泌尿器科デビュー

実はこれまで長いこと、尿検査のたびに再検査になっていた私。

だいたいは蛋白が+(プラス)で再検査すると-(マイナス)、問題なし!ってのを中学とか高校生の頃からずっとやっているので、健康診断は何かしら引っかかるのがデフォ、でした。

それが去年、なんか膀胱炎ぽいなと感じ、2年に一度の子宮頸がん検査を受けるついでに婦人科で見てもらったら潜血2+。膀胱炎か、酷いと尿管結石だと言われ、とりあえず1週間抗生物質を飲んで様子見となったのですが、その抗生物質で薬疹(蕁麻疹)が出てしまい服薬中止。「潜血はまだ1+だけど減ってるし大丈夫っしょ」というなんとも適当な感じで治療が打ち切られていたのでした。

その後なんだかんだあってすっかり忘れていたのですが、去年の夏をすぎたくらいから尿の色が濃いような……?
元々1日の水分摂取量が少ない私。500mlのペットボトルを1日で飲み切れません。
きっと水分不足だろうと意識的に水分補給を心掛けるようにし、そのうち秋になり冬になり、気がつけば潜血を指摘されてから1年が過ぎていました。

ところが昨年末。急にお腹が痛い。排卵痛かな?と思ったけれど、それにしては痛みレベルは低いし卵巣にしては位置が高い。
まさか、と水をがぶ飲みしてトイレに行ったら痛みが消えた。

……まさか結石……!?

恐ろしすぎて三が日がすぎたら速攻病院に行こう!と思っていたのに、ちゃんと水を飲んでいたからなのか痛みがなくなってくれたので、結局そのままになっていました。
婦人科の掛かりつけ医に不信感もあって(処方される薬が全部体質に合わなくて飲めなかった)病院に行きたくなかったのと、「本当に結石ならのたうち回るような痛みなはず」と、尿の色の濃さとか痛みとか明らかな不調という現実から目をそらしたのでした。


そして先日、婦人科の掛かりつけ病院を別の病院に変え、検診を受けることに。その際に前の病院で潜血を指摘されたと伝えると、すぐにその場で検査をしてくれました。
なんと潜血3+を叩き出しました。びっくり。

元々の体質とかで尿に血が混じりやすい人というのは一定数いるので問題ない場合も多いと言われたのですが、泌尿器科か腎臓内科を受診してみてはとのことだったのでパートが休みの日に泌尿器科デビューすることにしました。

でも……泌尿器科って……どんなところ?
なんとなく女性は婦人科、男性は泌尿器科、というイメージ。
あと中高年の患者さんが多いイメージもあって、近所の病院を調べたら透析もやっているところが多いし病院自体も多い。
田舎に住んでいる叔父が透析を受けているのもあって、頭の中では待合室におじさんたちがズラッと並んでいるところが浮かんでちょっと怖い。

それと、ネットで泌尿器科について調べると「入浴を済ませ清潔な状態で」「恥ずかしがらず受診しましょう」の文字。
男性の前立腺がんの検査や性病検査などを想定しての文言なのだろうが、泌尿器科って女性でも婦人科みたいにパンツ脱いで内診があるの……?
なにをどうされるのか全く分からなくて不安が大きくなる。が、潜血3+からは目をそらせないし……。

考えていてもしょうがないし、婦人科の内診やマンモグラフィー、浣腸と大腸内視鏡検査をやったことのある30歳・私にこれ以上恥ずかしいものはない!と覚悟を決めて受診することにしたのでした。

口コミや病院の外観を調べて良さそうな病院を探し、唯一口コミがネットにない(つまり悪いことが書かれていない)病院に決定。いざ!


病院に着くと、午前の受付終了の30分前という遅い時間からか待合室には患者さんはゼロ。少し離れた部屋からかすかに声は聞こえるので、患者さんはいるのだろうけど……ちょっと拍子抜け。
受付の奥が事務所になっていて、医療事務さんたちの笑い声が時折聞こえて雰囲気が良くてちょっと安心。(受付と待合が殺伐とした病院って看護師さんと先生の当たりがキツイ印象があるので個人的にこういうの大事なポイントなのです)
問診表を記入しトイレで検尿カップに尿を採取し提出して待っていると、5分ほどで診察室に呼ばれた。

診察室には「理事長」のネームプレートを付けたロマンスグレーの先生が。
受付とは打って変わって、すっごい大病院のベテラン医師とか学校の校長先生とか、会社の役員みたいな威厳(圧)のある先生で緊張感が増す。私はこういう人の前でめちゃくちゃ委縮してしまう。

これまでの経緯を話すと、優しく「おはなし聞きますね~」みたいな感じではなく、見た目通り「無駄なことは聞かない!素早く的確に!」みたいなハキハキ、ズバッ!な感じ。これで上から決めつけるように言われたり説教されたら二度と来れないな……と思ったけれど、素っ気ないけどちゃんと話を聞いてくれる先生でした。
顕微鏡をみながら説明をしてくれて、エコーで見る時も呼吸が浅くて腹式呼吸を上手くできなかったけど怒られることもなく、最終的な診断は「遊走腎」でした。
本来腎臓がある位置より下がって(動いて)しまうことによって尿に血が混ざるのだとか。

1週間後に自宅で朝起きてすぐ尿を採取し再来院し、病院でもう一度尿検査をして潜血の有無を調べるそう。
それと、潜血の原因として腎臓がんも少ないけれど可能性はあるので、そちらも検査に出すとのこと。
その2つの検査結果で病変がないかを確定するらしい。
初診で検査もしたのにお会計は3000円ちょい。(安っ!)

ひとまず、緊急を要するような病気でなくてよかった。
それと診察で下着を脱ぐことはなく、エコーの時にゆったりしたハイライズめのジーンズを履いていたのでボタンとジッパーを開けてパンツの辺りまで少し下げる程度でした。


そんなこんなで無事に泌尿器科デビューを果たしました✌
私的には大正解な病院選び&大きな病気じゃなくて安心の大勝利✌

今後もきちんと水分補給を心掛けながら、次の検診に備えようと思います✌



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