう

    昔の話を思い出しながら書いています。

最近の記事

宙に浮いた私

私はノンバイナリーでパンセクシャルで、他にも色々マジョリティじゃないところがいっぱいあると思う。 夫と交際していた頃、彼氏がいた。 普通に交際者が二人いたけれど、それは普通のことだと思っていた。 大学生の頃、4年間好きな子がいた。 しかし、別に交際者が複数いた。 中高生の頃、6年間好きな子がいた。 恋焦がれて泣きそうだった。 でも、やっぱり私には彼女がいた。 ずっとそれは普通の事だった。 好きになった人が好きであればそれでいいと思っていたのだ。 同性愛者や異性愛者が

    • ノンバイナリーの私がNstyleに出会って

      私が性的違和を感じたのは中高生の頃でした。 しかし、女子校だったのもあり、それ程身体的に違和感があったわけではないのです。 大学生の頃、先輩に「胸が大きい」ということをことさらにあげつらわれることが多くありました。 「お前、おっぱいでかいよなー」 「無駄な巨乳」 「もっと露出すればいいのに」 などなど。 当時はそれが良いことであることのような気がして(これがそとからの視線を気にしている状態だったのでしょう)、胸をあえて強調するような下着をつけていたことも。 しかし、大学を卒業

      • 2024年の目標

        ハッピーニューイヤーというには少しばかり遅いですが、皆様新年あけましておめでとうございます。 今年もとくらを何卒よろしくお願い申し上げます。 さて、昨年の私はマンダラチャートというものを使って目標をたてました。 大目標は「月収5万円アップ」です。 これは最終的にしっかり達成して着地。 ありがたいことに何でも屋さんとしてのお仕事は増え続けております。 さて、今回は、今年の目標ということで、いくつかnoteで宣言しておこうと思います。 絵本を作りたい! 幼児向けの挿絵を描き

        • 【気になったら全部やる】私の履歴書

          こんにちは、とくらです。 私は現在、活動し始めて3年程になるまだまだ駆け出しのデザイナーをしております。 また、イラストレーター、ライターとしての活動もしており、何屋さんかと聞かれると難しい肩書きの何でも屋です。 今回は、私がデザイナーになるまでのお話をしたいと思います。 雀荘店員・パチスロライター時代 某それなりに有名私立大学を卒業した後、新卒で雀荘の店員を始め、並行してパチスロについてのライティングをする人をしていました。 当時から文章を書くのは好きだったので、この

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        記事

          あるある探検隊のジレンマ

          あるある探検隊は今どんなネタをやっているのかもはやわからないが、かつてエンタの神様などで見た頃には様々なあるあるを言った後に「はい、はい、あるある探検隊」と言って最終的には「ないない」を言う形で締めていたように記憶している。 いわゆる一発屋と呼ばれるのかもしれないが、もちろん今でもネタの知名度は高く、パロディ的な形で彼らのネタを踏襲した小ネタを披露する人も多い。 しかし、ここであるあるを言ってしまうと絶対にウケることはない。 既に我々はあるあるではなく、誰もが「ないない」を

          あるある探検隊のジレンマ

          暗いカップ

          あるときから真っ黒なマグカップが大流行した。 見た目に惑わされず純粋に味を楽しめるということで、ツウな人の間で流行ったことから猫も杓子も真っ黒なカップで飲み物を飲むようになったのだ。 そのカップはどういうわけか、上からのぞき込んでも中身の色が見えないようになっている。 そのため、一体中に何が入っているのか、入っていないのか、飲んでみるまで分からないのだ。 僕の友人に、「本物が分かる」ということを鼻にかけた男がいる。 彼も例にもれず、あの真っ黒なマグカップで飲み物を飲んでい

          【SS】薄きれず

          俺には何も将来に対して希望がない。 何かが変わって、誰かが助けてくれないことが悪いと思う。 とりたてて趣味もない。ペットも居ない。 そんな我が家に妖怪が現れた。 そいつの名前は「薄きれず」。 そのまんまである。 見た目は髪切りのようだが、両手は日本刀になっている。 突然現れた薄きれずの食事にはほとほと困った。 薄い食べ物を突き刺すことも、斬ることもできないため、 特別にブロック肉や丸一尾の魚を別で料理することになったのだ。 流石にパンケーキは食べられるだろうと思ったが、ど

          【SS】薄きれず

          【SS】草食の菌類

          ある日、母がスーパーの観葉植物コーナーでサラダを食べるキノコを買ってきた。 形はエリンギに似ているが、一本だけ鉢植えに刺さっているのが不思議な見た目だ。 説明書きを読むと、どうやら、食べ残したサラダを食べさせることでどんどん成長し、増えたキノコを収穫することができるらしい。 大きなキノコを一本残しておけば、またサラダを食べさせることで増えていくので、なくなることはないようだ。 その夜、夕飯には僕の嫌いなパプリカのサラダが出された。 サラダの中の細切りパプリカだけを丁寧に避け

          【SS】草食の菌類

          ツモが良かった話

          大学を卒業する年、私は何の進路も決まらず、公務員試験を受けるという口実で、ただアルバイトを探していた。 しかも、当時私には、学生の身でありながらギャンブルで作った多額の借金があった。 正直、私はそれまで勉強くらいしか取り柄のない人間で、それも努力できない性格からとても中途半端だった。 飛びぬけた成績を収めるわけでもなく、かといって何もしなくてもそこそこできるという一番ろくでもないタイプの人間だ。 そうして、大学4年間もそのように過ごして、結局何も成せないまま、就職もできず

          ツモが良かった話

          曽祖父の話

          曾祖父のキャリアは戦後の闇市で絵を売ったことに始まるらしい。 彼は、生きていれば100歳を超える大正生まれの画家だった。 私が小学生の頃、病に倒れ亡くなったが、本当に不屈の人であったと思う。 国全体が食べていくこと、生きることに必死だった時代に、なぜ画家になったのかを聞くことはもうできないが、とにかく、そこから曾祖父の話は始まる。 当時はもっぱら軍人相手に肖像画を描いていたようだった。 今実家に残っているのは、風景画や宗教画のような作品だが、これはどうやら晩年に描かれ

          M-1にエントリーした話。

          第二子妊娠中、友人とM-1グランプリに出場した話を、 漫画で振り返ってみました。 一番笑いが起こったのは、まるこがネタを飛ばしたところだったかも… 妊娠中に新しいチャレンジをしてみるという、中々貴重な経験でした。 帰り道に寄ったカフェがオシャレ過ぎた。 また来年あたり、二人でエントリーしたいです。

          M-1にエントリーした話。

          切迫早産で入院した話

          つい先日、妊娠34週の私は切迫早産で入院することになった。幸い、その後1週間で退院することができたため、臨月となった今は自宅でfuluで配信中の「コウノトリ」を見ながら涙する日々を送っている。出産とは本当に奇跡だ。 切迫早産や切迫流産は妊娠中いつ誰に訪れるか分からないリスクであり、驚くほど入院が長期化することも多い。私の場合は幸運にも1週間で退院の運びとなったが、入院期間が長引けば長引くほどお金もかかる。働いている人であれば、その間はもちろん収入が断たれてしまう。今後入院す

          切迫早産で入院した話