見出し画像

最先端の知見はすでに江戸時代に...

前の記事で紹介した通り、国立がんセンターの疫学研究から得られたがん予防法は、ごく基本的な生活習慣の改善でした。

国を挙げて行われた最先端の疫学研究から得られた知見。
実はこれらは、江戸時代にすでに書物に書かれていることでもありました。

その書物は「養生訓」

1713年に儒学者の貝原益軒によって書かれた、健康に関する指南書です。
特徴は、益軒自身の経験に基づく実践的な養生について書かれていること。
そして身体の養生だけでなく心の養生を重視していること。
読んでみると、現代のストレス社会にも役に立つ知恵が詰まっています。
また、益軒は、「人間の生まれつき持っている寿命は長い」として、平均寿命が今より短かった江戸時代にすでに、100歳まで健やかに生きるヒントを書いています。
当時と現代では生活習慣や生活環境、技術の進歩など大きく違うので、本の内容が全て現代に当てはまるものではありませんが、現代社会に通じる部分が大変多く、改めて読んでみると江戸時代の書物から学べることがあります。
その具体的な中身については、今後少しずつ紹介していきたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?