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千夜千術

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どんな仕事に就こうとも、AIに仕事を奪われることからは逃れられない時代。ならば、奪われても奪われても、また次の仕事にありつける「スキルセット」を身に付けてしまえばいい。 そんな…
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#コミュニケーション

023 描く② 四角と矢印

前回は企画書・提案書をつくる際の準備について、詳しくご紹介しました。今回は、最適なページレイアウトを作るための基礎的な考え方と、そのテクニックをご紹介します。 「Zの法則」で導く企画書・提案書に限らず、すべての文書デザインの基本となるのが「Zの法則」です。まずは下の図をご覧ください。 横書きレイアウトの場合、人は目を「左→右」に動かし、次に「上→下」(もっと正確に言うなら「右斜め上→左斜め下」)に動かして次の行に移動し、再度「左→右」に動かして文章を読み進めます。これが目

022 描く① 準備する

皆さんは、お仕事で企画書や提案書をよく書く方でしょうか? 中には毎日のように書く人もいるでしょうし、中には見たことすらない…という人もいるかもしれません。今回からの3回は、そのどちらでもない “つくり慣れてない人” に向けた「企画書・提案書の描き方」についての連載です。 ニーズを把握する企画や提案の多くは、相手のニーズを聴くところから始まります。相手が自身のニーズを伝えるための時間を用意してくれることも多く、その時間を「オリエンテーション」(通称:オリエン)と呼びます。

021 書く③ 文章の量

書くスキルの3回目として、今回は “文章量” を取り上げます。前々回ご紹介した通り、伝えたいことをにシンプルに伝えられると必然的に文章量は少なくなる筈です。ですが「シンプルに伝える」ことそれ自体にもスキルが必要ですので、ここでは真似やすい、ちょっとしたコツを幾つかご紹介します。 一文を短くするまず一番簡単なのは、文章をわけて一文を短くするテクニックです(例文は前回同様、 阿部紘久『シンプルに書く!』より引用/一部改訂)。 主語・述語の数だけ文章を分ける 悪例: 私は、後ろ

020 書く② 文章の質

“悪文” という日本語はあるのに反対の “良文” という日本語がないのは、もしかすると文章は「良くて当たり前」と思われているからなのかもしれません。── というわけで(?) 、前回に引き続き、今回は「良い文章」の書き方をご紹介していきましょう。 正しく書くまずは、当然のことながら “正しい日本語” で書く必要があります。推敲や校正の段階で直せばよい話ではありますが、ごく簡単によくある間違い例をご紹介し、その確認にかえたいと思います。 ※例文はいずれも 阿部紘久『シンプルに書

019 書く① シンプルに

文章の書き方を説明する書籍もブログも既にたくさんあります。さらに文章を使わなければ文章の書き方を説明できない、というジレンマもあります。しかし、まとめる効果、整理しておく効果もあると信じて、無謀にも(?) 今回から3回にわたって文章の書き方をご紹介します。 何を書くか?そもそも「何を書くか?」ですが、端的にいうと「論点を書く」という一言に尽きます。ただここで注意が必要なのが、論点とは自分が「論じたい点」ではないということです。そうではなく「論じて欲しいと相手が考えている点」

018 読む③ ポーズ

前回の「本」、前々回の「ニュース」は読む対象として一般的でしたが、今回の「ポーズ」が読む対象だというイメージをもつ人は少ないかもしれません。ですが「口ほどにものを言う」といわれる “目” よりも、ポーズから読み取れる情報の方が圧倒的に多いので、知っておくに超したことはありません。 顔色や目よりもポーズここでいうポーズとは「仕草・姿勢」のことを指します。たとえば上の写真では女性が自分のあごを触っていますが、これがポーズです。この女性は無意識にあごを触っているのですが、何の意味

015 話す③ アイメッセージ

早いもので、今回で “話す” スキルも3回目です。 話すのは2〜3割に世には話好きの人がたくさんいます。だからという訳でもないのでしょうが、人と話す際には、自分が話すのは会話量全体の2〜3割に留めた方がよいとされます。つまりは相手に7〜8割を話してもらい、自分は主に聞き手にまわる方がよい…ということです。勿論これは状況によっても変化しますし、時と場合によっては1割にまで減らす必要がある場面もあるかもしれません。簡単に言うと「5対5 (fifty-fifty) ではない 」と

