BUMP OF CHICKEN ホームシック衛星2024「周回軌道上ならきっと大丈夫」

北海道・福岡のDay1に参加してきました。
北海道は妹と、福岡は友達と。

ライブ中でさえぐるぐる考えてしまう私が、ライブ中やそのあとに考えていたことの雑記。
連想ゲームみたいに、他の曲を思い出しちゃったりするんです。（曲のネタバレあり）

「目標なんてなくていいさ。気づけば後からついてくる。可能性という名の道がいくつも伸びてるせいで、散々迷いながら何処へでも行けるんだ」　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　----ダイヤモンド

目標はあったほうがよくて、目標を達成するためにするべき事をする。
それが正攻法で、効率がいいのかもしれない。
そのやり方を知っているからこそ、それが出来ていないことが不安でどうしようもない。

でも、それができる状況ばかりではないし、それができない、目標を見つけられないでいる自分は、間違っているわけではないんだと安心させてくれる。目標なんてきっとあとからついてくる。

「やっと会えた。君は誰だい？あぁそういえば、君は僕だ。大嫌いな、弱い僕を、ずっと前にここで見殺しに（置き去りに）したんだ」
　　　　　　　　　　　　　-----ダイヤモンド

色んな葛藤があって、こんなのは自分じゃないんだと信じたくて、見て見ぬ振りした自分が、本当は結局離れられずに、ずっと奥深くでそっと息をしている。
結局変わらないな、でも、一皮剥けたぞ、でもどっちでも良くて。その気持ちがあったからの今で。今変われたと思っていても、いつかまたぶつかる気持ちかもしれなくて。
無理に切り離す必要も、しがみつく必要もない。
それが周回軌道上ということなのかなと感じたり。

「あの日の些細な溜息は、ざわめきに飲まれ迷子になったよ」
「もう痛まないけど、治らない傷」
　　　　　　　　　　　　　　　　----アリア

ありきたりすぎて見ないふりしたこと、その場が円滑に進むように飲み込んだこと。
噛み締めなければ自分でもあやふやになって掴めずに、いつしか忘れてしまうようなものだけど、それを感じたことは嘘じゃない。
忘れたくなかったけど、忘れてしまったこともある。でも、周回軌道上なら、いつかまたきっと会える。

「誰もがそれぞれの切符を買ってきたのだろう。今までの物語を鞄に詰めてきたのだろう。荷物の置き場所をひとりで（必死で）守ってきたのだろう。これからの物語を夢に見てきたのだろう」
　　　　　　　　　　　　　　　----銀河鉄道

それぞれの物語を、私は今、大事にできているだろうか。皆んながそれぞれ、自分の物語を守ってきた。“これでよかったんだ”と思うために、必死に守っている。本当は、どの場面でもその縁に立っているんだけど、いま、私は自分のことで精一杯で、相手を思い遣ることができていないんじゃないか。
このことに気づけただけでも、また一歩優しくなれたらいい。

「それでも大丈夫だって言ってあげなくちゃ。大丈夫じゃない自分ももう動けないしな」
　　　　　　　　　　　　　　　　----arrows

自分を守るために"ひとり"でいること。
大事にしたい価値観はあるのに自信はないから、他人が入ると途端に自分を見失う私にとって、ひとりでいることは、価値観を侵される心配がなく自分と向き合うことができて、なにより自分が自分を認められる大事なことだ。

だけど、他人が干渉することでしか生まれない感情も優しさも強さもあって。


つまりは

「一人で生きていくんだと悟った顔、一人でも平気な世界しか知らない」
　　　　　　　　　　　　　　----イノセント

人と関わって生きていくこと。
怖さもある。
けれど知ってみたいと思う。

「どれだけ大事にしても偽物だよ。でも大事なことは本当だよ」
「もう一度やって驚いたリュックサックの取り替えっこ。素敵な思い出ばっかり詰めた荷物になってた」
　　　　　　　　　　　　　　　---arrows

「あいつの痛みはあいつのもの。分けてもらう手段がわからない。だけど力になりたがる。こいつの痛みはこいつのもの」
　　　　　　　　---真っ赤な空を見ただろうか

「言葉は上手に使ったら、気持ちのそばまで近づけるけれど、同じものにはなれない。抱えてるうちに迷子になったよ」　　
　　　　　　　　　　　　　　　　---アリア

記憶も感じたことも、その人のもので、解りたいと思ってもわからない。
大事な人であればあるほどもどかしいけれど、わかったふりをしないで、理解できないものだとわかっておくことも、大切なことだと私は思う。
その上で、私にとっては大切なものだよと伝えられたら、それは本当なんじゃないかと。

そして、自分ではこんなもの、と思うものでも、誰かが大切にしてくれたら、それが尊くて、「なんだ、ちょっといいじゃん」と思えることがきっとある。

「忘れても構わない。忘れないから。」
                                ----voyager/flyby

忘れられたら悲しいな。私だけ覚えてたら、未練がましくて恥ずかしいな。
そんなふうに思ってたけど、私にとっての特別な記憶は、私に力をくれる特別なものに変わりないのだから。
そんなふうに気づかせてくれた大好きな歌。
最後に聴けて、本当に嬉しかった。

「一緒に見た空を忘れても、一緒にいたことは忘れない」
　　　　　　　　　　　　　　　　----花の名

忘れたくなくても、忘れてしまうこと。
綺麗だった空も、あの音も、気持ちも。
忘れてしまうことが怖くて、不安だった。

だけど、きっと周回軌道上にある。
この身から離れてしまっても、私が私である限り、きっとまた会える。
だからきっと大丈夫。