川

なにもかも割れて聴こえ

螺旋階段を一気に下るような風圧のバランス
右手だけが頼りに下る

時より光が目の前を走り過ぎ

再び嫌なツンとした臭いに包まれる

誰かに石を投げられて、

沸き出るような 温かい 悪口 批判

なにもかもが割れる世界で唯一キツく
縛られる心臓

これ以上は上がってこない
私のカイブツは、あがってこれない

だって私の体は既に動かない
叫び声すら、届かないまま

なにも響かない 本当の私は旅にでてる

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