014 話す② 確認

前回は、ミスコミュニケーションがどのようにして起こるのかを詳しく見ましたので、今回はその対策「確認」についてご紹介します。 復唱が役立たないとき新社会人として就職した際、「電話を取ったり、指示を受けたときには必ず復唱しなさい」と教わった方がいらっしゃるかもしれません。勿論それは正しい教えですし、社会人1年生には必要な学びなのですが、ここでは敢えてそれに異を唱えてみたいと思います。というのも、復唱が役立たない場面の方がむしろ多いからです(復唱を頼りにすることはあっても、すがら

013 話す① ミスコミュニケーション

今回から3回にわたって “話す” スキルについてご紹介していきます。 伝える≠伝わる第7回でお伝えした通り、会話はキャッチボールの様なものです。他のスポーツのように相手と競い合うのではなく、共に協力しあって互いの目的を達成する作業、それがキャッチボールであり会話だ…という意味です。ですので、どれだけキャッチャの捕手技術が優れていようとピッチャが “甲斐性なし” であれば、キャッチャは実力の発揮のしようがありません(明後日の方角にボールを投げられたら受けようがありません)。

012 問う③ 質問の禁じ手

“問うスキル” (質問スキル)の3回目は、質問における注意点です。知らなかったでは済まされない、重要なポイントを順にご紹介します。 詰問・尋問をしない前回は「相手に心を開いてもらう」質問の仕方をご紹介しましたが、反対に「相手に心を閉ざされてしまう」質問の仕方もあります。相手をとがめ厳しく問い詰める “詰問” や、相手を疑い問いただす “尋問” がそれです。ましてや、こちらの意図通りの回答を言わせる “誘導尋問” については、何をか言わんやでしょう。 誘導尋問というと、刑事

011 問う② 6W1H

前回に続けて “問うスキル”(質問スキル)をさらに深掘りします。とくに前回ご紹介した「オープン クエッション」を中心にご紹介します。 オープン クエッションを多用するオープン クエッションは「YES/NO で返事できない質問」、つまり、次の7つの疑問詞(6W1H)を使った質問です。 ・when(いつ)… いつから いつまで ・where(どこ)… どこから どこまで ・who(だれ)… 誰から 誰へ 誰を通して ・what(なに)… 何から 何まで ・which(どれ)…

010 問う① ふたつの問い方

前回までの “聴くスキル” に続けて、今回から “問うスキル”(質問スキル)に話を移します。 質問の力人は誰しも自分なりの考えを持っています。ですので、他人から指示・命令されたり、反対に自由な行動を抑制されたりすることを基本的に嫌います。 見ず知らずの人から突然理由もなく指示・命令されたところで、大抵は無視することになるでしょう。ところが驚くべきことに質問だけは例外で、(少なくとも途中までは)相手はこちらの思い通りに従ってくれます。 何の話かと言うと、「人は誰かから質問

009 聴く③ どう聴くか?

前々回、前回に続く “聴くスキル” の3回目です。今回は本格的な “聴き方” として「傾聴」を中心にご紹介します。 聞く と 聴く の違い聴覚の使用を意味する英語に “hearing” と “listening” のふたつがあるように、日本語の “きく” にも2種類があります。 聞く … 音や声などが自然と耳に入ってくること 聴く … 積極的に耳を傾け、内容や文脈などを把握すること 「聞く」は限りなく「聞こえる」に近く、会話・対話においては相手の声をただただ普通に聞く状

008 聴く② 何を聴くか?

前回に続いて “聴くスキル” の2回目です。今回から具体的なテクニックとしての “聴き方” をご紹介します。 長く聴くふたりの人が会話をする際、ひとりが話し手になり、もうひとりが聞き手になります。算数で考えれば会話の総量を二分する訳ですから、双方「50%ずつ話す」、つまり双方「50%ずつ聞く」となる筈ですが、当然のことながら実際にはそうはなりません。というのも、ひとりが話し好きだったり相談があったりすると、結果的にもうひとりはずっと 聞き役 になってしまうからです。 人に