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#853【仕事】タクシーのオススメな乗り方7選💡

今回は現役のタクシードライバーの立場から、オススメのタクシーの乗り方について書いてみたいと思います。

一部、東京都内限定の内容も含まれますが、日頃タクシーをご利用になる方は是非参考にして頂けたらと思います。

①目的地を伝える

タクシーに乗って目的地を伝えるなんて、そんなの当たり前だろ!と思われるかも知れませんが、実は意外とそうでもないんですよ(笑)

「とりあえず真っすぐお願いします」
「次の信号を右にお願いします」
「◯◯通りを左に曲がって下さい」

こんな感じで、その都度ドライバーに行先を指示をするお客様は結構いらっしゃるのですが、これの何が良くないかというと…

ドライバーは目的地が分からない為、いつお客様から次の指示がくるか分からない状態で走り続ける訳です。

当然、行き先が分からないので、どの車線を走っていた方が良いのかも分からない状態で走ります。

つまり、ただでさえ危険な乗り物に乗っているのに、更に危険さが増してしまう事になります。

いや、タクシー運転手は運転のプロなんだから、それくらい普通に出来て当たり前だろ!と思われるかも知れません。

私も本当にそう思いますが、毎日の様に新人ドライバーさんがデビューしており、中には運転があまり得意ではない人がいるのも残念ながら事実です。

正直運転が得意じゃないならこの仕事やらなければいいのにと私も思います。

しかし、アドラー心理学的にも他人の行動を変える事は出来ません。変えられるのは自分の行動のみです。

少しでも自分の身の安全性を高めたいのであれば、乗車と同時に目的地を明確に運転手さんに伝えてあげた方が良いです。

②言わなくても良い一言

「近くてすみません」

近距離を利用する際に運転手さんにこんな風に言う人がいますが、手をあげて流しのタクシーに乗った場合にはこの一言は全くもって不要です。

我々も「何だよ近くかよ!」などとは全然思いません。

では、どういう場合に嫌な顔をされる可能性があるかというと、乗り場から乗った場合です。(乗り場とは、駅、空港、ホテルなどのタクシー乗り場の事です。)

誤解のないように最初に言っておくと、乗り場からワンメータで利用する事自体は全く問題ないですし、我々もその事はわかった上で乗り場に並んでいます。

しかし、乗り場でお客様をお乗せするまでにその運転手さんはもしかしたら1時間~3時間くらい待っているかも知れません。

なので、運転手さんによっては「2時間待ってワンメーターか…」という気持ちがつい顔に出てしまう人がいるのも事実です。

運転手さんの肩を持つわけではないですが、気持ちは分からないでもないです。

アドラー心理学的にも他人の行動を変える事は出来ません。変えられるのは自分の行動のみです。

ではどうしたらよいか?

短い距離を乗る時はなるべく流しのタクシーを拾って乗る方が良いかも知れません。

ちなみに、これは都内で流しのタクシーが頻繁に走っているエリア限定のお話です。流しでタクシーがなかなか拾えないエリアではその限りではありませんのであしからず。

③言ってはいけない一言

タクシーに乗った時にこんな風に伝えた経験はありませんか?

「なるべく急ぎめでお願いします!」
「13時までに着きたいんですけど…」
「フライトがギリギリで…」
「もう少し急いでもらえませんか?」

まぁ、急いでいるからタクシーを利用する事も多々あるとは思いますが…

しかし、急いでいる事は絶対に運転手さんには伝えない方が良いです。その理由は①と同じです。

どれくらいの距離を乗るかにもよりますが、5千円~1万円くらいの距離で少しくらい急いだところで到着までの時間は何分も変わりません。

もっとも『急いで』と言われる場合に限って近距離の利用が多いものですが(笑)

到着が何秒も変わらないのに危険度は一気に高まり、こんな円預金並みのハイリスク&ローリターンなお願いは止めておきましょう。

④好きなタクシーに乗りましょう!

どのタクシーに乗っても料金は変わりません。自分の好きなタクシーに乗りましょう!

