プレステージ/『グレイテスト・ショー』の表裏

好きな監督の作品は、だいたい好きになった時に有名どころを網羅するものだと思うのですが、

私の場合、
「この監督ならどれも絶対良い作品だろう」
という絶対の信頼感のみを認識し、ほかの作品に手を出してしまう謎の癖があり

本作品もその悪癖により観るのを放置されていた、
敬愛する監督の1人、クリストファー・ノーラン作品の1つ

余談ですが、時代背景がだいたい同じ19世紀中期頃~末期の『グレイテストショーマン』観てからこちらを鑑賞したので、
シルクハットのヒュー・ジャックマンが、バーナムに見える瞬間がわりとあったのも面白かったです、
作品の明るさが真逆なのがまた楽しいというか

2人のマジシャンの騙し合い、
片方が騙されれば、
もう片方がその上手をいったか、と思えば騙されてて、という複雑な展開が繰り返され

最後は、さすがノーラン作品!と痛感するどんでん返し

まったく予想できない展開で、
正直、中盤あたりからはついていくのに必死になる程
後々考えれば伏線はシーンの中にたくさんあったのですが、初見だとこれはわからないと思います

観る側をここまで翻弄する作品はさながら大掛かりなショーを観ているよう



クリスチャン・ベールは、
『アメリカンサイコ』と、ノーラン作品ではバットマンで(歴代バットマンの中で1番だと思ってます)好きになった俳優の1人で、
本作品ではかなり複雑な演技を要求されていたことがラストで判明し、さらに好きになりました

ヴィランじゃないマイケル・ケインを久しぶりに観ました、
(最近観た映画に小癪な悪役で出てることが多かった)
クリスチャン・ベールと共に、この出演がのちのバットマンシリーズに繋がったのかと思うと感慨深く、
また、居ることで作品に色をつけるのが巧みな俳優だなと改めて唸りました


あとアンディ・サーキスとデビット・ボウイの組み合わせが1度観たら忘れられません

出演シーンより2人の印象が記憶に残りました

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