遠野ホップカレッジ【ホップファーマーズスクール】を開催します
岩手県遠野市では、令和6年度【遠野ホップカレッジ】を開校いたします。 この記事では新規就農者向け体験プログラム【ホップファーマーズスクール】についてご紹介します。
遠野ホップカレッジについて
遠野ホップカレッジは、ホップに関する栽培技術や知識を生産現場で学ぶことができるホップの学校です。ホップ生産地で行う栽培体験、セミナー、アクティビティを通じて、日本産ホップの魅力を参加者に伝えていくことを目的としています。
また、岩手県遠野市ではホップ農家の高齢化によって農繁期の人手不足や、後継者不足も課題となっています。遠野ホップカレッジの活動を通じて、農繁期の作業サポートをおこない、未来のホップ農家の育成や新規就農者の誘致にも繋げていきたいと考えています。
運営は、遠野市における農業の課題解決に取り組んでいる「遠野アグリサポート」です。
ホップファーマースクールについて
ホップファーマースクールは新規就農希望者向けの農家疑似体験プログラムです。1年間を通してホップ畑で栽培作業に関わりながら、生業としての農業を学びましょう。令和6年度は4月から開校し、毎月2回(1期:4月~7月、2期:9月〜11月)の開催を予定しています。
スクールは都度申し込み制で、1回から参加可能です。第1期(4~7月)に3回以上受講された方は、8月におこなうホップ収穫作業体験(収穫班)に参加いただけます。
ファーマーズスクールで農家として最初の1歩を踏み出してみませんか?
スクールのコンセプトは「まず体験してみよう!」です。
観光農園の収穫体験では物足りないけど、いきなり専門的な学校に通ったり、栽培現場でアルバイトするのはハードルが高い。農家になるための情報取集も兼ねて、まずは気軽に栽培現場で作業体験してみたい。そんな皆さんにおススメのプログラムです。
ホップ栽培は手作業でおこなう工程が多いのが特徴です。
自分で手塩にかけたホップが成長し、5.5mのグリーンカーテンが完成した時の感動、収穫が無事に終わった際の達成感、それまでの苦労と大変さをぜひ皆さんにも疑似体験してもらう機会となれば嬉しいです。
スクールは1回につき定員5名の少人数制です。
アットホームな雰囲気の中で丁寧にレクチャーしていきます。講師を担当する農家も、遠野市に来てはじめて鎌を握り、農業に足を踏み入れた人間です。技術はもちろん移住や就農までの流れ、遠野の農業とは?など情報収集の場としても活用してください。
作業には失敗もつきものです。私たちもトライ&エラーを繰り返して、栽培技術を落とし込んでいきます。体験会でも失敗を恐れずに一緒にチャレンジしていきましょう!
ホップファーマーズスクールはこんな人におススメのプログラムです。
将来は農家になりたい
自分に農家としての適性があるか知りたい
農業に興味がある
岩手県遠野市で活動したい
作業の紹介
4月:株開き・選芽
ホップの栽培は3月下旬からスタートします。
地中に埋まった株を掘り起こし、新たに伸び始めた芽を剪定する作業をおこないます。芽の数を絞り栄養を集中させ、力強い成長を促します。
株の掘削作業を「株開き」、剪定作業を「選芽」と呼びます。ホップ畑の規模によっては1,500株以上を手作業で行わなければなりません。
作業の詳細はこちら からご確認ください
【ホップ栽培通信】成長するホップの芽を選別する「選芽」
5月:選芽・誘引
ホップの蔓を糸に巻きつけていく作業です。4月に剪定したホップの芽が成長して蔓になったら、1本1本手作業で糸に巻きつけていきます。
蔓の巻きつけ作業を「誘引」と呼びます。
栽培面積の多い農家では、15000本以上の蔓を1本ずつ巻きつけていく必要があるため、人手と時間が必要な工程です。
作業の詳細はこちら からご確認ください。
【ホップ栽培通信】伸びた芽を糸に絡ませる誘引(ゆういん)
6月:蔓下げ・側枝切り
ホップの蔓の高さを揃える作業です。5月の誘引後に成長した蔓の高さを揃えることで、成長速度を均一に近づけそれ以降の作業の効率化を図ります。
栽培面積の多い農家では、15000本以上の蔓を手作業でく必要があるため、人手と時間が必要な工程です。
作業の詳細はこちら からご確認ください。
【ホップ栽培通信】「つる下げ」
7月:側枝切り
ホップの収穫量を増やすために、側枝の先端を落とす側枝切りを行います。側枝の先端がなくなることで、すぐ下の孫蔓の成長が促進され、収量が増えることにつながります。側枝が伸びすぎると、折れる危険性も高まります。
8月:収穫
8月下旬~9月初旬になると、いよいよホップの収穫です。収穫は地域のホップ農家が協力しあっておこないます。ワイヤーに付いた糸を上下ともに鎌でカットし、落下した蔓をトラックの荷台へと積み込みます。
9・10月:株開き、株拵え、糸つけ
ホップは多年草のため、収穫後には地中に埋まっている株のメンテナンス作業をおこないます。具体的には株を掘り起こし、1年で成長した芽を剪定する作業が必要になります。株の掘削作業を「株開き」、剪定作業を「株拵え」と呼びます。ホップ畑の規模によっては1,500株以上を手作業で行わなければなりません。
ホップファーマーズスクール概要
1.概要
日程:毎月 第2.4土曜日
4月 13日、27日、
5月11日、25日、
6月22日
土曜日以外の曜日での参加希望は個別でお受けいたします。
お気軽にご連絡ください。
問い合わせ先:tono.agriculture@gmail.com 担当:神山
※申込はこちらから
※6月8日(土)に参加希望の方は、こちらより申込をお願いいたします。
時間:9:00~12:00【8:50 遠野市役所 集合】
定員:各日5名【先着順】
集合場所:遠野市役所 住所:〒028-0523 岩手県遠野市中央通り9-1
参加料:1500円 (遠野までの交通費は自己負担)
参加特典:初回参加者にはホップカレッジグッズを進呈、小昼付き
サポーターミーティングにご招待【8月開催 予定】
【当日のながれ】
8:50:遠野市役所 1階ロビー集合
9:00:現地に向けて出発【各自の車、もしくはスタッフの車に同乗】
9:10:農作業開始
12:00:農作業終了※現地解散
【注意事項】
1.雨天の場合は中止となります。
※開催3日前までに、開催可否についてご連絡差し上げます。
2.汚れても良い服装・靴・手袋を持参ください
※長靴は事務局でも数脚ご用意があります。事前に申込みください。
3.受付完了後、遠野市役所からそれぞれの車で会場に移動します。公共交通機関でお越しの方は申込み時にコメント欄へ記載をお願いします。
4.当日の作業は進捗状況により変更になる場合があります。
おわりに
遠野市では4月より61年目のホップ栽培がはじまります。
今年も高品質なホップの豊作を目指してチャレンジしていきます。
8月の収穫に向けて、サポーターの皆さんにも一緒に盛り上げていただけたら嬉しいです。ぜひ皆さんのご参加お待ちしております。
【問い合わせ】
tono.agriculture@gmail.com
遠野アグリサポート 担当:神山