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ホルモンのせいなんて言わないで

あっという間に妊娠8ヶ月。
大きくしてもらった制服を着ていてもお腹が目立つくらいになってきた。

妊娠していると多かれ少なかれマイナートラブルというものがある。

振り返ってみればお通じの問題に始まり、腰が痛くなるのはお馴染みで、変にイライラしたり泣けてきたり、それは多岐にわたる。

ああ、これは妊娠してるからなんだろうと思って一応ネットで調べてみる。

そしてそこには必ずと言って良いほど「ホルモン」の四文字がある。

「あなたのその不安定な情緒はホルモンのせいでもあるでしょう。」
そんなような文章を何回みただろうか。


そんな言い回しに違和感を覚える。
「ホルモンのせい」って、そのホルモンも含めて私なのに。
言い換えれば私自身のせいなのに、一心同体のホルモンが悪者にされているような。

それか、この体内に飼っている「ホルモン」が悪さをしているようにも捉えられる。

でも、実際飼われているのは私自身なんじゃないかとさえ感じる。
ホルモンの作用でやる気が出たり出なかったり。
もしかすると子どもが欲しいと思う気持ちすら、ホルモンやもっと身体の奥深くのもののせいなのかもしれない。

だからせめてホルモンも、名前のない身体の奥深くの本能的なものも含めて一心同体でありたい。
すべて含めて心地よく時間を過ごせるように。

ホルモンのせいだなんて、自分を棚に上げて言ったら可哀想だと思う。

ホルモンも、私のこの意識も、ひとつの身体を営んでいく同じ存在として。
振り回されることも確かにあるんだけども、想いというか目的は同じである気がする。

出産なんかとくにホルモンの力がないと立ち行かない。どうか力を合わせて頑張りましょうね、なんて思っている。

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