メメント/前代未聞のストーリー構造

観始めた時、ああラスト見せてからの経緯描写かと安直に考えてしまったのですが、
流石はノーラン作品

展開していくにつれ時系列がこれでもかと入り乱れ頭がクラクラしました

ラストと序盤が同じ方向からスタートして交互に展開、
交わるところでモノクロからカラーに移り変わる描写は、
本当に20年前の作品なのかと思うほど斬新

映像だからこそ可能な技法ではありますが、
こんな難しいストーリーを発案して映像として成立させられてしまう、

ノーラン監督がキャリアをスタートさせてから現在まで、
耐えず観客を唸らせ続けている恐ろしいまでの才能をまた垣間見たように思います。

映画の持つ特性上『主人公はマトモ』だと、
無意識に信じてしまうところを徐々に揺るがせてくるストーリー、
どの事実が、誰が正しいのか観る側を混乱させ、
最後には煙に巻かれたような感覚は初めてでした

見た人同士で論争が楽しそうな作品


ガイ・ピアーズ、どこかで…と思って調べてみたら
『アイアンマン3』のあんちくしょうでした
若い頃こんなにかっこよかったんですね

キャリー・アン・モスが美しい
『マトリックス』や『ジェシカ・ジョーンズ』の
凛とした女性のイメージが強かったんですけど
今作のようなすこし擦れた感じの演技も魅力的

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