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【第2回 #呑みながら書きました】総括|呑み書きのこれから

2019年12月7日〜13日の一週間にわたって開催した「第2回 #呑みながら書きました 」色とりどりの酔いnoteが集まり今回もにぎやかな祭りになりました。みなさま、ご参加ありがとうございました。

3月開催「第3回 #呑みながら書きました 」の前に呑み書きの今後について書かせてください。
#呑み書き は意味のないくだらない企画として始めました。ですが2回の開催期間を通して多くの方々が集まって盛り上がってくださった結果、自然発生的に「意味」が出現してしまったようなのです。

ゆるゆる楽しく始めた #呑み書き がどのような輪郭を描きつつあるのか。
主催者から見える景色をみなさんにも共有します。


呑み書きのこれから

サクッと言います。
第1回|第2回と主催して「#呑みながら書きました」が文字を書く人の間で文化として受け継がれていくことを願うようになりました。

ここで言う「呑み書き文化」は2つの面を持っています。
1つめは単純に文章表現としての文化、2つめは文字書きの弛緩の場としての文化。
詳しく説明しますね。


1つめの文化:文章表現としての呑み書き

ヤマシタマサトシさんが私を2019年9月のイチオシnoteクリエーターに選出してくださったこちらの記事内、第1回 #呑みながら書きました 告知文の評に「文化」という言葉が用いられています。

ともかく文章表現として、斬新。すごく可能性のあるジャンルなんじゃないかと興奮してしまいました。一種のネットスラング的な、1つの文化として残る可能性すらある

『酔拳ならぬ酔note』とヤマシタさんが紹介してくださったとおり、拳法の一種のように、文章表現のバリエーションの一つとして「#呑みながら書きました」が定着すると面白い

だってほら、もっともっといろんな方の酔いnoteを見たいじゃないですか。第1回第2回に不参加だったあの方の、酔っ払った文章を私は読んでみたい。

#呑みながら書きました が文化として定着すれば、もっとnoteの街の隅々から参加してもらえるかも。
それに何かの間違いで、noteユーザーの吉本ばななさんや田口ランディさんや俵万智さんが酔い手になってくださったりなんかしたら愉快極まりないですよね。そうしたらきっと #呑み書き はnoteの街を飛び出していく。
(補足:有名な方に参加していただくことが呑み書きのゴール、ではありません。今後もむやみに祭りの規模を大きくするのではなくマイペースにフラットな場として、みんなで楽しみながらみんなの祭りとして開催する所存です。でも、プロの大御所物書きさんの酔いnote……単純に読みたくて妄想しちゃった……うふふ。)


2つめの文化:弛緩の場としての呑み書き

−1 「そのままのあなた」でいられる場所

第1回第2回とも #呑みながら書きました には多彩な作品が集まりました。
楽しさと喜びで華やかに煌めくような酔いnoteもあれば、独りでぽつんとつぶやくようなものも、苦渋と悲哀に満ちた作品もありました。

#呑み書き には喜怒哀楽のすべてが等しく並んでいて、人間のすべてが集まっているかのような厚みがあります。

中には投稿後 #呑み書き に「怒」と「哀」を寄せたことを謝罪してこられた方も数名いらっしゃいましたが、どうか謝らないでください。 #呑みながら書きました生の感情をそのまま転がしておける場でありたいのです。

桜の花を思い浮かべてください。
咲き誇る満開の桜はもちろん美しいですが、奥ゆかしく開花を待つ蕾も、雨に濡れそぼって地に散る桜も、それぞれの情緒があります。

私たちはオフラインでもオンラインでも他人が期待する人格を求められがちです。
華々しく「明るく楽しく元気よく」振る舞う必要のない場として、気兼ねなくありのまま振る舞える場として #呑みながら書きました を選んでもらえるならばそれは主催者にとっても嬉しいこと。
笑いたい人は笑い、泣きたい人は泣いて、#呑み書き では各自好きに過ごしていただければ幸いです。

ただし、罵詈雑言や他者の尊厳を踏みにじる行為は焼き払います。


−2 「跳躍前」もしくは「跳躍後」のオフトン

第2回 #呑みながら書きました と同時期に行われた第2回 #教養のエチュード賞 、そのまとめで主催者の嶋津さんはこう述べています。

#教養のエチュード賞#呑みながら書きました と呼応する。

第1回 #呑みながら書きました にて嶋津さんが決意表明をし、第2回 #教養のエチュード賞 にて私が決意を表明したことに対するコメントですが、面白いことに「教養のエチュード賞」と「呑みながら書きました」は企画自体が呼応する関係にあります。

きっとみなさんが、きゅっと気を引き締めて応募したであろう #教養のエチュード賞
参加者はゆるゆるのだるだる、気の赴くままに気持ちを弛緩させて公開ボタンを押したであろう #呑みながら書きました
透けて見える、対照的な書き手の姿。


第1回 #教養のエチュード賞 でプリマドンナ賞を受賞したillyさん。
その副賞である嶋津さんによるインタビューの中で、文体の変化のきっかけとしてillyさんは #呑み書き を挙げていました。

そういう意味でいうと、伏線として「#呑みながら書きました」(お酒を呑みながらnoteを書くというマリナ油森さんの企画)がありました。
(中略)
感情的に書くと気持ちいいし、周りの反応もよかった。そこで新しい快感を得はじめ、「メッセージをのせていく」という発信がおもしろいと感じました。

