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生姜農家コラボ!三陸ジンジャーゴールデンができるまで

陸前高田の生姜農家・菊地さんとのコラボビール「三陸ジンジャーゴールデン」が先日リリースされました。生姜の香りが口いっぱいに広がり、フローラルな爽快感を楽しめるゴールデンエールです。お陰様でお客様の反応も大変好評で、

「今まで飲んだ生姜ビールの中で、一番生姜感が感じられる!」
「バランスが良くて、何杯でも飲めちゃう!」

と嬉しい感想をいただいております。今回はそんな"三陸ジンジャーゴールデン"がどのようにして生まれ、どういったことを大切にしながら造られたかをまとめてみたいと思います。キーワードは"一緒にやる"です。

0. きっかけは"勝手に漁師ナイト"

三陸ジンジャーゴールデンは、意外なことに"漁師"がテーマのイベントから生まれました。2019年5月のことです。

漁師が収穫した海の恵を、漁師自らの手で調理し、みんなで楽しむ。盛岡、釜石、陸前高田など近隣都市からたくさんの方が足を運んでくださり、終始楽しいイベントでした。

りょうしないと

このイベントの主催者である陸前高田の牡蠣漁師ひーさんが「陸前高田で無農薬で生姜育てている面白い人がいるよ!」と紹介してくれたのが、菊地さんでした。牡蠣漁師が、生姜農家とビール屋を繋げる。牡蠣漁師からもらったバトンをしっかり形にしていきます。

1. 一緒に設計する

イベントで菊地さんと意気投合し、「いつかリアル"ジンジャーエール"造りましょうね!」とノリでビールを造ること決めました。新しいビールのアイディアが生まれるときは、いつもこんな感じです。大切なのはノリで生まれたアイディアを終わらせることなく、"美味しいプロダクト"としてしっかりと形にすること。

2019年11月某日。菊地さんと三陸ジンジャーを使ったビールの作戦会議を決行。色、苦味、ボディ感、アルコール感、しょうが感、炭酸感、香りの方向性など、菊地さんにイメージをヒアリングしながら、一つ一つレシピとして設計していきました。

造り手同士、知恵を出し合い、少しずつビールの輪郭を固めていく作業は、最高に刺激的でクリエイティブな時間でした。こうして"三陸ジンジャーゴールデン"のベースは出来上がり。生姜の個性を最大限引き出すために、ベースはシンプルなゴールデンエールに。ドリンカビリティを重視して、ボディはライト&アルコールは5%前後に。ホップは控えめで上品なザーツホップを使用。生姜の使用量と使用法は、企業秘密ということで笑。

2. 一緒に仕込む

もちろんレシピの設計だけでなく、ビールも一緒に仕込みます。一緒に手を動かして、一緒の時間を過ごして、一つのプロダクトを生み出していく。そのプロセスこそが何より大切だと思っています。そして何より、楽しいから一緒にやるんです。

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仕込みの様子はまるでセッションしながら、一つの音楽を作っているような感じ。(セッションしたことないけれども・・・)即興で生姜の切り方を決めたり、投入法を変えてみたり、麦芽使用量をちょっとだけいじってみたり。失敗できない一本勝負でしたが、とにかく楽しく、刺激的な時間を過ごすことができました。そして何より、初めてビールを仕込む菊地さんの楽しげな表情がとても印象的でした。

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3. 一緒にイベントをする

もちろん、仕込んだからには一緒にイベントを企画して販売します。三陸ジンジャーゴールデンの完成に合わせ、こんなイベントを企画しました。やっぱり、楽しいことがしたいんです。

当日は遠野だけでなく、北上、大槌、陸前高田などの遠方からもたくさんの方がいらしてくれました。菊地さんの説明を聞きながら、できたての一番フレッシュな三陸ジンジャーゴールデンを飲んだ体験は、きっと忘れられない思い出になったことでしょう。

きくちさん写真

農家さんはどうしても消費者との接点が少なくなりがちです。こういった形でビールを媒介に、生産者と消費者を繋ぐきっかけを作ることが、"場"を持つ私達の役割なのかもしれません。

もちろん遠野だけではなく、陸前高田でもイベントを開催しました!陸前高田の宿泊施設箱根山テラスさんに全面協力していただき、三陸ジンジャー×遠野醸造のコラボイベントを開催させていただきました。

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当日は岩手県内各地から、約40名の方々が参加。生姜農家とビール醸造家とともに、三陸ジンジャーゴールデンを片手に、生姜づくしのお料理を楽しむ。生姜を中心にゆるやかに人が繋がり、新たな出会いとアイディアが生まれてくる。とにかくみんなハッピーで、ピースフルな心温まるイベントでした。

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お料理は陸前高田のフライパンさんが担当。三陸ジンジャーの良さを引き立てるお料理の数々に参加者のテンションも絶好調!もちろんビールとの相性も抜群で、どうやら皆さん飲みすぎたようです笑。

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前述の牡蠣漁師・ひーさんとも再会。その場で次のコラボビールが決まりました笑。牡蠣漁師とのコラボということは、もちろんあのビールです!!ビールを通じて、人が出会い、新たなアイディアが生まれ、地域内でぐるぐると循環していく。その中心にはいつもビールがあるんです。

ひーさん

↓イベントの取材記事はこちらから↓

4.私達が大切にしていること

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企む→造る→届ける。この一連のフローを一緒にやる。原料の仕入れ先という関係にとどまらず、ビールを面白くする"仲間"になってもらう。
"コラボレーション"することで、"コミュニケーション"が生まれ、"コミュニティ"が拡張する。こうして生まれたコミュニティから、また新たなコラボレーションが生まれていく。
ブルワリーが中心となり、"楽しさ"を起点に人が繋がり、新たなアイディアが生まれ、良い循環が生まれていく。「儲けたいからやる!」のではなく、「楽しいからやる!」。結果後から利益がついてきて、最終的に地域が潤っていく。

うまく言語化できていませんが、私達が目指す"コミュニティブルワリー"の輪郭はこんな感じです。その根底にあるのは、「みんな!ビールで一緒に面白いことしようぜ!」というスタンスです。つまりは、BEER TOGEHER!

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5.秋の新生姜祭り(仮)を開催します!

私達は関係性をとても大切にしています。だから単発で終わり!という形にはしたくない。ということで、秋には菊地さんとともに秋の新生姜祭り(仮)を開催します!詳細はまだ何も決まっていません笑。生姜掘りツアーやジンジャービールの仕込み体験、生姜を使ったフルコースメニューペアリングなんてことがができたら面白そうだなと思っています。ぜひ楽しみにしていて下さい!

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6.おわりに

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。私達はこのような形で地域の事業者さまと一緒に、ビールを軸に様々な商品開発・イベント企画を行っています。私達と一緒に「ビールを面白がりたい!」という事業者さんがいらっしゃったら、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

BEER TOGETHER!

◎この記事を書いた人◎
袴田大輔 / Hakamada Daisuke
株式会社遠野醸造 代表取締役
"クラフトビールをもっと身近に、もっと楽しく"
ホップの産地遠野で、新たなビール文化を醸成すべく奮闘中。0歳児の子育ても奮闘中。遠野醸造では、ブルーパブ運営、人事、総務、会計、広報など幅広く担当。何でも屋です。
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ホップの里から、ビールの里へ 遠野に新しいビール文化が開花する 2018年5月に遠野駅近くで開業しました。 https://tonobrewing.com/
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