よく個人タクシーを嫌って、法人タクシー、特に都内の場合だと四社(日交、KM、大和、帝都)しか乗らないお客様も多くいらっしゃいます。

おそらく『個人タクシーは個性的な運転手さんが多いから』というのがその理由だと思います(←婉曲表現)

タクシー乗り場から乗る時や、自然発生的なタクシーの並びから乗る際、先頭から乗らないといけないと思っている人が意外といますが、全然そんな事はありません。

2台目、3台目から乗っても全く問題ありません。

但し、乗り場の構造上1台目が出ないと2台目が出れない場合などは仕方ありません。

他に乗る人がいれば譲ってあげたり、流しのタクシーに乗るなどしましょう。

ちなみに、私は個人的にワンメーターとかじゃ無ければむしろ選んで個タクに乗っていました。同じ料金でレクサスやベンツ、BMWに乗れるからです。

⑤座る場所について

これは上座、下座の話です。たまに勘違いしている人がいるので書いておきます。

タクシーの場合、3人で乗る場合でも4人で乗る場合でも、運転席の後ろが『上座』、助手席が必ず『下座』となります。

乗用車と異なり、タクシーでは助手席の人が目的地を伝えたり、支払いをしたりする役目があるからです。

①2人で乗車の場合
【上座】運転席の後ろ>助手席の後ろ

②3人で乗車の場合
【上座】運転席の後ろ>助手席の後ろ>助手席(または後ろの真ん中の席)

③4人で乗車の場合
【上座】運転席の後ろ>助手席の後ろ>後ろの真ん中>助手席

ちなみに、タクシーではなく自家用車で接待や会社の上司とゴルフなどに行く場合、後ろの真ん中の席が『下座』となります。

尚、上座下座に関係なく一人でタクシーに乗る場合でも、安全面を考えれば運転席の後ろに座った方がより安全性は高まります。

⑥使える時はなるべく高速利用

目的地までそこそこ距離があって、高速道路の利用も選択肢としてある場合、なるべく高速道路を利用する事をお勧めします。

理由は主に2つあります。

安全性が飛躍的に高まるから

高速を使うと料金が高くなるから使わないという人もいるかも知れませんが、安全面を考えたら高速道路を使う一択だと思います。

一般道と高速道路でどっちが安全かといったら、信号も交差点も無ければ、歩行者や自転車もいない高速道路の方が圧倒的に安全です。

そもそも乗り物はスピードが速い方がより安全性が高まります。飛行機が最も安全な乗り物で、在来線より新幹線、一般道より高速道路です!

高速を使うと、運転手さんが気分よくなってくれるというおまけもあります(笑)

料金が安くなる場合もあるから

え?そんな事あるの?と思われるかも知れません。

例えば、高速道路も一般道も激しく渋滞している場合で、高速道路と一般道で距離がさほど変わらない場合(例えば、一般道と並行して高速が通っている場合など)、高速に乗った方が料金が安くなる場合もあります。

意外と知られていないかも知れませんが、タクシーの料金というのは距離時間併用制が一般的です。

つまり、渋滞や信号待ちで車が止まっている時でも95秒毎に100円(都内23区の場合)ずつメーターが上がってしまうんです。

しかし、高速に乗っている間は距離メーターのみなので、いくら渋滞していてもメーターが上がる事はありません。

せっかく追加料金払って高速道路を使ったのに混んでて全然意味ないじゃん!!って思っていた方、もし一般道を使っていたら渋滞と信号待ちでどんどんメーター上がっていた事を考えればだいぶお得だったかも知れません。

勿論、高速料金は追加で掛かってしまいますが、渋滞具合によってはそんなに変わらないか、むしろ安くなる事もありますのでこれは是非覚えておきましょう!

⑦シートベルト着用

2008年6月1日からシートベルトの着用は全席義務となりましたが、一般車も含めて後部座席の着用率はまだまだ低いと思います。

タクシーに関しては、短距離の場合には特にシートベルトをしない方も少なくないと思いますが、言うまでもなく事故に遭う確率と走行距離に相関はありません。

どれだけ短い距離でも、必ずシートベルトの着用をお願い致します🙇‍♂️

いかがでしたでしょうか?

今回は、現役のタクシードライバーの立場から、タクシーのオススメの乗り方について書いてみました🚖

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