年末にillyさんが書いた#2019年のベストnote でも。

リミッターを解除して書き、公開ボタンを押す体験は、酔いが覚めてもクセになる。#呑み書きは、呑んだ日・呑んで書いた記事だけでなく、書き手自身や書き手同士の間にある壁も、少しずつ溶かしていくようだ。

気合いを入れた文章、少し背伸びした文章を書く前には、手足から脳まで全身を弛緩させるといい。スポーツも同じですもんね。筋肉をしっかりほぐしてからの方がいい記録が出る。

#呑み書き で文章の筋肉をゆるゆるにほぐしてから、高く高く跳躍して。
失敗して落ちたとしてもそこにはフカフカの地面がある。
桜の咲き乱れる #呑み書き が花びらを厚く敷き詰めた場所として存在していれば、高く跳ぶことも怖くないんじゃないかな。

なんて、そんなことを思うのです。

ここで繰り返しますが、#呑み書き での過ごし方は各自の自由です。
一切跳ぶ気はない派も気遅れせずに #呑み書き でゆるゆる過ごしてほしい。積もった桜の花びらの中で大の字になってただただゴロゴロするのも最高ですからね。

ちなみに第2回参加作品の中には、#教養のエチュード賞 兼 #呑みながら書きました が2つもあったんですよ。
アンドゥ〜さんと初代プリマドンナおじさんことillyさんです。トリックスターたちめ。


お花見的なお祭りとして

ここまで桜のたとえを多用してお送りしております。
というのも「#呑みながら書きました」このお祭りの姿は参加者の真ん中に櫓を組むタイプの祭りではなく、それぞれがテンでバラバラに過ごすタイプの祭り、まさに「お花見のようなもの」であってほしいからです。

それも行儀よく剪定されたソメイヨシノが並ぶ沿道ではなくて、色合いも大きさもまばらな山桜に覆い尽くされた吉野山のイメージ。

ふみぐら社さんが第1回 #呑みながら書きました を振り返ったときに #呑み書き を象徴するような言葉を記していました。

これはたぶん、いい意味で「ちゃんとしてない」企画だったから。
なんだろう。ちゃんとしてる企画ってやっぱり人を選ぶし、その企画に寄せてちゃんとやらないと楽しめない空気ができてしまう。

テンでバラバラに過ごすのが美徳の祭り。
「ちゃんとしてない」祭り= #呑みながら書きました

また #呑みながら書きました の酔い手が酔いnoteを捧げる相手は主催者のマリナ油森ではありません。
自分のために書く。あえて誰かに宛てて書くというならnote神に捧げるつもりで書いてほしい場です。(その点でも #呑みながら書きました は吉野山に近い。吉野山の桜は、神に奉納された桜の苗によって構成されている。)

好きな桜の苗を、整っていなくていいから好き勝手に植えてください。
そうして、姿形も枝ぶりも、花の咲き加減もバラバラな桜をみんなで観賞しましょう。


呑み書き文化は自然にまかせて育てたい

#呑みながら書きました が文化として定着することを願っています。
しかしそれといって特別な施策をするつもりはありません。
山桜に覆われた山を、整えて宣伝するのはつまらないからです。それは文化じゃなくて観光名所です。
誰かに見てもらうために私たちは山桜を植えているんじゃない、自分たちで #呑み書き を楽しんだ跡が山桜となって残るだけ。

#呑み書き は、ただひたすら、ゆったりと長く続けたいと思います。
いままでどおり主催者も参加者もフラットにゆるく過ごす場として。

#呑み書き の「祭り」は今のところ四半期に一度のペースで開催しています。祭り期間中のようにマガジンピック、まとめ記事で参加作へコメントすることはありませんが、祭り期間外でも「#呑みながら書きました」タグは自由に使ってください。
花見はいつだって好きなタイミングでしていいんですから。

文章を弛緩させたい、喜怒哀楽を垂れ流したい、ただ単純に酔拳ならぬ酔書を楽しみたい、なんでもあり。
私は「#野生の呑み書き」と呼んで、期間外の #呑みながら書きました も愛しています。

今僕はこうしてまた音声入力で「#呑みながら書きました」の企画をセルフ開催しているわけです。

そう宣言して突如あらわれた「#野生の呑み書き」読んでゲラゲラ笑っちゃった。

祭り期間外にももっと、もっともっと酔いnoteを読みたいな。




第3回 #呑みながら書きました 主催者交代のお知らせ

主催の私、マリナ油森は、夫の仕事の都合によりもうすぐ渡米する予定です。3月開催の「第3回 #呑みながら書きました 」において、祭りへの参加はできるかもしれませんが旗振りやまとめは難しい状況です。

よって、第3回 #呑みながら書きました では主催者の代打を立てます。


ね。

ここまで、さんざっぱら #呑みながら書きました は主催者も参加者もフラットな感じで、ゆるくいきたいって書いてきたじゃない?


だからさ、代打をさ、権威のニオイがぜんっぜんしない

めったくそ、めっっったくっっっっっっそ、ゆるい男にお任せすることにしました。


note同期のあきらとさんです(どんっ


みんなわかってたよね…?

予想どおりだったよね…??

ごめんね意外性なくて???


とにかくお任せしたので、あとはあきらとさんがうまくやってくれると思っている笑
頼りにしてるよ〜(*´ω`*)


現場からは以上でーす!

♡を押すと小動物が出ます。