マガジンのカバー画像

回し読み

130
ぺけぽん
運営しているクリエイター

#創作

キミの涙が教えてくれたこと

もう私はこんな涙を流さないのだろうか。つぎつぎと溢れ出す滴をぬぐいながら、ぼんやりとそう思った。 長男がお絵描きや絵本作りにハマっている。口癖は「ママ、紙ちょーだい!」。画用紙に、ノートに、チラシの裏に、自分と弟が好きなキャラクターや空想の世界を嬉々と描く。 絵やイラストの才能を早々に諦めた私には、その自由な発想と作風すべてが輝かしい。4歳の手から生み出される宝物。 溢れすぎて収拾つかないし、壁の至るところに貼りまくるし、我が家のリビングはカオスに近付く一方なのだが、それ

ヒノ影アランは最近悲しいことが起きすぎて書き殴ったやつをとりあえず読んでほしいのである。

なんかネットが荒れてますよね。私的なことですが最近悲しいことも連続しててつらいっすわ。こういうのって重なるんだわなあ。 ところで俺、このウェブ漫画読んでちょっと震えてしまって。 読んだ? 独特の雰囲気で面白いしクオリティ高いよね。ある種怖いけどさ。 いやね、漫画の内容っていうより、周りのクリエイターたちの怒りの方に目眩が来たんですよ。 出るわ出るわ、引用リツイートでの批判の数々! すっげぇわかるんだけど、でもね、これってそんなにありえない話かな? とも思ってて。

字下げ自動化ツール #字下げくん を作りました

サマリ ・小説の文頭に全角スペースを一括挿入するツールを作りました。 ・会話文(「、『、【ではじまる行)は例外で、スルーされます。 ・ブラウザベースなのでPC以外のデバイス(スマホやタブレット)からも利用可能です。 ・ついでに感嘆符のあとの半角スペースを全角に変える機能もあります(iOSで執筆してる方向け) URL「字下げくん」http://tate-ala-arc.com/apps/mr-jisage.htm はじめに 初めてのかたははじめまして、いつものかたはいつも

プロに打ちのめされた後

ちょっと前の私は調子に乗っていた。それは #また乾杯しよう で短編小説をピックアップしてもらったからかもしれないし、たくさんの個人企画に参加しまくって良さげな反応をもらっていたからかもしれない。 甘かった。 最近、プロ脚本家の川光俊哉さんから、短編小説に講評をもらう機会があった。Twitterで「無料で講評します」というお知らせが流れてきたので飛びつくようにメールを送ったのだ。後日「あなたの記事が話題です」という通知に心躍らせて記事を開いたところ、期待とは反対に、ザックザ

欠ける、満ちる、食べる。

中国や台湾では、どこも欠けていない満月を「円満・完璧」の象徴ととらえている。中秋節の満月の日に、家族が日本の正月のように集まり、食事をしながら満月に見立てた丸い月餅というお菓子や、文旦という果物を食べる習慣がある。 引用:https://www.gldaily.com/inbound/inbound2611/ *** 理由なき否定ほど、腹の立つものはない。 結婚前に勤めていた職場の上司は「なんか違うんだよね~」が口癖だった。 タバコ休憩が趣味の二回り以上年の離れた上司

心の声を改めて聞いてみる。そしてお知らせ

Sexy Zone松島聡くんの復帰後初パフォーマンスをみていたらとってもとってもグッときてしまって、思わずnote書いちゃう。 大変な時をたくさん乗り越えてきたんだろうなぁ、と思ってしまった。 以前にも増して愛らしくて、それでいてずっとずっと力強くなった表情と存在感に感動してしまった。意思を感じる眼。心からの笑顔。やっぱり胸の中にしっかりと熱いものがある人の顔はとても素敵。人の顔って造作美じゃないなと、改めて思う。(もちろん造作も美しいけど、魅力ってそこじゃない) パニ

涙が止まらない

 ふっと涙があふれて、そうして止まらなくなり、いくら拭っても、のどは震えて。  それは、家にいるときもそうだったし、電車に揺られているときもそうだった。気づけば、青いハンカチが手放せなくなった。そのうち、ひとつでは足りなくなった。トイレやひと気のない場所へ、よく逃げ込んでいた。家だと、そで口やえりの色が、しょっちゅう。  数分で止まることもあれば、一時間、あるいは一晩中濡らしていることもあった。とろとろとにじむこともあれば、さらさらと伝っていくこともあった。  自分がな

偽物のほうき星【連作短歌】

彗星のきたみち指でなぞったらたどり着いたのあなたのほおに 詞も知らず曲の名前も分からずにどれみで歌う初見の熱を より暗くもっと光のない場所でだけ輝くのみどりのあなたは 決められた二文字の定義ほくそ笑み私はすくう彼の吐物を 映らない映らないって駄々をこね黒い瞳を食もうと口を 錆びついてちぎれたチェーン自転車を蹴っては睨み夜気を仰いで ちかちかと流れるひかり飛行機と気づいてひとりくちびる噛んで 人工の光にすべて呑まれてくその明滅も汗も命も ガス管をくわえて死んだ人

彗星と旅した銀河の果てに、君がいた。#ナイトソングスミューズ

Night Songs コンテスト * Muse杯 へ参加させていただきます。 企画の詳細はこちらです。 参加作品はこちらの動画です。 私が今できる表現を、全部ぜんぶ詰め込みました。 全身で、心も体もぜんぶ使って表現できる方法を選びました。 初めてこの曲を聴いたとき、やわらかいメロディと織り重なって紡がれる言葉に、胸がギュッと締め付けられました。そして一番最初にふと思い浮かんだのが、この「noteという場所」でした。 曲の前半と後半で、目の前にいる「あなた」が変わっ